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2021年6月20日 (日)

人力観覧車

 6/17夜に読売テレビ系列で放映された番組「最高の最下位」の中の「全国の観覧車高さランキング」がおもしろかった。こういうバラエティ番組はふだんまったく見ないのだけど、福井優子さんのブログ「観覧車通信」で予告されていたので、録画予約しておいて後日その部分だけ見た。最高の最下位に認定されたのは高知県香南市のアクトランドにあるレインボーサイクルという小さな観覧車。

 観覧車のランキングといえばどうしても大きくて高い方が取り上げられがちだが、先日紹介した函館公園の小さな観覧車もそうだけど、小さくてもユニークで楽しいものもある。ここでの最下位というのは高さが最も低いという意味で、最高位でも4.35 mしかない(ちなみに日本最大は大阪エキスポシティのRedhorse OSAKA WHEELで123 m)。1人乗りの搬器が6器で、搬器というよりはブランコのイスがぶら下がっているという感じ。それだけではない。最大の特徴はこれが人力駆動ということだ。傍らに設置されている自転車を漕ぐことによってホイールが回転する仕組み。だから1人で行っても乗れないのだ。漕ぎ手が必要だから。

 いやあ、これは知らなかった。番組を見て驚きの連続だ。これでも観覧車か、子どものおもちゃでしょという見方もあるかもしれない。しかし、ちょっと待ってほしい。番組の中でスタッフさんが言っていたが、このアクトランドではメリーゴーラウンドも海賊船もすべての遊具が人力駆動なのだ。それはこの遊園地のコンセプトである「冷暖自知」によっているとのこと。コップの水は見ただけでは冷たいか暖かいかわからず、飲んでみて初めて分かる。すなわち何事も経験してみることが大切だという意味だという。確かに、エアコンと空気清浄機が完備された最新鋭のゴンドラが回る大観覧車に乗るだけでは学べないことが、この小さな人力観覧車ではきちんと経験できる。もともとは仏教用語のようだが、いい言葉を教えてもらった。

 高知県香南市か、あのへんはお遍路でも歩いたよなと記録を調べてみたら、なんとちょうどその真ん前の県道22号線をぼくは歩いていた。四国歩き遍路の第3期、28番札所大日寺の1キロくらい手前で、2015年6月7日9時10分くらいに通過している。う~ん、全然おぼえてないな。そのすぐ先にある動物公園への分岐は見たようなおぼえがあるが。知っていれば立ち寄ってみたかった気もするけれど、どのみち1人では乗れないのだよな。

 

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