北陸新幹線延伸開業1年半遅れ
国土交通省によれば、北陸新幹線の延伸区間金沢~敦賀の開業が当初予定の2023年春から大幅に遅れて2024年秋頃になるという。それにともない、事業費も約2800億円膨らむ見通しという。原因はトンネル工事の遅れのほか、入札不調、不落が相次いだためとのこと(タビリスnews)。これに対して石川・福井選出議員から批判が相次いで、与党プロジェクトチームも反発しているとのこと(時事通信web)。地元にしてみれば新幹線開業の経済効果をあてにして開発や投資を進めているところだろうから、ここへきて1年半の遅れは承服できないというのもわからないではない。
しかし、物事は予定通り進むとは限らないから、予期せぬ事象で遅れることもあるだろうし、予算が当初計画よりかさむことだってあるだろう。そもそもこの区間の本来の開業予定は2026年春だったものを、政府・与党の申し合わせによって3年も前倒しして2023年春とされた経緯がある。よほど有力政治家の意向が働いたんだろうなと思ってしまうが、単純に考えても工事を3年も短縮するには予算もかかるだろうし、ある程度無理もかかるだろう。それが結果的に1年半遅れることになっても、当初計画よりはまだ1年半早いのだからよしとすべきではないか。
長崎新幹線の途中区間はいまだに頓挫したままだし、リニア新幹線も静岡県の反発で当初計画より遅れは必至となっている。北海道新幹線だって札樽トンネルの要対策土保管場所選定が難航している。そこへきてこの新型コロナ禍で経済の先行きも不透明だ。多少遅れても開業への道筋は立っているだけでも御の字な気がするけどな。
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