青函トンネル210 km/h運転
北海道新幹線ネタをもうひとつ。これは既報だが、今年のゴールデンウィーク期間に青函トンネル内で時速210 km運転をすることにより、東京~新函館北斗の所要時間が約3分短縮されて最速3時間54分になる。
なにそれ、全然新しくないじゃんという声が聞こえてきそうだ。実際、これは初めてではなく、この年末年始(2020.12.31-2021.1.4)にすでに実施されたのが、ゴールデンウィークにも行われるというだけの話だ。なので今さらどれだけのニュースバリューがあるのかわからないが、ローカルニュースでは取り上げられていた。
在来線貨物列車との共用区間で、最高速度が160 km/hに制限されている青函トンネルの高速化は確かに大きな問題となっていて、技術面あるいはダイヤ編成のやりくりによってどれだけ速度を上げられるかが検討されている。しかしよほど抜本的な対策がない限り、全列車の260 km/hやそれ以上での運転というのは不可能に近いだろうし、もう10年を切った札幌延伸開業には間に合わないだろう。
年末年始や大型連休の物流の少ない時期に貨物列車を止めて新幹線の高速運転をし、それでたった3分の短縮の達成というのでは、はっきりいってやってます感の演出以上の意味は全くない。少なくとも貨客分離による時間帯限定高速化を通年で実現し、それを210 km/hから260 km/hと徐々に高速化する、また実行時間帯も少しずつ拡大する、というふうな実際的な改善を積み重ねていくほうがずっとインパクトがあるし、やろうと思えば現在の技術でできることだと思う。ダイヤ編成上の問題でJR東日本とJR貨物の協力が必須ではあるけれど。あ、ひょっとしてそれがネックなのかな。
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