警戒ステージ「2.5」
11月に入って道内における新型コロナウイルス感染者数がどんどん増加し、5日には初めて100人を越え、その勢いが今日まで続いている。北海道は遅ればせながら対応を強化し、10月28日に「1」から「2」に引き上げたばかりの警戒ステージを7日付けで「3」に上げることを決めた。
ただでさえ諸条件によりウイルスの感染力が高まる寒冷期を迎えている上に、GoToなんちゃらで人の往来や消費活動の活発化を煽っていては、感染拡大が目に見えているのに、今まで手をこまねいていたツケが回ってきている。でも危機感をもって警戒ステージを上げたのは評価できる。これで不要不急の外出自粛や感染拡大地域との往来自粛を要請するのだなと思った。
ところがさにあらず。警戒ステージ「3」とはいっても、実態は、ススキノ地区の飲食店に営業あるいは酒類提供を夜10時までに短縮するよう要請し、道民も10時以降は利用を控えるよう協力を求める。期限は11月27日まで。これだけだ。経済活動への影響を考慮して外出自粛要請等は見送るとのこと。これでは「3」ではなくて「2.5」だ。
鈴木知事の会見での「これはススキノを守る戦いです」の言葉には耳を疑った。知事が守るのはススキノではなくて道民ではないのか。これが今年の春に全国に先駆けて毅然と緊急事態宣言を発令し、感染第一波の拡大を食い止めたのと同じ人の言葉とは思えない。あの頃の知事はキラキラと輝いていた。よい人を知事にもって北海道民は幸せだとみんなが思っていた。確かあの頃の支持率は90%を越えていたはずだ。それがどうしたことか。
それに加えて共同記者会見で隣に置き物ように立って、同じ内容を繰り返すばかりで実のある発言を何もしない秋元札幌市長。存在感ないことおびただしい。これなら市長いなくてもいいんじゃないの、大阪はどうか知らぬがこっちの方こそそう思ってしまう。
ちなみに、ここ1週間の北海道内の陽性判明者数とそのうちの感染経路不明者数、その割合は以下の通り。半数近くが経路不明だ。中にはススキノの怪しげな店に出入りしたことを内緒にしている人もいるかも知れないが、これを見てもススキノに限った対策には限界があることは目に見えている。
月日, 陽性者(人), 経路不明者(人), 割合(%)
11/8, 153, 64, 42
11/7, 187, 89, 48
11/6, 115, 60, 52
11/5, 119, 78, 66
11/4, 75, 49, 65
11/3, 71, 28, 39
11/2, 96, 57, 59
知事は「なんとしても11月中に抑え込む」とも言っていた。しかし11月末に一旦感染者数が低下したとしても、そこで警戒ステージを下げれば、人の動きの大きい12月にはまた元にもどるであろうことは容易に予想できる。そのためには今からもっと踏み込んだ対策をとって年末年始まで継続しないと意味ないだろうに。
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