ガンガンとカンカン
とあるブログを見ていたら、ガンガンとカンカンの話がでてきて懐かしくなった。一斗缶に代表される大きな缶がガンガン、ジュースの缶のような小さな缶をカンカンという言い方がある。北海道方言と書かれていた。いや~考えたことなかったけど、あれは方言なのか。
今はほとんど使わないけれど、ぼくも昔はよくそういう言い方をしていた。子どもの頃、「お菓子食べたい」「ならガンガンもっといで」みたいな会話が普通だった。亡くなった祖母の顔が浮かんでくる。
昔は、せんべいやかりんとうのような駄菓子は菓子屋で量り売りしていて、店頭でガラスの容器から紙袋に入れて売ってもらい、それをお菓子の缶と称する大きめの蓋つき缶に入れておいてあったのだ。冒頭のブログ主さんも「お菓子を詰めている金属缶をガンガンと呼んでいました」と書いているから、どこの家でもそうだったのだろう。
ネットで調べてみたら、ガンガンは確かに北海道方言ということだが、カンカンの方は日本中あちこちで使われるので、方言というより幼児語ではないかという説もあった。そうなのか。確かに、ワンワン、ポンポン、チンチンなど幼児語には他にも反復語があるけれど、カンカンはちょっと違う気がするな。
なぜならば、ガンガンやガンカンはワンワンなどと違って、アクセントが中ほどの「ンガ」にあるのだ。中国語だと2声4声の連続という感じ。「ン」は独立した音節ではないので、アクセントがあるというのはおかしいのだが、たとえば「ガ↑ンガ↓ンをガ↓ンガ↓ン叩く」のような文では明らかに両者のアクセントは異なる。といっても北海道人にしかわからないのだろうか。「丸々(と太った)」というか「橋箸」というか。
時代とともにだんだん方言も薄れてしまっていくのだろうけれど、ひところ有名になった「押ささる」とか、「ゆるくない」、「あずましくない」、「いずい」、など他の表現では代替しにくいニュアンスのものは、ぜひとも受け継がれていってほしいものだ。孫に教えるかな(笑)。
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