四等三角点「中ノ川」
今年最初の三角点探訪は、これまで行っていない西区方面へ行くことにした。西区発寒界隈にはいくつか三角点があり、まずはJR発寒駅から近い「中ノ川」へ。
踏査日は2021年5月26日。
JR発寒駅には初めて降りた。簡素な橋上駅で南北に出口がある。降車客のほとんどは発寒イオンに近い南口へ流れ、北口に下りたのはぼくとあと1人だけだった。北出口(A地点)から線路沿いの道を南東へ。すぐの大きな交差点は車が多いので要注意。400 mほど歩いて、札幌第一清掃発寒リサイクルセンターの角(B地点)を左折すると進行方向の先に木が茂っている公園が見える。そこが目指す鉄興公園の南西端だ(C地点)。細長い公園の南東側を回り込むようにして、東側の道路を野球場を左手に見ながら進むとその先がテニスコートで、三角点はテニスコートのフェンスの東角にある。ここまでJR発寒駅から歩いて10分くらい。
テニスコート東角からフェンスと植え込みの狭い間をのぞき込むと、「基測」と書かれた標柱が立っていて、その根元に保護石が並んでいるのがすぐ見える。保護石の中心は地面より少し引っ込んでいて枯葉が積もっていたが、それを払い除けると三角点標石が顔を出した。いずれにしても体を入れるのにも苦労するような狭い場所で、とうてい測量基点として使える状況ではない。標柱の「基測」は意味不明だが、おそらく基本測量の字が一部脱落したのだろう。裏面には国土地理院の「理」が一部残っている。
点名の中ノ川(中の川)は宮の沢あたりを流れている川だが、旧流路がちょうど鉄興公園あたりを流れていたのでその名前によるのだろう。点の記によれば、旧設置が1955年9月で2002年に移転となっている。1955年といえばぼくが生まれたころだから四等三角点にしては歴史が古いものだ。旧位置は現位置から南に300 mくらいの西野屯田通沿いで、養護学校がある場所だ(新旧地図マーカー位置)。学校をつくる際に移転したのだろうか。
〇四等三角点「中ノ川」
北緯 43°05′57″.4409
東経 141°17′04″.4717
標高(m) 7.22
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