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2021年4月20日 (火)

ブルートレイン車両のお遍路宿

 いつから誰が始めたのか知らないが、今やすっかり定着した感のあるクラウドファンディング。鉄道車両の保存にもどんどん活用されていて、北海道でも岩見沢郊外の711系電車や函館郊外の北斗星車両などの実例がある。長期的に費用のかかるメンテナンスが必須の車両保存に、一時的な寄付募集というのは必ずしもそぐわない気がしてぼくはあまり評価してないけど、まあお金がどう使われようと出資者が納得していればいいので、とやかくいう筋合いではない。

 今回ニュースになっているのは、鹿児島県阿久根市で保存されていたブルートレイン用B寝台2人個室デュエット車両を、善通寺市のうどん店主がクラウドファンディングを募って四国まで運んでお遍路宿にしようという試み。それが達成されてこのほど2両の車両が香川県の66番札所雲辺寺に登るロープウェイの山麓駅近くに到着し、当初予定より遅れたもののこの秋から「四国遍路の駅 オハネフの宿なは・瀬戸」として営業が開始されるのだそうだ。

 ブルトレ車両をお遍路宿に転用というので話題になっているのだが、そういう組み合わせとなると、鉄道全線完乗&四国歩き遍路を達成しているぼくとしては取り上げないわけにはいかない(笑)。ブルトレ車両を宿に利用する例は今までもあちこちにあるけど、実はあまり長続きしてない気がする。今回は遍路宿という触れ込みだがさてどうかな。雲辺寺は歩き遍路には難所のひとつで、近辺に宿が少ないので悪くないとは思うけど、ロープウェイ山麓駅は歩き遍路が通るルートからちょっと外れているので、わざわざ行く人がいるかどうか。逆に車や交通機関を利用する人ならもっと交通の便のいいところに泊まれるだろうし。

 そもそも新型コロナ禍で遍路旅が実行しずらくなっているというのもある。昨年は札所が閉まっていたりしたが、今年は今のところはそういうことはないみたいだけど、たぶん回る人は減っているのは確かだろう。大げさに言えばお遍路歩きという文化そのものが存亡の危機にあって、ただでさえ営業困難になってきている遍路宿の廃業も相次いでいるし。いずれコロナが収まったらぼくもまた歩いてみたいとは思っているけど、そのときにここがやっていたらぜひ寄ってみたいとは思うが。

 

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