三等三角点「追分」
5月の末に発寒近辺の三角点探訪(中ノ川、発寒)をしたが、今回はその続き。踏査日は2021年6月21日。
前回降りた発寒駅のひとつ手前のJR発寒中央駅で下車。同じ橋上駅で造りはよく似ているが発寒駅より少し小規模。今回は線路の山側なので南口へ出る。出口から少し琴似方面へもどったところ(A地点)から鋭角に折れて、細い斜め通りを西進する。突き当りの左側に大きな通りがありそこの信号を右折する(B地点)。この通りが二十四軒手稲通で、下を市営地下鉄東西線が通っている。すぐに終点の宮の沢駅交差点に出るので西野屯田通へ左折する(C地点)。手稲山方向へなだらかな上り坂を南西方へ歩いて行くと、神社の森の前の歩道橋の手前に信号がある(D地点)。歩道橋をくぐったすぐ先に石段があって上手稲神社の石柱が立っている。ここまで発寒中央駅から30分、地下鉄宮の沢駅から10分くらい。
右手に続く石段を上るとすぐ鳥居があって、正面にぱっと見教会のような本殿がある。本殿のすぐ右手に囲いがあってその中のさらに囲いの中、中央に水準点、奥の角に三角点がある。位置的に銘板もついている水準点の方が主であって、三角点は隅に追いやられている感がある。「札幌北端」とか「東小川」とか三角点と水準点が並んでいるところは他にもあるが、なぜか地形図上はここに水準点記号はない。なんでだろう。ついでながら囲いの奥の石垣の鉄階段を上ると宮丘公園に抜けられる。
点名の追分はこのあたりの地名によるが、本来の追分はもうちょっと西寄りの西・手稲区境あたりで、旧5号線沿いの手稲追分のバス停もそこにある。上手稲神社や地下鉄宮の沢駅あたりは上手稲という地名が近いはずだ。点の記によればここの三角点は1913年の設置で、1979年に移転とされている。古い地図(1950)では現在の宮丘公園内の山の上にあった(新旧地図マーカー位置)。上手稲神社も今の位置にはなく、元の神社は旧5号線沿いの生涯学習センターあたりにあったので、神社の移転(1965)後に現位置に移されたようだ。ちなみに現在の水準点記号は宮丘公園内の元の三角点位置の近くに残っているが、これが神社内に移されたのか、あるいは現在も公園内に別の水準点があるのかは確かめていない。
〇三等三角点「追分」
北緯 43°05′00″.6961
東経 141°16′12″.5218
標高(m) 62.30

JR発寒中央駅南口

ちょっと戻って細い斜め通りにはいる(A地点)

二十四軒手稲通との交点(B地点、信号を右折)

地下鉄宮の沢駅上の交差点から南西方面へ進む(C地点)

上手稲神社手前の信号(D地点)

上手稲神社登り口

正面の本殿

本殿右手に囲いがある(奥の石垣に宮丘公園に抜ける梯子段がみえる)

囲いの中の水準点と奥に三角点

三角点

標石

位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

新旧地図比較(今昔マップ on the web)
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