はやぶさ2の帰還
はやぶさ2が無事に帰還し、分離したカプセルの回収に成功したという。ニュースといえば新型コロナばかりだったのでこういう明るい話題はうれしい。今回はまずは順調といっていい探査行で、今後は持ち帰ったであろう小惑星リュウグウの試料解析が期待される。
はやぶさといえば10年前に帰ってきた初代はやぶさをどうしても思い出してしまう。初代のはやぶさはとにかくトラブルに次ぐトラブル続きで、通信途絶により数か月行方不明になったり、姿勢制御、太陽電池、イオンエンジンなどの相次ぐ不具合で、何度ももうダメなのではという事態に追い込まれながら、綱渡りのような運用を続けて、満身創痍でなんとか地球帰還を果たし、最後は大気圏再突入で燃え尽きてしまったのだった。
そのようすを我々はできの悪い子どもの悪戦苦闘を見るように、固唾をのんで見守り、一喜一憂したものだ。回収されたカプセルは各地で展示されてどこも行列になり、ぼくも東京出張の折に国立科学博物館の展示を見に行って、はやぶさグッズを買ってきたりした。映画化されたのも観て感動を新たにもした。
今回はそんなドラマがほとんどなかったので、なんか物足りないなどというと関係者の方々に申し訳ないか。前回の教訓を生かして改良を加えた成果が、今回の成功につながったのだから、これはもう科学技術の勝利といえるだろう。おめでとうございます。
« レールウェイマップル全国鉄道地図帳 | トップページ | 豊島竜王初防衛 »
「化学・サイエンス」カテゴリの記事
- 日本農芸化学会創立100周年(2024.01.01)
- 竜頭蛇尾(2023.06.07)
- 北海道石(2023.05.27)
- 四ヶ月経過(2023.05.05)
- 三ヶ月経過(2023.04.03)
「星・宇宙」カテゴリの記事
- リュウグウのアミノ酸(2022.06.08)
- オミクロン(2021.12.02)
- 木星と土星の超大接近(2020.12.20)
- はやぶさ2の帰還(2020.12.06)
コメント