« Yogibo | トップページ | お庭カメラ201107 »

2020年11月 6日 (金)

詰将棋パラダイス2020.11月号

 詰将棋パラダイス11月号、到着日は10月31日。結果稿は8月号分で、詰将棋学校は短大9が無解。いつもながらこういう簡素図はほんとに苦手だ。紛れありすぎ。21銀、31金から44角もさんざん読んだんだけど、その先がわからなかった。たぶんこういうのは気力じゃない棋力がものをいうんだろうな。

 そのかわり、いずれもゴテゴテと重量級の配置の問題ばかりだった大学が全問解けたのだから不思議。駒が密集しているほうが手が狭いのかな。あるいはこういう構想作は構想に気がついてしまえばあとはうまい手順を発見するだけなので、考えを絞りやすいのかもしれない。ついでにいえば、同じ伝で大学院3も解けた。大学院が解けたのは初めてじゃないだろうか。

 ところで、この大学院3も含め、短大8、大学5の3題はいずれも齋藤光寿氏作。いずれもすこぶるおもしろい。どこかで聞いた名前だなあと思ったら、NHK将棋トーナメントでときどき記録係をしている人と気がついた。奨励会三段だよ。これについては日を改めて書いてみたい

 そういえば、本号では思わぬプレゼント。ヤング・デ・詰将棋(この名前なんとかならないものかね)の首位的中者のうち当選者1名に当選していた。名前がゴシックで載っていてびっくり。ありがとうございました。

 あとは、3ヶ月おきの将棋パズルは全問正解だったけど、今月の問題は難しそうだな。推理将棋はまた1題のみ正解に逆戻り。しかし447番にはびっくり。題意から王手のかかった千日手がらみなんだろうなというところまでは思いついたものの、とても局面までは。解説を読むと、「「最後の審判」から打歩詰を引くことでルール未定義の曖昧さを回避した意欲作」とある。論理性がキーであるらしいが、そもそも「最後の審判」とは何ぞや。予備知識がないと解けないのかな。

 今月の1作は、すばらしい構想の短大10宮原航氏作「跳ね玉兎」。41桂成52玉に96馬と出るしかないところ。合駒すれば51成桂42玉と動かして97馬と引く。これを繰り返して22玉に99馬と取れば簡単に詰む。これでは簡単すぎるのでどこかにうまい受けがあるはずだ。99角を取られないように中合というのが筋なんだけど、合駒をとってくれないのではどうしようもない。そこで表題の意味を考える。月の兎が跳ねるとな。跳ねるといえば桂馬だが...、はたと気がつく。96馬に63桂と移動合をする。当然とってくれないが、次に97馬と引いたときにこの桂を75桂と跳ねて移動合、さらに98馬には87桂不成と跳ねると、なんと99馬のときに同桂成と馬を取ることができる。桂の4段跳ね作品は他にもあるが、いずれも取れない合駒で一直線というのはすごい。そして、気がつきさえすれば簡単な仕組みでわかりやすいところへ表題でヒントをくれる優しさ。

201106
詰将棋パラダイス2020年8月号
短大10宮原航氏作「跳ね玉兎」

 

« Yogibo | トップページ | お庭カメラ201107 »

ゲーム」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Yogibo | トップページ | お庭カメラ201107 »

CLICK !

  • おもしろ有機化学ワールド



twitter

2024年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          
無料ブログはココログ