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2020年11月14日 (土)

刈羽村長選挙

 いやあ選挙はおもしろい。どこぞの国では国を挙げての選挙で大差で獲得選挙人数が確定したにもかかわらず、敗北宣言を拒否してずるずる引き延ばしを計る現職大統領がいたり、はたまたわが国でも愛知県のどこかの市では、市民に5万円ずつ配ると選挙公約で公言して当選した新市長が、やっぱりできませんでしたと前言を翻して炎上したりしている。

 そんなのは序の口で、明日に投票日を控えた新潟県刈羽村長選挙がおもしろすぎる。詳細はここの記事をご覧いただくとして、暗い話題ばかりの昨今、こういうニュースはどんどん取り上げてほしいものだ。

 8年ぶりに行われる村長選挙は6期目を目指す現職と新人の一騎打ち。刈羽村といえば東電の柏崎刈羽原発のお膝元だからといって、原発再稼働の是非が争点になるわけではない。交付金で潤っている村だからどちらも肯定的な候補者でも無理からぬのは理解できなくもない。しかし、記事に添付された選挙ポスターがすごすぎる。拡大して読んでみると、現職の方は中身は政策も公約も何もない単なるお手紙であり(記事著者はポエムといっている)、一方の新人は具体的すぎる政策が羅列されていて、筆頭が交付金を1人300万円ずつ分配しますときた。

 こうなると投票は国民の権利だから棄権しないように、といわれてもどうすればいいのか頭を抱えている人もいそうだ。選挙とは住民の意志を反映させることのできる民主主義の根幹だと思っていたが、いろいろと考えさせられてしまう。

 

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