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2021年1月

2021年1月31日 (日)

1月の総括

 1月の総括。今朝9時時点のあいの里観測点の積雪は61 cmで、全月より18 cm増えた。平年値(62 cm)とほぼ同じになった。例年このあたりで横ばいになるところだ。まだまだこれから雪は降るけれど、立春が過ぎて日が長くなって解ける量も増えるからだ。2月は短いし、ここまでくると冬ももう一息という感じ。

 1月の記録(12月比)
  エクササイズ日数 29(+1)
  走行距離(換算km) 119.5(-15.9)
  総エクササイズ(Ex) 145.4(-10.6)
  体重(kg) 68.2(+0.8)
  体脂肪率(%) 17.6(+0.5)
  踏査三角点数 0(0)
  読了本数(冊) 9(-1)
  詰パラ学校解答数 22 (0) 11月比
  ブログ記事数 22(-2)

 1月は結局1回も外を走らなかった。走行距離は室内バイクを漕いだのを換算したもの。例年は、冬用シューズで週に何回かは雪の上を走るのだが、今年はこの新型コロナ禍で自粛している。夏はコースにゆとりがあるので、マスクなしでも歩行者を避けて走ることができるけれど、除雪幅が狭い冬道はどうしてもすれ違ったり追い越したりするときに近接するし、気をつかう。さりとてマスクするとメガネが曇って視界が悪く、凍結路面状況を確認しながら走らねばならない冬道は危険すぎる。

 おかげで体重や体脂肪率は増える一方だ。今冬はしかたないと割り切るしかない。とにかくこのコロナが収まってくれないことにはだけど、ワクチンはいつのことやらだからなあ。

 

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定点観測(家の裏)

2021年1月30日 (土)

アイスキャンドル2021

 小樽市内の新型コロナウイルスの感染拡大で小樽雪あかりの路23は中止になってしまったが、今夕のわが町内会のアイスキャンドルは例年通り行われた。うちが引っ越してきたときはもうやっていたから、30年もの歴史がある。もっとも、近年は参加したい家が個々に玄関先にアイスキャンドルを灯すだけだ。以前は町内会役員が見て歩いて評点をつけたりしていたが、それもなくなって昨今ではわざわざ見て歩く人もほとんどいない。今日は気温は高いものの、日中は吹雪模様だったし、日が落ちた今もまだ風がつよいのでなおさらだ。それでもまあこのご時世、年中行事がひとつ無事に終わっただけでも諒としなければ。

 

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わが家も参加

2021年1月28日 (木)

黙食

 しかしポスターの大きなフォントで見ると結構インパクトある言葉だな。そこまで言わなくてもという気もするが。最近話題になっているように、もともとは福岡のカレー店で使い始めた造語が全国的に広がって、札幌の蕎麦屋にも掲示されたとかニュースになっていた。京都では市として取り組んでいて、ポスターをダウンロードして自由に使用できるようになっている。それが下の写真。

 昭和時代は家族でにぎやかに食事するのが家族団欒の象徴だった。相当年輩の人しか知らないだろうが、むかし「ただいま11人」という人気ホームドラマがあって、子ども9人の11人家族がみんなでわいわい食卓を囲むシーンが毎回流れていたものだ。それがいまや黙食だ。孤食とかぼっち飯とかが問題視されていたのが今や完全に逆転の感がある。

 飲食店の営業時短とか酒類提供時間短縮とかいって、結局は飲食が悪いわけではなく、それに伴う会話や接触が問題なだけなのだ。ひとりでのんびり食事したい人や、バーのカウンターでひとりグラスを傾けたい人だっているだろうに、外食と言えばわいわい会食、飲酒といえば接待やら高歌放吟というワンパターンの固定観念のおかげで、そういう人はとばっちりを食っている。黙食黙飲上等だと思うけどな。

 

2021年1月27日 (水)

過去への扉

 扉を開けるとそこには2年前の風景が広がっていた...。

 Webサイト作成サービスYahoo!ジオシティーズが終了したのが2019年3月。多くの有用なwebコンテンツが失われ、二度と見られなくなってしまった。新たなサイトへ移転したコンテンツについても、半年間の移転先へのリダイレクトサービスが終了した後は、ブックマークからたどることができなくなったし、長年更新されていないコンテンツはそのまま消滅してしまったものも多い。Web情報のはかなさを感じさせるできごとだった。

 ぼくのwebサイト「おもしろ有機化学ワールド」は1997年にYahoo!ジオシティーズの前身のジオシティーズに開設したもので、2005年くらいまではなんとか記事を書いていたのだけど、その後はほとんど更新が途絶えていた。なもんで、ヤフーからサービス終了の通知をもらったときに、さてどうするかなと思案した。もう十分役目は果たしただろうからこのまま廃止してしまおうかな、とちらと考えた。

 ひとつ問題があって、コンテンツの中に拙著「ビギナーズ有機化学」「ビギナーズ有機構造解析」の設問解答と正誤表があり、これだけはなくすわけにはいかないのだ。出版社である化学同人のwebサイトにでもおいてもらうかな、でもそうすると勝手に更新できないだろうから、めんどうだな。自分で管理できるどっかのサーバにおくことにするか。しかしそれなら全部まとめて移転してしまった方がラクなのでは。ということで現在のさくらインターネットへの移転ということになったのだ。

 話がそれた。というわけで、ぼくのページはともかく、多くの貴重なwebコンテンツがアクセス不能になってしまったのだが、ひょんなことから「ジオ・アーカイブ」というサイトを見つけた。これは、「2019年3月末でサービスを終了した、Yahoo!ジオシティーズのアーカイブです。鉄道を扱ったサイトを主として保存しています。」というもので、サービス終了時のサイトをまるごとアーカイブしてアクセスできるようになっている。鉄道関連という限定ではあるが、インデクスを見ると相当な数のサイトが網羅されている。これはすごい。

 その中になんと「おもしろ有機化学ワールド」も収録されているのだ(それで発見できた)。鉄道関係の名前が並ぶインデクスリスト中でこの名前は異彩を放っているが、つまり鉄道を扱ったサイトのひとつとして拾われたわけだ。たしかに「鉄道のある風景」というコンテンツが含まれてはいるが、それはごく一部なのでよくぞ拾ってくれたものだ。ほんとに光栄というしかない。

 

2021年1月25日 (月)

1年ぶり

 このブログも昨年1月6日のリスタートから1年余りが経過した。最初にWebmaster日記をブログ化したのが2009年末で、そのときは2012年末まで3年間続けて息切れし、7年間の長いブランクを経てのリスタートだった。その記念すべき初回に適当な写真がなかったので、4年ぶりに花穂をつけたコモチランの写真を載せた。

 そのコモチランからまた1年後のこの時期に花穂が伸びてきた。最初にもらってきたのはもう大分前で、それが2016年春に突然花をつけ、2回目がそれから4年後の昨年冬で、今回が3回目だ。もらってきた当座はほうってあったが、最近はまめに植え替えているので、それがいいのかもしれない。いずれにせよ、地味ではあるが白一色のこの時期には貴重な植物の話題ということで記録しておこう。

 

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 1年ぶりの花穂

2021年1月24日 (日)

千歳日航国際マラソン2021

 今年6月6日に予定されていた千歳JAL日航国際マラソンの中止が決まった。昨年も新型コロナ禍で中止になっているので、これで2年連続の中止となったことになる。北海道のランニングシーズンは4月下旬くらいからスタートするが、すでに春一番伊達ハーフマラソン(4/18)、日刊スポーツ豊平川マラソン(5/5)、洞爺湖マラソン(5/16?)も2年連続中止が決定している。

 昨年に続いて今年も少なくとも前半はもうレースは無理ということだな。これでオリンピックが中止ということにでもなったら、夏場以降のレースも怪しくなってくる。次にマラソンを走れるのはいつのことやら。いや、こちらは年々体力は落ちていくし、もう完走もおぼつかないかもしれない。

 それはともかく、今回発表された千歳なんだけど。新聞記事を読むとちょっと様子が異なる。事務局側によれば、「スタート地点に近い約2キロのコースが土地所有者の植樹によって使用不能になった」と報告したうえで、「市道真町泉沢大通を通る代替コースが利用できる見通しが立った」と説明し、来年の大会はこのコースが採用されるとのことだ。昨年秋に、これまでのコースが使用不能になったことがわかった時点で、一旦開催を中止する案が出ていたのだが、2年連続中止は困ると市議会から反発があって再検討していたのだそうだ。

 表向きの中止理由は、新型コロナ感染の収束が見通せないことで、選手の密集を避けることとボランティア確保が困難だという理由だが、コースどりの問題も別にあったわけだ。上記の代替コースでは、(1)公道交差点を完全に通行止めできないためスタートを何段階かに分ける、(2)距離が確保できないためフルは約40キロ、ハーフは約28キロに短縮する、(3)10キロ、3キロ部門は廃止する、という大きな問題点があるそうだ。

 もともと非公認コースではあるけれど、距離短縮となるとかなり影響が大きそうだ。スタート近くはともかく、林道へはいってしまえば、内部のコース取りを変えるとか折り返し点を延長するとか距離を稼ぐ方法はありそうだけど、だめなのかな。もともとこのレースは何度も細かいコース変更を経てきているはずだし。いずれにせよ来年の話ではあるが。

 

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 コース図(スタート(A)からB,Cを経てDあたりがほぼ2キロ地点)
 (国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2021年1月23日 (土)

大垣夜行

 「ムーンライトながら」がついに廃止というニュース。鉄道界隈ばかりでなく一般のニュースにもなっていたから、一般的にもインパクトの大きなできごとなのだろう。車両の老朽化や高速バスの台頭などが理由とのことだが、そもそも夜行で移動するという習慣が消えつつあるのではないか。スキーとかTDLとか特定目的の若者向けにはまだ需要があるのかなあ、どうなんだろう。

 東京在住の青春18きっぷ利用者には確かに需要が大きかっただろうけれど、ぼくのような北海道民には乗る機会というものがほとんどない。ので、「ムーンライトながら」自体には全然思い入れはないのだが、その前身であるいわゆる「大垣夜行」には記憶の限りでは2回乗ったことがある。

 最初に乗ったのは学生時代でまだ青春18きっぷが登場する前のことだけど、春休みだったかでものすごく込んでいて通路までびっしりだった。通勤客も多いだろうからそのうち座れるだろうとたかをくくっていたら大間違いで、結局名古屋まで座れなかった。最初から座っている客はそのつもりで早くから並んでいる長距離客であって、通勤客はぎりぎりに乗ってくるから元々立客なのだとあとで気づいたものだ。

 2回目に乗ったときはそれより空いていて座れたので楽だった。それにしても座席夜行なんてそのとき以来乗ってないかもしれない。急行「はまなす」も何度か乗ったけれど、のびのびカーペットカーばかりだし。肉体的にはハードだけど、深夜の停車駅の駅名標だとか、並走する道路の車の灯りとか、ゆっくり明けていく朝の車窓とか、旅情には富んでいた。もうそれも過去のものとなったわけだ。

 

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大垣夜行の165系電車
(まも, Public domain, via Wikimedia Commons)

2021年1月21日 (木)

酒類販売休止

 JR東海が東海道新幹線の車内販売で酒類の販売を休止するというニュース。期間は1月21日から当面の間。他の車内販売は継続して酒類のみをやめるんだそうだ。理由は新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためだという。なんで酒売ると感染拡大につながるんだろう。酔っぱらってマスク外して大声で騒いだりする人がいるからか。それにしては酒類の持ち込みは禁止されないというのが不思議。調べてみたらJR西日本の山陽新幹線も一足早く14日から酒類販売を休止している。東海道が追随しただけだったのだ。

 なんだかなあ。ぼくは列車に乗って缶ビール飲みながらボーっと車窓を眺めるのを無上の楽しみとしているので、こういうニュースは悲しい。ほとんどは独りだからおしゃべりするわけじゃないし、人さまに迷惑はかけないんだけど。まあ事前に買っておけということか。

 今回の措置は「酒類のみ」というのがちょっと引っかかったが、車内販売そのものが風前の灯だからしようがないといえばしようがないんだな。JR東日本はすでに16日から新幹線を含むすべての車内販売を休止したばかりだし、いま一般の列車で車販やってるのって東海道・山陽新幹線しかなかったんじゃないか。もとより北海道は全面廃止だし、他も在来線もやっているところはたぶんない。そうなると東海道・山陽新幹線で酒類以外の販売はやっているのが僥倖というくらいのものなのだ。

 しかし、その昔は車内販売どころか主要特急には食堂車というものがあってだな...、はあ。

 

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JR東海パッセンジャーズwebページより
(おつまみは売ってるんだ)

2021年1月20日 (水)

コンプリート

 マクドナルドのハッピーセットでもらえるおもちゃ。こういうのがもらえるとなると、そりゃ子どもには人気出るよな。近所のマクドナルドは行列ができていた。孫が喜ぶし爺も喜ぶというわけで、正月明けの2週で6機種を無事にゲット。

 きかんしゃトーマスファンには説明の要はないだろうが、下の写真の左からトーマス、シェイン、ニア、ヨンバオ、アシマ、ヒロの順。トーマスは別として、パーシーやゴードンといったレギュラークラスがはいってないのが意外。前に出たのかな。シェインは知らなかった。オーストラリアの蒸気機関車ということだけど、蒸機っぽくないなDLみたいだ。あとは見たことある。日本からきたD51風のヒロはちゃんと51番だ。

 台車の上に3個のブロックをはめてシールを貼るとできあがり、ブロックははずれやすいので接着剤で固定した。それぞれに20枚以上あるシールは細かくて、全部貼るのはなかなか大変な作業だが、完成してみるとおまけのおもちゃとは思えない出来栄えで感心する。どうせならプラレールの線路幅に合わせて手コロで遊べるようになってるといいのに、というのは贅沢か。

 

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せいぞろい

2021年1月18日 (月)

YOKOHAMA AIR CABIN

 ヨコハマ・エア・キャビンが4月22日に開業というニュース。横浜のみなとみらい地区、桜木町駅と運河パークの間に架けられるロープウェイで、約630 mを5分で結ぶ。世界最新式の都市型循環ロープウェイで、新港地区へのアクセス向上はもちろんのこと、空からの景観を楽しめる観光アトラクションとしての機能も果たすのだとか。

 え、それ今年の話なの。そういう計画があるというのは聞いていたけど、もうできたとはびっくり。ロープウェイだから早いんだ。ぼくは一時期国内鉄道全線完乗を達成しているけれど(残念ながら現在はタイトル返上中)、これは鉄道・軌道のみであってロープウェイ(索道)はその中に含まれていない。でも、乗るのは好きなので、機会があるごとにせっせと乗っている。四国遍路を歩いている途中で、用もないのに太龍寺や雲辺寺の山頂から山麓を往復乗車したりしているのはそのせいだ。

 これはぜひとも乗りに行かねばならないな。新型コロナ禍で旅行自粛している間に宿題がどんどん増えていく。

 

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横浜市webページ資料より

2021年1月17日 (日)

民間PCR検査センター

 あんまりこういう記事は書きたくないけど。

 東亜産業PCR検査センターなるものが1月9日に札幌の狸小路にオープンした(利用レポート)。3000円で唾液採取による新型コロナウイルスのPCR検査が受けられ、最短3時間で結果が出るそうだ。けっこうな人気で多い日は1日800人もの利用があるとか。「安心したくて」という利用者の声が多いが、はたして安心なのか。

 結果は陽性・陰性ではなく、高リスク・低リスクという判定なのだそうだ。なるほど考えたな。簡易検査では精度が保証されないし、そもそも陰性だからといって非感染の証明にはならないからだ。そんな不確定な検査に安いとはいえ3000円も払ってまでわざわざ出向く意味があるとはとうてい思えない。

 そういえば、昨年末に北海道医療大学のあいの里キャンパス内に、ソフトバンクグループがPCR検査センターを開設して、自治体や法人向けに低価格で検査を開始したという話だった。こちらも3月までには個人の検査を受け付ける体制を整えるということだ。ここならうちから歩いて5分だな。でも行かないけど(笑)。

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東亜産業webページより(ご利用はよく考えて自己責任で...)

2021年1月16日 (土)

大学入学共通テスト初日

 結局センター試験と何が変わったのかよくわからない大学入試共通テストの今日が第1回の初日。おりしも北海道北部は猛吹雪の悪天で、稚内市にある稚内北星学園大学会場での試験は中止となり、30日に再試験が行われることになった。明日の2日目はいまのところ実施予定だそうだ。1会場がまるまる再試験になるのは、共通一次試験以来初めてのことで、前代未聞の珍事となった。

 天気が相手ではいかんともしがたいので、誰が悪いというわけではないが、そもそもこんな時期に全国統一試験を行うのがやっぱりおかしい。あまりにも環境が違いすぎるし、これで公平性が担保されていると言えるのだろうか。雪国の受験生はどれだけ神経をとがらせてストレスを抱えていることか。稚内市在住の受験生はまだしも、近隣町村から前泊して臨んでいる高校生だっているだろうに、また2週間後とは負担だってバカにならない。

 大学入試センターのwebページによると、北海道は札幌、江別、千歳、岩見沢、小樽、苫小牧、室蘭、函館、旭川、名寄、稚内、帯広、釧路、北見の各市に試験場が設置されている。ずいぶんあるようだが、振興局(旧支庁)でいうと、桧山、留萌、日高、根室管内にはひとつもない。どういう区域分けになっているかわからないが、たぶん桧山の子は函館、留萌は旭川、日高は苫小牧、根室は釧路まで受験しに行くのだろう。稚内はまだ会場があるだけいいともいえる。

 釧路の人口減の話を書いたばかりだが、桧山はすでに鉄道がないし、留萌も廃線前提に協議中、日高、根室も単独では維持困難線区だ。政府の施策には地方創生、子育て支援、教育の機会均等など、耳障りのいいお題目が並ぶが、はたしてこういう地方で子育てをする意欲が湧くものだろうか。

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稚内北星学園大学の告知(大学webページより)

2021年1月14日 (木)

2020年の一冊

 昨年もやった前年読んだ本の振り返りを今年もやろう(中身についてはブクログの本棚をご覧ください)。

 2020年に読んだ本は計111冊ですべて紙媒体だ。実は手元のKindleの中には未読の本もはいっているのだけれど放りっぱなしだ。最後に読んだのが2016年3月だから、なんともう5年も前だ。111冊というのは実数で、上下分冊など複数巻のタイトルも含まれるので、実タイトル数でいうと86タイトルになる。その前の年(2019年)は112冊で101タイトルだったから、冊数はほぼ同じなのにタイトル数は15も減っている。昨年は長編をよく読んだのがわかる。というか、表にして比べてみよう(カッコ内は前年比)。

 総冊数 111(-1)
 タイトル 86(-15)
  ★5 5(-2)
  ★4 38(-4)
  ★3 42(-3)
  ★2 1(-6)
  ★1 0(0)

 ★数の比率は年によってあまり変わらないかな。★5個が5-6%であとは★4個と★3個が半々というところだ。そのうち★5個をつけたのは次の5タイトル。昨年も書いたけど、これは2020年にぼくが読んだというだけで、出版年月とは関係ない。古い作品も新しい作品もまじっているので、客観的な比較の意味はなく、個人的なものだ。

黒祠の島(小野不由美)
ザ・スタンド(スティーヴン・キング)
グリーン・マイル(スティーヴン・キング)
ねじの回転(恩田陸)
死亡通知書 暗黒者(周浩暉 )

 5つ選ぶとこうなるかあ。スティーヴン・キングと恩田陸は昨年もランクインしているのはさすがだ。ジェフリー・ディーヴァーも読み続けているのだけれど、今年は一つもはいっていない。全作水準が高すぎて突出したのを選びづらいのかもしれない。それを思えばスティーヴン・キングはすごい。ここからベスト・ワンを選ぶとなるとどうするかな。えいっと決めて2020年度junkchem大賞は、「グリーン・マイル(スティーヴン・キング)」としよう。

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2020年に読んだ本(ブクログより)

2021年1月13日 (水)

3人の差

 たかが3人、されど3人。道内ニュースで大きく取り上げられていたので地元の人は知っていると思うが、昨年12月末の住民基本台帳で、帯広市の人口が釧路市の人口を3人抜いて北海道第5位の市になったのだそうだ。両市の人口はもともとわずかの差で、釧路の減少度合いの方がずっと大きかったから、抜かれるのは時間の問題といわれていた。なのでマスコミも予定していた記事だったろう。

 道新の記事データによれば釧路市の人口はここ10年で1万8千人以上減っているのに、帯広市は3千人足らずしか減っていない。釧路市は2010年には札幌、旭川、函館に次いで第4位の都市だったのに、一昨年に苫小牧市に抜かれ、そしてこんど帯広市に抜かれたことになる。釧路は基幹産業のひとつである日本製紙の工場が今年夏に撤退予定で、そうなるとまた人口が減るだろうし、明るい見通しがない。

 それに比べて帯広を含む十勝圏は元気がある。帯広市自体もそうだが、北隣の音更町(44,136)、西の芽室町(18,430)、東の幕別町(26,505)と大きな町が近郊に隣接している(人口は2020年4月調査、以下同じ)。釧路市の都市圏にあるのは釧路町(19,447)くらいだから、都市圏で比べると帯広圏は25万5千人、釧路圏は18万6千人と大差がついている。しかし音更町すごいな。人口4万4千人というと35ある市のなかでも18位の大きさで、網走市、稚内市、根室市よりも大きい。ついでながら全国で最も人口の少ない歌志内市は3,092人で、これも帯広近郊の中札内村(3,896)や更別村(3,156)より少ない。

 ただ、問題は釧路だけとは限らないのが北海道の苦しいところで、2010年から10年間で第2位の旭川市も約2万人減、3位の函館市が約2万8千人減、7位だった小樽市が約2万人減で9位転落と、中核都市が軒並み大幅減だ。函館市は2016年の北海道新幹線開業効果をまったく生かせていないのがわかる。JR北海道が苦戦しているのも無理からぬところだな。こんな状態では新幹線が札幌まで延びる予定の2030年にはどうなっているのだろう。

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10年前との比較(道新web記事より)

2021年1月11日 (月)

詰将棋パラダイス2021.1月号

 詰将棋パラダイス1月号、到着日は12月29日。結果稿は10月号分で、詰将棋学校は高校18で痛恨の記載ミス。この問題なかなかの難問で、やっと解いただけに悔しい。まず初手33銀がべらぼうに打ちにくい。どう応じられても詰むとは思えない。他の手を一通りやってみて、結局ここへ戻ってくる。そして、同香から45銀、54と、55銀、45金と龍を翻弄する手順を見つけ出してなんとか詰め上げた。のはいいが、最後の45金を45銀とつい書き間違えた。持駒は銀3枚しかないので、45銀とは打てるはずがないのに。手順中の変化を詰ますのに、金は最後に残しておかねばならないので、銀、銀、銀、金の順番は変えられない。つまり、全部銀と書いてしまったら、どこで金を使うか特定できてないことになり、これは当然不正解扱いで文句がいえないところ。はあ。

 短大では短18が解けなかったのは、角を離して打つとどうやっても詰まないので他に手はないのだが、53角に左辺に逃げる変化が詰められなかったせいだ。それにしてもうまい。あと短19はこの作者ならではで、すこぶるおもしろかった。大学は今月も手が出ないので、ここまで。チョンボはあったけど、あと1ヶ月でなんとか500点は越えられそうだ。

 さて、今月は新年号なのだが例年に比べてさびしいと思ったら、新春詰将棋の出題がないせいだ。ここはひとつ藤井二冠に新作を提供してもらいたかったところだけど、9月号に出題されたばかりだし、無理だったのかな。他のページにはいくつか祝賀曲詰があるようだが、一番気に入ったのは、おもちゃ箱だよりに載っていた12年前の丑年の立体曲詰(ウ→シ)だ。これはすごいな、よくつくったものだ。

 今月の1作は、たまたまフェアリーランドに当選していたので、お礼というわけでそこからばか詰を1作。だらにすけ氏作の5手詰で、客寄せのはずの1問目におかれているのにこれが難しい。なんと解答者44名中17名しか正解してなかった。ぼくも当然無解答。見るからに空き王手や両王手がかかる配置なので、上方へ追って詰めようとするのだが詰まない。正解手順はまさかの38飛55玉28角45玉34角迄、これでちゃんと詰んでいる。これは参った。

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詰将棋パラダイス2020年10月号
フェアリーランド1 だらにずけ氏作ばか詰5手

2021年1月10日 (日)

ゴールドランナーの死

 数日前、新聞のおくやみ欄を見ていてあれと思った。なんか見覚えのある名前だ。どこで見たんだったかなとしばらく考えて思い出した。北オホーツク100キロマラソンの出場者名簿だ。引っ張り出して確かめてみたらまさにそうだった。かなり珍しい苗字で姓名ともに合っているし居住地も年齢も合う。

 ぼくは説明書やらマニュアルを読むのが好きで、この手のマラソン大会の配付冊子も隅から隅まで読む。出場者名簿は北海道マラソンのように大きな大会はさすがに逐字読みはしないが、北オホーツクはたかだか400人くらいだし、丹念に見ても知れている。そのうえ、完走者リストは道新の号外に全員載り、大会ホームページからリンクして読めるから、こちらもちゃんと見る。なので、毎年出場している常連さんは目について記憶に残ることもある。

 この大会、5回完走者にはゴールドランナーの称号が与えられ、立派な記念品をくれる。そして、次の大会にはゴールドゼッケンで走ることができる。そういえばと思って、一昨年の大会(昨年は中止)の受付横に貼りだしてあったゴールドランナー一覧の写真を記念に撮ってきたのを見てみたら、こちらにもちゃんと載っていた。

 直接面識はないと思うが、ローカルな小さい大会だし、毎回スタートゾーンで出会っているだろう。エサヌカの折り返しでは必ずすれ違っているはずだ。もちろんウルトラランナーだからといって健康だとは限らないし、死を免れられるわけではない。どんなご事情があったのか存じ上げないが、49歳はさすがに早すぎるとしかいえない。ご冥福をお祈りします。

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ゴールドランナー一覧(2019.7.27)

2021年1月 9日 (土)

すみれちゃん

 もちろん囲碁の仲邑菫初段のことだ。年末年始に録りためてあった番組録画を少しずつ消化している。1月3日の日曜日のNHK将棋・囲碁の時間は特別番組で、その囲碁の方は仲邑菫初段と芝野虎丸王座の特別対局だった。画面に仲邑初段が映ると家人が、あ、すみれちゃん、と声を出した。え、知ってるの?とびっくり。ぼくの知らない間にテレビなどにたくさん露出しているのだろう。というか、将棋界が藤井フィーバーで盛り上がっているときに、囲碁界はすみれちゃんフィーバーで盛り上がっていたのだ。

 愛くるしい小学生なので、ついすみれちゃんと呼びたくなってしまうが、昨今は女の子をちゃん付けで呼ぶとセクハラになるらしいので、これはNGだ。というより、現役のプロ棋士にちゃん付けは失礼だろう。しかし、仲邑菫初段、字面もいいし素敵な名前だな。対する芝野虎丸王座もまた立派な名前で、まるで芸名のようだが2人とも本名なのだからなかなかだ。

 勝負は芝野王座が貫録を示して勝利したが、聞き手に上野愛咲美女流最強位、解説に平田智也七段と若手実力者を配した対局はぼくのような素人にも楽しめた。挿入されていた菫さんのプライベートビデオがまたかわいい。今をときめく一力遼九段と卓球やって勝ったというシーンには笑った。

 ちなみに将棋の方は何をやってたかというと、NHKトーナメント70回記念ということで、加藤一二三が選ぶ!NHK杯戦名対局という回顧番組だった。それにしても華がないというか地味だ。藤井聡太二冠の特別番組でも組めばずっと視聴率が上がったろうに。

2021年1月 7日 (木)

歴代最低の首相

 といっても、最近のあの人のことでも、その次のあの人のことでもない。第26代内閣総理大臣を務めた田中義一(在任期間1927.4.20-1929.7.2)のことだ。そう評しているのは舌鋒鋭い松本清張で、労作「昭和史発掘」の文春文庫版第2巻p. 198に、「歴代の首相中最低の評判をとった」と書かれている。読んでいて思わず笑ってしまった。いつの時代にも最低の首相がいるもんなんだな。

 田中義一は陸軍機密費と目される裏金を使って総理大臣になり、張作霖事件の天皇への説明が不十分だと不興を買ったことを苦にして辞任、ほどなく病死(自死ともいわれる)している。おらが、おらが、と言ったことから、おらが宰相と呼ばれているように、お人よしで素朴な人柄だったが、軍人上りで政治には素人で、こと首相としては無能だったというもっぱらの評価だ。人柄も大事だけど、特に有事にはいかんなく能力を発揮してくれないと総理大臣は務まらないだろう。昭和初期のきなくさい時期もそうだけど、現在だってまさにそうだ。

 年末年始から読み始めた「昭和史発掘」。田中義一の首相就任から退陣あたりは劈頭の1,2巻に書かれている。各巻の書評はそのうちブクログに書くつもりだが、松本清張の筆にかかると授業では無味乾燥だった歴史がこんなにも生き生きとおもしろい。彼がもし今生きていたら、現代の宰相についてどんなことを語るだろうか。

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昭和史発掘第2巻(文芸春秋webサイトより)

2021年1月 6日 (水)

ずかんのしゅうり

 今日は2歳になる孫の「はじめてのずかん555」の修理。お気に入りの本なので、丈夫なつくりにはなっているものの、男の子が多少手荒に扱うとあちこちはがれたり破れたりする。そのつどテープで補修したりしていたが、今回根本的に製本しなおすことになって預かったもの。

 孫ができて子ども向けの絵本や本を手に取ることが増えた。これがなかなかおもしろい。娘の時代からあった定番の童話がいまでも売られているのも、とても懐かしい。なので、たまにリアル本屋へ行くと子どもの本コーナーを必ずのぞくようになった。

 この図鑑もなかなかよくできた本で、子どもが夢中になるのがよくわかる。変形判オールカラー厚紙46ページ、見ているだけで楽しい。「英語つき」と銘打たれて、動物、野菜、車などの各ページの項目写真に英語名が記載されていて、付されているその読みが秀逸だ。たとえば、らくだは「camel(キャーモゥ)」だし、ろばは「donkey(ダァンキー)」、わには「crocodile(クラァカダイォ)」という調子だ。幼児向き図鑑に英語が必要かどうかは別として、これくらい徹底していると感心してしまう。

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修理中

2021年1月 4日 (月)

旭川~新千歳空港直通列車

 新年早々また珍妙な計画がでてきたぞ。旭川~新千歳空港間に追分経由の直行列車の新設計画というニュースだ。線路はつながっているし、やろうと思えば簡単にできそうなことではあるけれど、実際にやるとなるといろいろと問題は多いし、第一どれだけ必要性があるのだろう。

 道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP)とJR北海道とで検討に着手しているとの報道だけど、どこまでまじめな話なんだか。HAPは「旭川空港を新千歳に次ぐ準拠点空港と位置付ける計画もあり、両空港を行き来する際の利便性を高める新ルートが必要と判断した」とのことだけど、いくら旭川空港を拡充したとしても新千歳と旭川で航空便を乗り換える需要があるとは思えない。それなら岩見沢~旭川間の乗客を直通で新千歳空港へ誘導する需要の方がはるかに現実的だろう。

 それはともかく実現する際のネックになるのは、岩見沢~追分~南千歳間の非電化区間だろう。ここを通る直行列車は当然気動車だから車両をどうするか。JRに新造する体力はないから既存車両を使うとすると、まあ261系5000代車(はまなす・ラベンダー)を使うことになるか。記事には特急とは書いてないので、快速列車扱いならば今や余剰の201系を使うというウルトラCもあるかも。たぶん遜色ない速度で走れるだろうし。

 ダイヤ的には、南千歳~新千歳空港間の線路容量が問題だけど、毎時5本に増発したものの快速エアポートは需要減で一部間引運転を強いられているから、毎時1本をこちらに振り向けることは可能だろう。確かにやってやれないことはなさそうだが、最大の問題は元にもどって需要がどれだけあるかだな。

 それに、そんな列車設定ができるのなら、今は南千歳で乗換えを強いられている帯広、釧路方面へも直通列車を走らせてはという声が出てくるかもしれない。そうなるとこちらも計画段階の新千歳空港駅スルー化の実現を待たないと無理だろう、というかそもそもそれとセットの話なのかな。

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キハ261系5000番台はまなす編成
(Localtrain721, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)

2021年1月 3日 (日)

まさかの逆転

 いやあこれだから駅伝はおもしろい、と新年早々2日続けて同じフレーズ。勝負はゲタをはくまでわからないとはいうけれど、野球の9回裏、サッカーのアディッショナルタイム、そして箱根駅伝の最終10区、誰がこんな結末を予想しただろう。いや、いかんなあ紋切り型の文庫本の帯の惹句のようになってしまった。

 鶴見中継所のたすきリレーを見て、これはさすがに決まったなと油断して、「ここはどこでしょう?」の画像検索をやっていたら、いつの間にか差がつまっていて、テレビを見直したときにはちょうど順位が逆転するところだった。なんとまあ。もうあと2キロほどという地点だった。終わってみれば、最終10区のタイムは、駒沢の選手が1位の区間賞で創価の選手が21位の最下位という結果だった。これほど極端に差がなければ逆転劇は起こらなかっただろうから、ほんとに可能性の稀なことが起こってしまったとしかいいようがない。

 オリンピックでも負けて終わった銀メダルは勝って取った銅メダルより悔しいというけれど、大魚を逸した創価大は残念だろう。しかし下馬評をひっくり返しての2位はあっぱれだ。10区の選手は3年生だということだし、来年はこの悔しさをぜひ晴らしてほしい。それにしても、あきらめずに追いかけて勝った駒沢は強かったし、その駒沢よりも速いタイムで復路優勝した青学もまた強い。強豪校はそれなりのものがあるものだとは感心させられた。

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最終順位(NHKオンラインより)

2021年1月 2日 (土)

小田原中継所

 もはや正月の欠かせない風物詩となっている箱根駅伝。今年は5強の争いという予想だったが、往路を制したのはなんと創価大。これだから駅伝はおもしろい。創価大のあの赤と青の派手な配色のウェアを見るとなぜかいつもウォーリーをさがせを思い出してしまう。今年は探さなくても堂々のトップ、大したものだ。これで明日の復路ががぜん面白くなったな。

 ところで、小田原中継所となっている鈴廣蒲鉾店の映像に、箱根登山鉄道の電車が鎮座しているのが映っていて、お、と思った。2019年9月に引退したモハ107を移設して新たにカフェ(えれんなごっそCAFÉ107)としてオープンしたそうだ。てことは昨年もあったのか気がつかなかった。

 鈴廣の小田原本店といえば、併設されている地ビールレストランに行ったことがある。出来たてのカマボコと地ビール、また行きたいな。

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えれんなごっそCAFÉ107の旧箱根登山鉄道モハ107(鈴廣蒲鉾店ニュースリリースより)

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