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2020年9月 8日 (火)

一等三角点「札幌北端」

 札幌の三角点歩きをするならまずここから始めるべきなのがここ「札幌北端」と「札幌南端」。早く行こう行こうと思いつつこんなに後になってしまった。北端・南端というのは札幌の両端という意味ではなく、最初に三角測量を始めるときの基点となった札幌基線の北端・南端という意味だ。実際に北端から南端までの基線を歩いた話はすでに書いた通り。

 踏査日は2020年8月17日。ぼくはJR新琴似駅から歩いたが、創成川通りあるいは東1丁目通りを通る中央バスなら下水道科学館前からすぐだ。新琴似駅(A地点)からだと駅前通りを地下鉄麻生駅方向に進み、琴似栄町通りの大きな交差点を過ぎて道なりに右へ曲がった次の信号を左折(B地点)、直進すると創成川通りに突き当たるので左折(C地点)、すぐに左手に麻生球場があり、その先が創成川水処理センターで正規の入口の手前に車止めがある入口があって(D地点)、そこからはいってすぐ左手の芝生奥に三角点がある。新琴似駅から約1キロほどだ。

 さすがに由緒正しい三角点なのできちんと整備されていて、芝生の中に囲いがあって三角点と水準点が並んでいる。ただし、説明板がなぜかあさっての並木の方を向いてしまっている。ぜひとも反対に向けてほしいものだ。

 点の記には1979年設置、1986年移転となっているが、さすがに大元はそれよりずっと古いはずだ。ちなみに対応する札幌南端は1900年8月1日設置となっているので、それと相前後して設置されたものと思われる。元の位置(新旧地図のマーカー位置)は古い地図では創成川通りと東1丁目通りの分岐点あたりであり、基線は元々の創成川通りである東1丁目通りに沿っていたことがわかる。

〇一等三角点「札幌北端」
 北緯 43°06′49″.2294
 東経 141°20′36″.0018
 標高(m) 7.37

200908a
JR新琴似駅(A地点)

200908b
地下鉄麻生駅手前の左折点(B地点)

200908c
創成川通りに突き当たる(C地点)

200908d
水処理センター南入口(D地点)

200908e
芝生の奥に説明板と囲いが見える

200908f
手前に水準点、奥が三角点

200908g
三角点

200908h
立派な標石

200908i
裏を向いている説明板

200908j
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

200908k
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

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