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2021年1月 4日 (月)

旭川~新千歳空港直通列車

 新年早々また珍妙な計画がでてきたぞ。旭川~新千歳空港間に追分経由の直行列車の新設計画というニュースだ。線路はつながっているし、やろうと思えば簡単にできそうなことではあるけれど、実際にやるとなるといろいろと問題は多いし、第一どれだけ必要性があるのだろう。

 道内7空港を運営する北海道エアポート(HAP)とJR北海道とで検討に着手しているとの報道だけど、どこまでまじめな話なんだか。HAPは「旭川空港を新千歳に次ぐ準拠点空港と位置付ける計画もあり、両空港を行き来する際の利便性を高める新ルートが必要と判断した」とのことだけど、いくら旭川空港を拡充したとしても新千歳と旭川で航空便を乗り換える需要があるとは思えない。それなら岩見沢~旭川間の乗客を直通で新千歳空港へ誘導する需要の方がはるかに現実的だろう。

 それはともかく実現する際のネックになるのは、岩見沢~追分~南千歳間の非電化区間だろう。ここを通る直行列車は当然気動車だから車両をどうするか。JRに新造する体力はないから既存車両を使うとすると、まあ261系5000代車(はまなす・ラベンダー)を使うことになるか。記事には特急とは書いてないので、快速列車扱いならば今や余剰の201系を使うというウルトラCもあるかも。たぶん遜色ない速度で走れるだろうし。

 ダイヤ的には、南千歳~新千歳空港間の線路容量が問題だけど、毎時5本に増発したものの快速エアポートは需要減で一部間引運転を強いられているから、毎時1本をこちらに振り向けることは可能だろう。確かにやってやれないことはなさそうだが、最大の問題は元にもどって需要がどれだけあるかだな。

 それに、そんな列車設定ができるのなら、今は南千歳で乗換えを強いられている帯広、釧路方面へも直通列車を走らせてはという声が出てくるかもしれない。そうなるとこちらも計画段階の新千歳空港駅スルー化の実現を待たないと無理だろう、というかそもそもそれとセットの話なのかな。

210104
キハ261系5000番台はまなす編成
(Localtrain721, CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons)

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