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2020年10月19日 (月)

一等三角点「厚別」

 秋も深まってきて、だんだん外を歩き回る三角点探訪には向かない季節になってきた。以下はまだ夏の名残りが残る好天の9月、白石シリーズ(北郷南白石)に続いて訪れた「厚別」の悲しいお話。

 札幌市内にある一等三角点は、境界線上の「余市岳」と「中山」を除くと「札幌北端」、「札幌南端」、「手稲山」、「琴似山」、「札幌岳」、「厚別」、「月寒」の7ヶ所しかなく、そのうち路傍の三角点といえる平地にあるものは、基線の南北端のほかはこの「厚別」だけだ。それくらい貴重な三角点なのにその現状たるや惨憺たるもので、紹介するにはばかられるほどだ。

 踏査日は2020年9月29日。ぼくはその日、地下鉄東西線南郷13丁目最寄りの「南白石」を探訪した後だったので、地下鉄に乗ってひばりが丘駅へ移動してそこから歩き、帰りは反対側のJR厚別駅へ抜けたが、距離からいうと、JR厚別駅か新札幌駅からアクセスした方が若干近い。

 JR厚別駅からだと南側の国鉄時代からの古い駅舎から出て(A地点)、駅前通りを道なりに進み、千歳線の高架をくぐってその先の床屋の角を右折する(B地点)。すぐに左手に厚別中央公園があるので公園の外周に沿って北側から西側に回り込み、すぐ右手のアパートにはいる小道を右折する(C地点)。右側のアパート手前に自転車置き場があり、その奥にブロック造りのボンベ庫が並んでいる。放置自転車が雑然とあふれているボンベ庫の壁際に、マンホール様の円形の鉄蓋がありその中が地下埋設の三角点だ。折り重なった自転車の下のごみ溜めのようなところで、これが歴史ある貴重な一等三角点の末路かと情けなくなる。蓋面の記載は上部に三角点、下部に建設省国土地理院となっていて、おなじ鉄蓋でも「若草」にあったもの(下部が国土交通省表記)よりは古いものだ。

 一等三角点だけに設置は古く、点の記によれば1900年が最初の設置となっている。その後の移設などの記述はなく、1983年観測、2011年に柱石補充と記載されているのみだ。ただし、古い地図(1950年以前)を見ると、位置がわずかにずれている(新旧地図マーカー位置)。どうも元の位置は少し西寄りの安楽寺境内にあったように思われる。もちろん明治時代から現在のような地下埋設されていたはずはないので、どこかの段階で地上から地下へ移されたのだろうが、資料からはその時期はわからない。

〇一等三角点「厚別」
 北緯 43°02′22″.3471
 東経 141°27′46″.7676
 標高(m) 20.04

201019a
JR厚別駅のレトロな駅舎

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駅を背に駅前通りを南下する(A地点)

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千歳線高架をくぐった先の床屋の角を右折(B地点)

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公園の北西角を回り込んですぐ、四角い建物の手前赤いコーンのところを右に入る(C地点)

201019e
すぐ右側のアパート手前に自転車置き場

201019f
自転車置き場に並んで奥にブロック造りのボンベ庫がある

201019g
ボンベ庫の手前壁際の放置自転車の下に鉄蓋

201019h
三角点鉄蓋

201019i
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

201019j
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

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