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2021年3月

2021年3月30日 (火)

積雪ゼロ

 とうとう札幌市北区あいの里観測点の積雪深が本日9時現在でゼロになった。ここ数日は日に5, 6 cmずつ減っていて、昨日の9時には9 cmだったのでどうかなと思っていたが、さすがに昨日の高温で一気に消失した。なんせ昨日の札幌市の最高気温18.3 ℃というのは、1876年の観測開始以来3月としては最高だった。これまでの記録は1891年3月28日の16.8 ℃だったから、130年ぶりに1.5度も更新したことになる。

 札幌市内に14ヶ所ある観測点のうち、これでまだ積雪が残っているのは南区定山渓(41 cm)と西区平和(22 cm)のみとなった。札幌は記録的少雪だったということだが、あいの里は今年は雪が多く、累計降雪量は今日まで523 cm(平均481 cm、昨年381 cm)と少雪だった昨年より1 m 40 cm以上多い。ところが積雪深推移グラフをみると、昨年同日はまだ積雪が2 cm残っており、ほんの少しの差とはいえ今年の方が雪の消えるのが早かったということになる。というより昨年3月下旬の雪の消え残り方はちょっと異常に見えるがなんでだろう。

 公式の積雪深がゼロになったからといって、地上からすべての積雪が消えたわけではない。うちの庭もまだ陰の方に雪山があるし、愛用のランニングコースであるあいの里公園の周回コースも今年はまだまだ雪で通れない。メモをみると昨年の今ごろはほぼ雪がなかったから、やはり実感としても実際にも今年のほうがはるかに雪が多かったのがわかる。ともあれ、今週も高温が続くようなので、週末には公園を走れるようになるだろう。楽しみだ。

 

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降雪量・積雪深:北区(あいの里)(札幌市webページより)

2021年3月29日 (月)

短評

 詰将棋パラダイス3月号の解答の郵送分を投函した。あとはいくつかメール解答分を送れば今月は終了だ。解けそうなものは解けたけど、解けないものはいくら考えても解けない。まあ当たり前か。今月は可もなく不可もなしというところだった。

 解答を書くにあたっていつも思うのは、短評を書くかどうかということだ。素晴らしい作品を解いて感動したときに、ぜひ作者に感想を伝えたいと思うことがある。そこまででなくても、この手がよかった、ここが難しかった、あるいはここはもうちょっと、などそれぞれの作品に感じることは何かしらあるので、そういうのを短評に書けばいいのだろうと思う。だけど、実際には推理将棋や将棋パズルなどごく一部を除いて、ぼくは短評をほとんど書いていない。

 各コーナーにはたいてい短評歓迎と書いてあることも多いし、書いてもいいのだけれど、なぜ書かないのか。結果稿に掲載されている他の人の短評と大同小異なことが多く、重複するのであまり意味がないと思うことがひとつ。そしてそれより何より、ぼくは感想を作者に伝えたいのであって、誌面に採用されなければそれが伝わらないと思うからだ。ひょっとして、書かれた短評はまとめて作者に送付してくれているのだろうか。それなら大きなインセンティブになるが、さすがにそれは無理だろう。メール解答分ならコピペで作者に送ることはできそうだが、郵送解答分は手間が膨大だ。

 解答者のうちどのくらいの人が短評を書いているのかわからないが、メールでも10や20ならまだしもそれ以上となると手作業でのコピペも大変だろう。詰パラwebページの表紙問題のように、解答フォーマットに書き込むシステムならそういう作業を自動化できそうだから、本誌の各コーナーの解答も、同様にweb送付できるシステムになるといいと思う。今の時代ならスマホから気軽に解答や短評を送れるようにすれば、若い人がもっと参加しやすくなるのではとも思うし。

 

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こういう懸賞募集もある(詰将棋パラダイス2020年12月号より)

2021年3月27日 (土)

繰り返し

 こういうのをデジャビュというのだろうな。もうそんな繰り返しばかりだ。今日から3週間また札幌市で不要不急の外出や他地域との往来を控えるよう要請が出された。北海道の集中対策期間が3月7日に終了したばかりで、またかという気しかない。札幌駅コンコースで鈴木道知事と秋元札幌市長がマスクを配って市民に対策をよびかけたそうだ。それなんか違わないか。もう市民頼みしかないのだろうか。こんな話題つくりやってないで、もっと他にやることあるんじゃないの。

 もっともこれは札幌だけの問題ではなく、首都圏や関西でも同じことだ。緊急事態宣言を出してみたり、終了した途端のリバウンドでまた飲食店の時短要請を拡大したり。短期的な場当たり対策ばかり。そもそも3月から4月は年度替わりで不要不急ではない人の動きが大きくなる時期だ。そんな時期を控えて、ちょっと陽性者数が下がったからといって制限を解除するのがおかしいと思うが。

 おりしも聖火リレーが始まって、東京オリンピック・パラリンピックは開催へ向けて着々と進んでいる。海外無観客とはいっても、選手や関係者が大挙して入国することになるだろう。政府、東京都、実行委、IOCなどなどの中に感染抑制についてちゃんと考えている人はいるのだろうか。とにかく開催ありきで目先の利害や面子を優先し、都合の悪いことには目をつぶっているのではないといいのだが。

 

2021年3月26日 (金)

スエズ運河座礁事故

 スエズ運河で3月23日に起きた超大型コンテナ船の座礁事故、復旧までにかなり時間がかかりそうな様相となって、世界の物流に大きな影響を与えかねないと懸念が広がっている。衛星写真をみると、船首が右岸に接触したために船尾が左に振られて幅300 mの運河を斜めに塞いでいるようすがわかる。なんせ長さ400 m、幅59 mという大型船だけに離礁作業が難航しているという。

 スエズ運河を通る大型コンテナ船といえば、テレビ東京でやっていた「巨大貨物船に乗る」シリーズを思い出す。ぼくは年末の一挙再放送を録画してみたが、あれはとてもおもしろかった。その3回目がちょうど今回の船と同規模のMOL TRIUMPH号で、逆にヨーロッパから中国への行程の紹介だった。この船がどれくらい大きいかというと、大きすぎて本放送時には日本に着岸できる埠頭がなかったくらいだ。

 取材時にも運河前後は通過する船が錯綜していて順番待ちをしていたから、今回のような事故で不通になるといかに大きな影響があるかは容易に予想できる。まさに隘路だ。運河はエジプト領内で、国防上の制約から撮影禁止であり、放送でも現地の映像はなかった。今回の事故の映像もほとんどない。世界の物流の首根っこがいかに脆弱な状況であるかを認識させられる。

 スエズ運河はまだ幅があるからいいほうで、シリーズ2回目の自動車運搬船で通ったパナマ運河は閘門式で狭いため、なんと両舷のすきまは65センチしかないという超軽業で通行していた。もちろん自力航行は不可なので、両岸に敷かれた軌道上を走る機関車によって牽引して通過する仕組みになっていた。こんなところでつっかえたらそれこそどうにもならないのでは。

 

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Wikipediaより
(CC 表示 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=719485)

2021年3月24日 (水)

早春一番花

 今日は昨日にもまして気温が上がり、最高気温は14.9 ℃。風もなくおだやかな快晴で、実感としてはもっと暖かく感じられる。陽気につられて、滞在中の2歳の孫を連れて近所を散歩。ジャージにスニーカーで十分だ。

 雪が消えた道路脇では、日当たりのよい街路樹の根元の花壇に、小さなクロッカスが早くも花を咲かせているのを見つけて驚く。さすがに今季、花は初めて見た。うちの庭はまだ厚い雪の下で、クロッカスが咲くのは昨年の例でも4月中旬だから3週間も早い。太陽の恵みの有難みを実感させられる。

 

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街路樹の根元のクロッカス

2021年3月23日 (火)

ランニング再開

 3月に入って暖かい日が多く、3月2日に79 cmあった札幌観測点の積雪が今日の13時にはついにゼロになった。終わってみれば昨年より4日早い。まあ少雪という予報は当たっていたわけだ。しかし、ここあいの里の積雪は今朝9時現在でまだ46 cmもある。昨年同日は9 cmだったから、あいの里についていえば昨年より大幅に残雪が多い。たぶんここいらがゼロになるのは来週半ばのことだろう。 

 それでも、さすがに車道の雪は解けて、アスファルト路面が乾いている。こうなれば外を走れる。というわけで昨年12月9日以来3ヶ月半ぶりに外を走ってきた。例年は冬用シューズで雪道でも走っていたが、今年はいろいろあって冬の間まったく外を走っていない。こんなにブランクがあるのは初めてだ。

 今日の日中の最高気温は9.5 ℃。薄手のウインドブレーカーで十分だった。まいど思うことだけど、春になって風を感じながら外を走るのはとても楽しい。ただし、今季はブランクが長かったので、冬の間室内でエアロバイクを漕いでいたとはいえ、やはり外を走るのとは足にかかる負担がまるで違う。ペースは遅いので心肺は問題ないにしても、脚がすぐ重くなる。筋肉が落ちているのを実感。これは明日は筋肉痛だな。

 

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乾いた路面を走る

2021年3月21日 (日)

青函トンネル210 km/h運転

 北海道新幹線ネタをもうひとつ。これは既報だが、今年のゴールデンウィーク期間に青函トンネル内で時速210 km運転をすることにより、東京~新函館北斗の所要時間が約3分短縮されて最速3時間54分になる。

 なにそれ、全然新しくないじゃんという声が聞こえてきそうだ。実際、これは初めてではなく、この年末年始(2020.12.31-2021.1.4)にすでに実施されたのが、ゴールデンウィークにも行われるというだけの話だ。なので今さらどれだけのニュースバリューがあるのかわからないが、ローカルニュースでは取り上げられていた。

 在来線貨物列車との共用区間で、最高速度が160 km/hに制限されている青函トンネルの高速化は確かに大きな問題となっていて、技術面あるいはダイヤ編成のやりくりによってどれだけ速度を上げられるかが検討されている。しかしよほど抜本的な対策がない限り、全列車の260 km/hやそれ以上での運転というのは不可能に近いだろうし、もう10年を切った札幌延伸開業には間に合わないだろう。

 年末年始や大型連休の物流の少ない時期に貨物列車を止めて新幹線の高速運転をし、それでたった3分の短縮の達成というのでは、はっきりいってやってます感の演出以上の意味は全くない。少なくとも貨客分離による時間帯限定高速化を通年で実現し、それを210 km/hから260 km/hと徐々に高速化する、また実行時間帯も少しずつ拡大する、というふうな実際的な改善を積み重ねていくほうがずっとインパクトがあるし、やろうと思えば現在の技術でできることだと思う。ダイヤ編成上の問題でJR東日本とJR貨物の協力が必須ではあるけれど。あ、ひょっとしてそれがネックなのかな。

 

2021年3月20日 (土)

パセオ営業終了

 北海道新幹線札幌駅関連工事が2022年春から始まる影響で、同年秋から駅直下の商業施設パセオが3~6年程度休館するというニュースリリースが出されてびっくりした。当初は休館という表現だったが、その後の後追い記事では再開しないで営業終了すると変わっていて二度びっくり。工事後は新たな商業施設がオープンするということらしい。確かに短くても3年、長ければ6年も休店を余儀なくされたのでは、テナントはやっていけないだろうから、営業終了というのはもっともな話だ。

 札幌駅近傍にはパセオのほかにステラ、アピア、エスタとつながりあった商業施設があって、特に地下通路はどこがどこやらわけがわからず、ぼくのような流行遅れ爺には鬼門となっている。今回はパセオだけが終了ということで他の話は出ていないので、パセオが工事の影響をもろに受ける駅直下なのだということがわかった。本来新幹線ホームをつくるスペースだったところに見境なく建ててしまった駅ビルのステラプレイスが影響を受けないというのもなんだかなという気もするが。

 パセオには193の店舗があるということだが、ぼくが影響を受けるのはなんといっても銀座ライオンだ。ここは以前はよく行ったのだけど、このコロナ禍でもう1年以上行ってない。なんらかの形で残ってほしいものだと思う。

 

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新幹線工事に伴うパセオの休館について(JR北海道ニュースリリースより)

2021年3月18日 (木)

シャーボの部品

 10年前に買ったシャーボXの切り替え軸がいつからかうまく回らなくなった。中を開けてみると、シャープペンシル部分の先がはずれて引っかかっているのだった。根本側のプラスチック軸と先端のステンレス軸がスカスカになって固定が効かなくなっている。なんでだろう。先端部にはノック式のバネがはいっているので、固定されていないとバネの力ですぐに抜けてしまう。在職中は愛用していたが、退職後はあまり出番がなかったので気がつかなかった。10年経つし寿命かな。

 でも、これ気に入っていたし、買った時も思わずブログに書いたくらいだから、なんとかならないかなと、ゼブラのwebページをのぞいてみたら、なんとシャーボXのこのバージョンはまだ現行品で、部品もちゃんと売っていた。ゼブラオンラインストアは替芯の購入によく利用している。部品なら500円以上で送料無料というのもうれしい。速攻で注文したのが今日届いた。差し替えるだけで修理完了。きちんと元通りに直った。使い捨ての時代に修理部品が10年もちゃんと売られているのはすばらしいことだな。

 

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ゼブラ シャーボX CL-5 シャープ部品

2021年3月17日 (水)

難読地名その2

 北海道ファンマガジンの難読地名シリーズ。今回は石狩湾岸編
 前回の釧路町沿岸部編は、北海道民歴60年以上のぼくでも歯が立たないものがたくさんあったが、今回は近場だから大丈夫のはずだ。さっそく見てみよう。

 畚部、忍路、文庫歌、於古発、勝納、張碓、花畔、生振、若生、知津狩、聚富、正利冠、望来、古潭、押琴、別狩、発足、安瀬、濃昼、送毛、愛冠、毘砂別、茂生、群別、幌

 さすがに見慣れた地名が並ぶ。が、なかで安瀬は見たことなかったし、全然読めない。若生、茂生も正しくは読めない。正利冠、押琴は知らなかったけどヤマ勘で読めた。群別はぐんべつだと思ってた。あとは知っていて正しく読めたので、25題中21正解だった。

 安瀬とはどこにあるのかというと、厚田集落の北の方で、国土地理院地図にも「やそすけ」と読みがなが振ってあった。これは読めんわ。近くに安瀬山という山があって標高654 mの頂上になんと一等三角点がある。一等なので明治38年選点と古い。ただし点の記によると読み方は「やすすけやま」となっている。どちらかが訛っているのかな。いずれにせよ、どうがんばっても「瀬」の字を当てるのは無理があると思うが。

 

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北海道ファンマガジン
石狩湾岸の難読地名群」より

2021年3月15日 (月)

北海道新幹線常備乗車券

 北海道新幹線開業5周年を記念して、区間の3駅(新函館北斗、木古内、奥津軽いまべつ)で5つのおたのしみという企画がなされ、そのひとつに常備乗車券を発売というニュースが。詳しくはJR北海道のニュースリリースをご覧いただくとして、常備乗車券というのがやはり気になる。北海道新幹線では初めての発売なのだとか。そもそも常備乗車券とはなんぞや。

 普通の新幹線の乗車券は、券売機でも窓口でも自動改札機対応の磁気券だ(何型というのかな名刺大くらいのやつ)。ここでいう常備乗車券というのは写真をみると、いわゆる軟券というぺらぺらの紙だ。昔は常備券といったら硬券で、硬券のない区間の切符を買うと、この様式の軟券に手書きで発券されたものだ(補充券というやつ)。こういう区間が指定されている軟券の常備券というのはあまり見たことない気がするな。発券端末のない委託販売所などで売られているものかもしれない。さすがに新幹線ではそれは初だろう。

 常備券なので券番が打たれていて、各券0001-0010は沿線地域の関係する方々へ贈呈するため発売されない。郵送販売はなく、なくなり次第終了とのこと。何枚販売されるかは記載がない。まがいものの記念乗車券より常備券のほうがコアなファンには受けるという読みなのだろうか。さてどうかな。

 

2021年3月14日 (日)

詰将棋パラダイス2021.3月号

 詰将棋パラダイス3月号、到着日は3月1日。まずは表紙にびっくり。なんと懐かしいお名前。50年ほど前に購読していた頃にスリップしたかのようだ。作品もなかなかのもの。若手の意欲作もいいけれど、こういうベテランの手練れ作も捨てがたい味わいだ。

 結果稿は12月号分で、詰将棋学校はお休み。その代わりに短編コンクールがあった。7手詰が50題。解いてみたとき、なんか低調じゃないかなと思ったけれど、総評をみると同じような感想がちらほら。どこかで見たようなというのが多く、7手という短手数でアッといわせるのはもう至難の業なのかもしれない。

 今回、ぼくは評価基準を変えて、水準作をC、ちょっといいなと思ったのをB、これはいいと思ったのをAとしてみた。前にも書いたけど、水準作をBとしてしまうと、C評価がほとんどなくなって、事実上2段階評価になってしまうからだ。それでは評点に差がつきにくく、点数を争うコンクールにはそぐわない。実際、今回の結果で18位作と19位作の差はわずか0.0005で、こんなのは指運以下で有意な差ではないだろう。

 その結果ぼくがつけたのは、A評価10題、B評価24題、C評価16題となった。ちなみにAをつけた10題のうち、シード圏内の15位以内にはいったのは6題だった。まあ見る目がないというよりは好みの問題だということにしておこう。ぼくの中でのトップ作はというと39番だろうか。バッテリーを開くとみせて邪魔になる手前に角を打ち、最後は角連結で仕留めるという意外性。もうちょっと上位にくるかと思った。

 お次は同人室。ここはベテランの作ばかりなので、妙に力が入るということがなく、手数が長めのものも考えやすい作品が多くて楽しい。毎回テーマに沿っているのでそれもヒントになるし。今回は12番と15番が解けなかったのは残念。15番の海老原さんは好きな作家なのだけど、序の難しさに苦戦。なんとか15銀同銀23飛同馬同との手順を見つけて解けたと思ったのだけど、よくよく見直すと14玉とかわす手があってそれがどうやっても詰まず白旗。宮田七段の短評をみて、あこれはぼくには無理だわ、と納得した。

 飛んで末尾の神無一族の氾濫。フェアリー詰将棋のコーナーは6月と12月だけこういうコーナーになっている。いつもの月よりもコアな作品が並ぶという印象なので、ちょっと引いていたが、今回はパズルもどきでおもしろそうな天使詰(既報)があったので、ほかのも挑戦してみた。とてもおもしろかった。4題正解は望外。4番の打歩協力自玉詰は、詰上りは見えたんだけど、打歩の支え駒が考えつかず無解。そうか龍をもってくればいいんだ。香打で飛合させる手は考えたから、もう一押しだったな。それより、メール解答したらていねいに受取メールが届き、差出人をみて仰天。知らなかった。

 今月の1作は、創棋会作品展から1番野曽原直之氏作。「ピン」という課題作のひとつ。最近の詰パラは、ピン、ペレ、シフマン、ルントラウフなどなどチェスプロブレム用語が頻繁に出てきて、チェスになじみのないぼくはついていくのが大変だ。まあ、日本語でも香先香歩だの不利先打だの森田手筋だの、説明抜きで使われる業界用語が多く、このあたりが入門者に敷居を高くしていなければいいのだけど。ピンというのは飛角香の効きの上にあって動けなくなっている駒を指すようだ。本作は綱渡りのような手順が見事な9手詰。7手詰は限界かなどと上に書いたけど、2手延びると違うものだな。

 

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詰将棋パラダイス2020年12月号
創棋会作品展1 野曽原直之氏作

2021年3月12日 (金)

Bluetoothイヤホン

 久しぶりにBluetoothデバイスを買った。トランスミッターとイヤホン。いずれもAnker製で類似製品としては格安な部類。どうもBluetoothのイヤホンには今までいい印象がない。ペアリングはともかく、雑音が入ったり切断したりで今ひとつ。なのであまり気乗りしなかったのだけど、室内でエアロバイク漕ぎながらテレビで録画したビデオを消化するのに、イヤホンがないとバイクの作動音でよく聴き取れない。さりとてワイヤードイヤホンは取り回しが不可。となると無線ということになり、はやりの肩掛け式ウエラブルスピーカーも浮かんだのだけど、汗対策とか汎用性を考えるとどうしてもランニング用BTイヤホンに落ち着いてしまう。

 トランスミッターはSoundsync A3341、イヤホンがSoundcore Spirit、ヨドバシで合わせて7000円弱だった。イヤホンはたぶん両耳が独立した完全ワイヤレスが主流だし、その方がずっと快適だろうとは思うが、価格も高いし今までの経験からはずれを引いたらと思うと二の足を踏んでしまう。しかもこちらは経年劣化で特に高音域の聴力検査で黄信号が点っていたりするので、そもそも音質を云々してもはじまらないということもある。

 ヨドバシ当日便で到着。充電してまずはペアリング。あれつながらない。つながっているのかどうかわからない。トランスミッターの動作ランプが小さくて、しかも押しボタンの真ん中にあるので、老眼の目では押しながら見るのが難しい。音が聞こえないからつながってないんだよな。変だな。しばしあれこれやってみた後、もしやとテレビとの接続を光デジタル端子からイヤホン出力に変えてみたら、なんとちゃんと聞こえるではないか。ペアリングの問題ではなかった。

 光デジタル出力の問題か。それはそれで困る。テレビのスピーカー出力との兼ね合いを考えると、独立している光デジタル接続の方が断然便利だ。別のテレビにつなぎ変えても変わらないのでテレビ側の問題ではなく、トランスミッターの問題だ。これはババを引いたかなと思いながら、トランスミッターとレシーバーを切り替えてみたり、ケーブルをレシーバー側に刺し変えてみたり。そんなわけないよな、とまたトランスミッター側に刺し戻したらあら不思議、突然イヤホンから音声が流れた。なんなんだ。接触不良だろうか。それ以後は問題なし。

 すったもんだしたものの、つながってみればとても快適で、雑音もなく音もすこぶるきれい。もちろんイヤホンはスマホやタブレットともすぐに接続でき、これからの季節屋外ラン用にも使えそう。知らないうちにバージョン5にアップしていたBluetooth使えるじゃん、と見直した。

 

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Soundcore SpiritとSoundsync A3341

2021年3月11日 (木)

あれから10年

 東日本大震災からちょうど10年。テレビなどのメディアはこの話題でもちきりだ。
 10年前はまだブログを書いていた頃なので、その日「大地震」という記事を書いた。そういえばそうだったと思い出す。14時46分に地震が起こったとき、大学のセミナー室で4月から博士課程に入学するK君の研究予定の話し合いをしていたのだった。ゆらゆらゆらと船の横揺れのような大きな揺れが襲ったのをおぼえている。札幌は震度4だったかなので直接の被害はほとんどなく、その夜も電車で普通通り帰宅した。東北地方を中心とした被害、特に大津波の惨状に息をのんだのはそれからだ。そして、いうまでもなく福島第一原発のありえない事故。

 災害関連死も含めて死者・行方不明者が2万2千人以上にもなるという。10年経ったとはいえ、過去のことになったとはとてもいえない。つい先日も東松島市で津波で流された方の遺体が発見されて遺族に引き渡されたというニュースがあったばかりだ。ましてや原発事故関連の後始末など見通しすら立っていないし、被災した方々のご苦労や心の傷はまだまだ続いているに違いない。

 一方で、震災からの復興の証しであったはずの東京2020が、いつのまにか人類が新型コロナに打ち勝った証しにすりかわっている。この国の政府にとって10年前の惨事はもうすっかり過去のものらしい。メディアの騒ぎもこの1週間くらいでまた次のネタにとってかわられるのだろうな。

 

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堤防を乗り越えて町に押し寄せる津波(田老町漁業協同組合 提供)(内閣府webページより)

2021年3月 9日 (火)

集中対策期間終了

 北海道の新型コロナウイルス集中対策期間が一昨日の日曜日で終了した。昨年の10月28日から3月7日までという4ヶ月もの長期間だった。札幌市全域の飲食店を対象にした午後10時までの営業時間短縮や、感染リスクを回避できない場合の札幌、小樽両市を対象にした不要不急の外出・往来自粛要請が一足早く2月28日に終了していたのに続き、対策も一段落ということになった。

 といわれても、もちろん完全にウイルスが抑え込まれたわけではないし、ワクチン接種の見通しもおぼつかないとあっては、これで急に何が変わるというわけではなく、今まで通りの生活がまだまだ続くのだろうが。そうはいっても季節は春だし、冬の間雪と寒さに閉じ込められていた北国ではどうしても気分が開放的になり、人出が増えるシーズンだ。

 というわけで、今日は家人と大丸、ステラプレイスなど札駅近辺へショッピングに出かけてきた。なんせバレンタインデーに孫娘からチョコレートをもらってしまったので、お返しを買わねばならないし。予想通り平日の昼間とはいえ結構な人出で、昼時の飲食店街はどこの店も行列ができていた。

 

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ステラプレイス5階より

2021年3月 8日 (月)

2020年分確定申告

 今年も確定申告シーズンがやってきた。今年は新型コロナ禍による混雑回避のために、例年は1ヶ月の申告期間が延長されて2月15日~4月15日の2ヶ月になった。だからというわけではないが、ぐずぐずしていてもう3月も2週目だ。なんだかんだでマイナンバーカード申請をしそびれているので、今年もwebページで入力したのをプリントアウトして郵送することになる。それでも、昨年のデータファイルを読み込んで金額だけ修正すればできあがるので30分もかからない。

 退職して1,2年は保険料など別建て納付分があったりしてややこしく、一昨年は間違えて期限内に修正した申告書を再提出したし、昨年はブログにも書いたようにあれだけ注意したにもかかわらず、介護保険分を書き忘れて修正申告する羽目になった(そういえばまだやっていなかった)。さすがに今年はすべて年金から天引きされるようになったので、間違いはなかろう。ないだろうな。

 ともあれ無事送付完了。還付金がもどってきたら孫におもちゃでも買おう。

 

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確定申告ページ(国税庁webページより)

2021年3月 6日 (土)

天使詰

 フェアリー(変則)詰将棋のひとつに天使詰というのがある。普通の人は聞いたことがないと思うが、ぼくも詰将棋パラダイスの昨年12月号を見るまでは知らなかった。調べてみると、もともとは悪魔詰というのがあって、天使詰はそのバリエーションらしいことがわかった。では悪魔詰とは何か。

 ふつうの詰将棋は攻方が最短で詰ませようとし、受方ができるだけ詰まないように応じる。以前話題にしたばか詰(協力詰)は攻方は同じだが、受方もできるだけ詰むように応じる。これに対し、それを逆転させて攻方、受方ともにできるだけ詰まないように最長の手順をもとめるのが悪魔詰だ。もちろん攻方は王手を続けなければならない。受方はともかく攻方ができるだけ詰まないように指す、なんてことができるのかと思うが、それができるのだから不思議だ。天使詰もその仲間なのだが、実のところ悪魔詰と天使詰の違いはぼくにも今一つよくわからない。まあ悪魔と天使は紙一重なのだろう。

 例を挙げた方が早い。図は詰将棋パラダイス2020年12月号の神無一族の氾濫(フェアリー詰将棋のコーナー)の5番、一乗谷酔象氏作の天使詰77手。図の●は何かというと、これは不透過・不可侵領域で使えない部分。要するに右上隅の5マス内だけしか使用できないということだ。両者持駒なしなので、使える駒も盤面の5個だけ。そんなの将棋ではないという意見もあるだろうが、まあその通りでこれは将棋パズルだと思えばいいのだ。あと重要なルールは、手順中に同一局面(盤面・持駒・手番ともに同じ局面)があってはならないというもの。これを許すといくらでも手数が延びるので当然だ。

 

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詰将棋パラダイス2020年12月号神無一族の氾濫5番
一乗谷酔象氏作天使詰77手

 

 なんだかよくわからないが、将棋パズルなら得意だぞと挑戦してみた。初手12龍で詰んでしまうが、できるだけ詰まないように指すのだからこれは不可で、22龍と歩の方を取る。同玉に12角成同玉までは必然。ここで盤面は12玉のみで持駒香歩となる。え、この先どうするの?とさっそく行き詰まる。しばし考えて13歩11玉に12歩不成という奇手をひねり出す。21玉とかわせて11歩成に仮に同玉と応じれば、13香と打てるので合駒を稼ぐことができ、手が延びる。実際には11歩成には一旦22玉とかわして21と12玉11と同玉とすれば4手延ばすことができる。こういう手順を踏んで狭いところを追い回し、77手後に詰める手順をさがすということになる。

 しかしそれにしても限られたマス目に限られた駒で77手なんて長手数が可能なのか。飛と香で合駒を得てそれをまた打ってと注意深く進めているつもりでも、すぐに堂々巡りで同じ局面が現れてしまう。秘術を尽くしてなんとか73手までは延ばしたもののあと4手が届かない。1週間近く考えて、飛成と飛不成を使い分けることで同一局面を回避して4手延ばす手順に思い至った。ついに解けた。いやあおもしろい。これは将棋パズルとしても出色の作品だと思う。棋力はまったく不要、パズル好きの方はぜひ考えてみてください。

 

2021年3月 5日 (金)

春の陽気

 ついこの間、春まだ遠く...、などと書いたばかりなのにこの陽気。
 今日は札幌の最高気温が12 ℃で4月中旬並みという予報だったが、さすがにそこまでは上がらず、9.8 ℃と惜しくも10 ℃に届かなかった。それでも晴天で日差しは強く、おまけに風が強いので雪がどんどん解ける。この2日間で札幌の積雪深は25 cmも減った。この調子でいくと来週にはゼロになるな、ってことはない。明日はまた一転して真冬日の予報なので、日最高気温は1日で10度以上も低下する。まあ春先にはこういうことはよくあるので、この繰り返しでだんだん春に近づいていくというわけだ。

 ところで、先日(2月24日だそうだ)から気象庁のwebページがリニューアルして見かけがずいぶん変わった。天気予報やアメダス情報が一覧できるようになって、便利だ。札幌や石狩など近隣の詳細データもすぐに参照できるようになったし。気温のグラフもご覧の通りにすぐに取り出せる。その代わりといってはなんだけど、地震情報がさがしにくくなった。各地の震度一覧はどこへ行ったかな。まあそのうち慣れるだろう。そういえば物議を醸していたweb広告はなくなったみたいだ。ちゃんと予算つけてもらったのだろうか。

 

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札幌の気温推移(気象庁webページより)

2021年3月 3日 (水)

初節句

 今日は桃の節句。大雪が降って白一色の世界でどこが桃じゃという気もするが、それでもここは日本なので、3月3日は桃の節句だ。

 うちの孫姫もすくすくと7ヶ月を過ぎ、めでたく初節句を迎えた。まだ札幌市内外の往来自粛要請は続いているものの、家族だからよかろうとお祝いに行ってきた。昨年12月にオープンした道央道苫小牧中央インターを初めて利用して、その圧倒的な便利さに感動。今まで苫小牧東から20分以上かけて市内にはいっていたのが5分もかからない。

 ともあれ、これからも元気に成長してほしいと願うばかり。

 

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爺婆の贈り物

2021年3月 2日 (火)

春まだ遠く...

 昨日の今日でまた雪の話になってしまうけど...。
 昨夜から今日にかけてまた北海道内は大雪で、札幌でも30 cmの積雪となった。今回は風があまりなかったので吹雪による障害はなかったけれど、それでも今日は道内の特急列車がすべて運休とか、新千歳空港発着の航空便が夜まで運休とかの大きな影響がでた。おまけに明日予定されていた道立高校の入学試験が明後日に延期という前代未聞のことにもなった。

 まったく今年はどうなってるんだろう。昨日のエントリで写真を晒したうちの裏庭もまた雪が増えて、壁面に出ている暖房ボイラーの排気筒が埋まる寸前になったので、軒下の雪を漕いで掘り出してきた。10年前くらいはよくこういうことがあって、昔のブログに書いたことがあるが(2011.2.202012.1.24)、それに懲りて排気筒の高さを1 m近く上方移設したので、最近は埋まることはまったくなかった。それが埋まるのだから今年の雪の多さがわかろうというもの。まったくいいかげんにしてほしいよ。

 

210302
排気筒掘り出し、before(左)、after(右)

2021年3月 1日 (月)

2021.2月の総括

 2月の総括。昨日朝9時時点のあいの里観測点の積雪は94 cmで、全月より33 cm増えた。先週の大雪のせいで平年値(70 cm)をはるかに超えている。一昨日には100 cmと久々に1 mの大台に乗っていた。累計積雪量も488 cmに達し、5 m越えがみえてきた。市中心部に近い札幌観測点では記録的少雪とか言っていたが、やはりここは札幌ではないらしい。
 というわけで今年は雪解けが遅そうだ。ここ数年は3月末までには積雪ゼロになっていたが、今年はだめだろう。

 2月の記録(1月比)
  エクササイズ日数 26(-3)
  走行距離(換算km) 114.1(-5.4)
  総エクササイズ(Ex) 140.7(-4.7)
  体重(kg) 68.5(+0.3)
  体脂肪率(%) 17.7(+0.1)
  踏査三角点数 0(0)
  読了本数(冊) 10(+1)
  詰パラ学校解答数 20 (-2)
  ブログ記事数 18(-4)

 2月は1月よりも3日も短いのでいろいろと減るのは仕方がない。しっかり増えたのは体重と体脂肪率だけだ。本は大物の昭和史発掘をやっと読み終わったので通常運転にもどった。そろそろ外へ出たいところだが、どうかなあ。

 

210301
定点観測(家の裏)

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