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2020年10月 8日 (木)

三等三角点「南白石」

 さて、「北郷」に続いては同じ白石にある「南白石」。地下鉄東西線南郷13丁目駅からすぐの便利な位置にある。

 踏査日は同じ2020年9月29日。ぼくは「北郷」から4キロ弱を歩いて訪れたが、直接行くなら南郷13丁目駅から300 mくらいの場所だ。駅から地上に出たところの交差点(A地点)を北方向に進んですぐに右折すると坂を下った先がすぐ白石あかつき公園で、三角点はその東隅の石碑裏にある。地下鉄の通る南郷通りは東方向(新札幌方面)がすぐに月寒川の橋梁にかかるので高架になっていて、南郷通りから直接公園へ出る通りは立体交差で南郷通りの下をくぐっている。

 公園の東角にある立派な石碑は「札幌市吉田山第一地区土地区画整理組合記念碑」というもので、裏に説明書きがあるがまあそういうものだ。その裏手の伸びている芝生の中に4個の保護石に囲まれた標石がある。三等の文字は右書きで、標石自体も角が取れて全体に丸みをおびており、長年の風雪を経てきたことをしのばせる。

 この三角点の来歴はちょっとややこしい。点の記では1970年に設置したものを、1980年に西方490 mに再設置となっている。確かに古い地図(1975)では現位置の東方の国道沿いに三角印がある(新旧地図マーカー位置)。しかし、この古い方の三角点は1916年の地図にもすでに見られるので、もともとの設置は明治大正時代にさかのぼるのではないだろうか。ただし、細かいことをいうとこの大正時代の地図にある三角点位置は1950年版までは同じ位置だが、1975年版では道路沿いに北西に少しずれている(20 mくらい?)。なので、点の記の1970年設置というのは大元の標点をちょっとずらせて再設置したというのが正しいのだろう。

〇三等三角点「南白石」
 北緯 43°02′09″.8466
 東経 141°25′34″.1779
 標高(m) 19.93

201008a
地下鉄東西線南郷13丁目駅南西角

201008b
南郷通りをへだてて北方向をみる(A地点)

201008c
白石あかつき公園南角(B地点)

201008d
東角の立派な石碑の裏の三角点位置

201008e
芝生に埋もれた三角点

201008f
標石

201008g
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

201008h
新旧地図比較(今昔マップ on the web)

 

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