大気の状態が不安定
「大気の状態が不安定」、これはもう流行語といっていいだろう。毎日の天気予報で聞かない日はない。非常に不安定と非常がつくこともままある。大気って安定になることはないのか。それは自然の摂理に反するのでは、という気になる。
大気の状態が不安定というのは、暖かい軽い空気が下層、冷たい重い空気が上層になる逆転現象のことを指すらしい。系を安定化させようという働きが上昇気流になって雷雲が発生したりする。突然雨が降る。夏の間は、南から湿った空気をもつ暖気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、今ごろは、北から大陸の寒気が流れ込んで大気の状態が不安定になる。暖気は軽いんだから上層に流れ込み、重い寒気は下層に流れ込めば、最初から不安定にはならないように思うが、そうはならないのだろうか。たぶん地学で習ったのだろうけれど、忘却の彼方だ。
まあこれだけ便利に使われている気象用語もないだろう。大気の状態が不安定であれば多少のイレギュラーな事象は許されるので、予報が外れても大丈夫というわけではないだろうが、それで予報はおしまいというのでは気象予報士の役目はないわけで、決まり文句を念仏のように唱えるだけでなく、もう少し多様な表現があってもいいのでは。
今日は大気の状態が不安定で、朝こんなにきれいな虹がかかった。日中は晴れたと思ったら突如ザーッと激しい雨が降り、すぐに止む。車で走っていると、路面がびしょ濡れのところと乾いているところがつながっている。気温も徐々に下がり、昔ならさしずめ秋の時雨というところだろう。大気の状態が不安定、では俳句もひねれまい。
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