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2021年2月11日 (木)

詰将棋パラダイス2021.2月号

 詰将棋パラダイス2月号、到着日は1月30日。結果稿は11月号分で、詰将棋学校はまたまた高校でチョンボをやってしまった。2ヶ月連続だ。しかも今回は記入ミスではなく正真正銘の手順前後ミスなのでへこむ。あとは、短大の24番が無解。注目の渡辺直史さんの作品だし、こういう狭いところでのパズルのような手順は好きなので残念。これで昨年1年間の結果が出て、自己採点では520点。目標の500点はクリアできそうというより、これ出来すぎでは。もう今年はたぶん無理。
 フェアリーランドは早くも年間成績が発表されていて、ぼくは途中からの参加だったので67題中22題正解という結果だった。今年はぜひ皆勤賞で7割...は無理だな6割くらいを目標にしよう。

 さて、今月号はほかにもいろいろと話題が盛りだくさん。ヤン詰の無駄合疑惑のことはすでに別エントリに書いたので、それ以外の話を。まず、届いた2月号をパラパラ見ていてなんといっても驚いたのは、p.74-75の見開きページ。大学院の解説稿なのだが、全面すべて詰手順と変化紛れ手順の棋譜表記に埋め尽くされている。まさに壮観。こんな前例あったろうか。校正大変だったろうな(そこじゃない)。

 結果稿のスタイルは担当者によっていろいろで、現在の大学院は元々細かく変化手順を記載するほうだと思うけど、それでもこれは異例だろう。たんねんに変化調べをしたい人には重要な情報なのだろうが、正直ぼくには猫に小判で、その分のスペースを手順解説に割いてくれたほうがありがたい。この逆のスタイルが大学の担当子で、変化手順はまとめて書き出さないですべて解説文の中に収めてしまっている。これはとても読みやすいと思う。もちろん大学と大学院では作品のスケールが違うし、どちらが優れているという問題ではないが。

 それから2月は将棋パズルの月。前回11月の問題は最後の58番が残念ながら解けなかった。しばらく全題正解が続いていたので悔しい。不成駒は飛角は無理なので歩だろうとわかり、玉方金銀は枠内での組換えしかないというところまではわかった。そこで玉を上がって銀を反対側へ通すことばかり考えて行き詰まったのだ。もちろん金銀の入れ換えは考えたけど両方同時というところが考え及ばなかった。そうかそれがあったのか、いわれてみればまさにコロンブスの卵だ。論理的に解けてしかもなんてエレガント。これは問題の方が上だった。

 あとはまだまだあるけどもう一つだけ。たま研作品展の「ダブル」課題作がいずれもとてもおもしろかった。というわけでその中から今月の1作を。馬屋原剛さんの2番変同ダブル作。初手56香に対し55角合あるいは飛合のどちらで中合しても、その合駒を動かして7手で詰む。変同(本手順と同じ手数で詰む変化)はキズとして嫌われることが多いし、解答者としても悩ましいのでぼくも嫌いだけど、こういうふうに明示されてかつ狙いのあるのは別だ。藤原俊雅氏の名作「Two Pairs」(詰パラ2019.9小12)を思い出す。

 

210211 
 詰将棋パラダイス2020年11月号
たま研作品展2 馬屋原剛氏作

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