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2020年12月 9日 (水)

JR北海道来春ダイヤ見直し

 JR北海道の来春ダイヤ見直しの概要が発表になった。だいたいはすでに予定として公表されていたものだが、改めてまとまった資料をみるとかなり大きな見直しなのだなと考えさせられる。見直しにより目指すものという前書きには、新型コロナウイルスの感染拡大によって収入が減少し、その収束後も減少分が容易には戻らないという見通しで、適正な輸送規模にする、ということが書かれていて、ただでさえ苦しい経営が新型コロナ禍で大打撃を受けている様子がうかがえる。

 見直しのポイントは4点で、
  1) 特急列車の減便、閑散期運休、減車
  2) 快速・普通列車の減便、土休日運休
  3) 駅の廃止および管理移管
  4) H100形電気式気動車投入
 となっている。

 内容が多いので感想もいろいろありすぎて一度には書ききれないが、1,2) については、インバウンドを含む観光需要減少およびテレワークの推進等による乗客減に対応したものだろうが、昔はもっと季節運転の特急列車や土休日運休の普通列車があったような記憶があるので、毎日毎日同じように走らせるのではなく、需要状況によってメリハリをつけるのは当然な気がする。札幌圏の普通列車なんて首都圏などのように平日と休日でダイヤを分けてもいいくらいだと思う。

 3) の駅の廃止・管理移管は特に宗谷本線の駅が多いので話題になっていたが、どうやら地元の猛反対にあっていた抜海駅は廃止をまぬがれて稚内市の管理に移管されるようだ。その他は予定通りで、名寄~稚内間にある宗谷北線の31駅のうち、7駅が廃止、15駅が管理を自治体移管となって、JRの管理駅は9駅しかなくなった。そのうち特急停車駅が美深、音威子府、天塩中川、幌延、豊富、南稚内の6駅で、普通列車しか止まらない駅は初野、智恵文、勇知の3駅しか残らないことになる。今回は宗谷本線中心だけど、いずれ他の線区もこんなふうになるのだろうな。

 4) たったひとつ明るい話題が、老朽化著しいキハ40形気動車の新しいH100形への置き換えだ。H100形は新たに30両投入され、すでに導入されている函館本線山線に続いて、室蘭線苫小牧~長万部・室蘭、宗谷線旭川~名寄はほぼH100化され、所要時間短縮とアコモ改善がなされる。この春から活躍しているH100形、ぼくは実は乗ったことはおろか実車を近くで見たこともない。春になってコロナが収まったら(収まるんだろうな)、ぜひ乗りに行きたいものだ。

201209
H100形概要(JR北海道資料より)

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