3年間1302億円
数日前、JR北海道への国からの経営支援策が発表になった。各種ニュースで詳細が報じられていたが、JRのニュースリリースはどうなっているかなと見てみたら...。とりあえずお礼まで、という感じの通り一遍の事実報告のみ。なんか書かないわけにはいかなかったんだろうけどこれではちょっとなあ。同時に支援策が講じられたJR四国の方はというと、社長談話としてお礼の文とともに、パワポ4ページにわたる経営自立に向けた取組みについてという資料が載せられている。すでに長期計画は公表されているにしても、北海道もこれくらいは意気込みを示してほしいろことだけど。
さてそのJR北海道への支援内容はというと、3年間で約1302億円という大盤振る舞いといっていい規模になった。今年までの2年間が416億円だったことを考えると、倍増以上だ。額は決まっていないものの、4年目以降も2030年度まで10年間支援期間が延長されることにもなった。また、青函トンネル(鉄道関連部分)の更新費用については、鉄道・運輸機構が負担するともされており、とりあえず北海道新幹線札幌延伸まではつぶすわけにはいかないということだろう。
一方で、赤字線存続関係に関しては別途検討ということで、地元負担と同水準という姿勢は崩してはいない。北海道の鈴木知事も単なる赤字補填はしないと明言しているし、来年以降やっと協議がはじまった留萌線、まったく進展していない根室線富良野~新得はもちろんのこと、残りのいわゆる8線区についても、早急な収支改善策が求められることになるだろう。
赤字線はなんらかの改善がなされない限りずっと赤字が増え続けるわけなので、未来永劫に支援はできないというのはよくわかる。どこかで切らなければならないし、なら早い方がいいに決まっている。8線区のうち、国の骨格区間ともいうべき宗谷本線旭川~稚内、石北本線新旭川~網走、根室本線釧路~根室などは、収支にかかわらず残すべきという考えかたもあると思うが、国の姿勢は他線区と一律に特別扱いはしないということのようなので、安閑としてはいられない。観光ツアー列車の走る石北線以外の2区間は予断を許さないかもしれないな。
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