女性初優勝
囲碁の第15回広島アルミ杯若鯉戦で藤沢里菜女流三冠が女性棋士として男女混合公式戦初優勝。え、初優勝なのか。そういえば昨年の竜星戦で上野愛咲美女流棋聖(当時)が決勝進出したときに、女流初優勝かと騒がれてたのを思い出した。そのときは一力遼八段に敗れて初優勝はならなかったが、一年半後の昨日、藤沢さんが成し遂げたことになる。
しかし、囲碁は将棋ほど男女差が大きくないので今まで優勝がなかったというのも意外だが、将棋ではちょっと考えられない。NHK杯戦トーナメントでも将棋は女流枠は1なのに囲碁は4あって、その4人も普通に1,2勝はしているし。囲碁と将棋でこの性差の違いってなぜなんだろう。単純にゲームの性質の違いによる向き不向きなのか。
そもそも単なる頭脳戦で男女差がこれほど大きいというのも不思議だな。大学で教鞭をとっていたときだって、成績上位者に男女差はほとんどないか、女性の方が多いくらいだったのに。その成績の良い女性が研究者への道へ進むかというとそうではなく、周知のように日本では大学教員や科学研究者の世界での女性比率は目を覆わんばかりに低い。このへんは日本固有の社会構造の問題なのだろうけど、囲碁・将棋界も男社会ということか。
ところで、その男性優位の将棋界で奮戦しているのが西山朋佳奨励会三段。前々期リーグ戦(2019年度後期)で14勝4敗の好成績を収めながら、惜しくも次点で四段プロデビューを逃したときは、多くの将棋好きおじさんが慨嘆したものだ(あれ、これブログに書いたかな)。奨励会三段リーグは屈指の難関で、あの藤井聡太二冠ですら通過成績は13勝5敗だ。その反動か前期は振るわなかった西山さん、今期は頑張ってほしいものだ。
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