三等三角点「烈々布」
「苗穂町」で一敗地にまみれた後、気を取り直して向かった先は「烈々布」。れつれっぷと読む。元はアイヌ語だろうが意味は諸説あり判然としない。にしても強烈な字を当てたものだ。開拓時代の過酷な環境がしのばれる。百合が原公園の北隅の烈々布会館や北41条通りの烈々布神社など、もともとの地域はもっと北の方の気がするが、三角点は北27条の北海道立札幌高等技術専門学院の前庭にある。
踏査日は2020年9月24日。アクセスは地下鉄東豊線「元町」駅からすぐで、西15丁目通りを北へ向かって札幌東郵便局を過ぎると右手に札幌高等技術専門学院が見えてくる。正面の入口をはいった前庭に表示杭と標石が鎮座しているのがすぐに見える。きわめてわかりやすい。位置といい状況といい当別町役場前の「東小川」を思わせる。標石が一部セメントで補修されているのが残念だが、右書きで三等三角點と読め由来の古さをうかがわせる。
点の記では1913年の設置と古いが、その後1979年と2007年に二度移転している。古い地図では1975年までは500 mくらい北にあり(新旧地図マーカー位置)、1995年では学校敷地内の今より70 mくらい南側に移転している。07年に学校が整備されて今の場所に移ったとみえる。
〇三等三角点「烈々布」
北緯 43°05′52″.3937
東経 141°22′15″.9693
標高(m) 7.34
元町駅北方の東15丁目通り(A地点)
すぐに高等技術専門学院が見えてくる
正門をはいってすぐの前庭、写真中央に表示杭が見える
整備された三角点
標石
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)
新旧地図比較(今昔マップ on the web)
« 三等三角点「苗穂町」 | トップページ | 9月の総括 »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 四等三角点「拓新」(2024.11.25)
- 四等三角点「高倉」(2024.11.24)
- 四等三角点「北六号」(2024.11.23)
- 四等三角点「三十八線」(2024.11.22)
- 四等三角点「南八号」(2024.10.25)
コメント