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2020年10月23日 (金)

推理将棋

 もう10月も下旬になったというのに、詰将棋パラダイス10月号の推理将棋の問題がまだ1問も解けていない。メール解答〆切は翌月7日なのであと2週間くらいはあるが、これはまずいな。解答を出し始めたのはいつだったか忘れたけど、それ以来毎月最低1題は解けていたのがとぎれてしまう。
 推理将棋というのは、将棋の初期配置からある局面(多くはどちらかの詰み)までの、与えられた条件を満たす一義的な手順を問う問題だ。以前のエントリで紹介したプルーフゲームと似ているが、あちらは最終局面が与えられていてそこへ至る手順を問うのに対し、推理将棋は最終局面がわからないところが大きく違う。つまり、9手で詰みという条件では後手方の玉が詰むというだけで、どこでどういうふうに詰んでいるかまで解き明かさなければならない。ここが推理将棋の難しいところだ。
 例を挙げた方が早い。10月号で解答発表になっている中村雅哉氏作(8月号出題推理将棋442番)。条件は「同じ角で角打ち、角不成、角成と3種類の王手を掛けて、9手で詰まして勝ったよ」。初期配置から9手で詰ませるには、先手後手協力して都合のよい手順を運ばなければならない。それにしても9手で詰むのかと思うかもしれないが、それが詰むのがおもしろいところ。 さて本題。9手のうち先手の手は5手しかない。角打ちをするにはまず角を取らなければならないし、最短で角を取るにはまず76歩と突いて味方の角を使わねばならない。つまり、条件を満たすには、初手から76歩、後手、角取り、後手、角打ち、後手、角不成、後手、角成の9手詰となる。3手目で角を取るには2手目は後手34歩と突くしかないので、76歩34歩22角までは決定だ。ここで角を成るか成らないかはちょっと問題だ。ただし、条件に「同じ角で」とあるので、ここの成不成にかかわらずこの後取った角を打ち、不成、成と使わねばならない。あとは考えてください(笑)。

201023
ここから条件を満たす詰手順を答えよ

 

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