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2021年6月22日 (火)

宮丘公園

 緊急事態宣言が解除されたからというわけではないが(単に「まんぼう」に変わっただけでもある)、昨日久しぶりに外歩きをしてきた。例によって三角点探訪の続きだけど、そっちはまた別に書くとして、その折に手稲の宮丘公園に立ち寄ったのでその話。

 宮丘公園というのは手稲宮の沢の山すそに広がるかなり大きな公園なのだが、ぼくのような古くからの札幌住民にはなじみのない名前だ。できたのは1990年代のようで、山の手の山麓を走る北1条宮の沢通(1993年開通)の後のことらしい。ぼくの子どもの頃は山の手というとまさに山すそであって今の山の手通は未舗装の砂利道だったし、発寒川(正式には琴似発寒川だが地元民は発寒川とよぶ)のふもと橋の先の市営バス西野ターミナルでおわりだった。北1条宮の沢通はその山の手通のさらに山側に造られた新道で、終点は手稲追分で5号線に合して終わる(その延長は追分通となって石狩市花川に通じている)。

 その北1条宮の沢通が手稲山の山すそにさしかかったあたりに低いトンネルがあって、その上部両側をつなぐ一帯が公園になっている。それが宮丘公園だ。だからこんなところが公園なのだなというのは知っていた。公共交通で行くと市営地下鉄東西線の宮の沢駅から山の方へ歩いて15分くらい。昨日はそのすぐ近くの上手稲神社に用があって行ったのだが、その社殿の奥に隠し階段があるのを発見して、登ってみたらなんと宮丘公園に通じていたというわけだ。広すぎて全体は歩いてないが、手近な見晴広場まで上ってみたら琴似方面のビル街が一望できた。

 ところでこの公園の名前、「みやがおか」だとばかり思っていたら、「みやのおか」と読むと知ってびっくり。子どもの頃円山に住んでいたので、今の神宮一帯の宮ヶ丘という地名になじみがあってついそれにつられて読んでいた。そもそも昔は手稲に宮丘などという地名はなかったし。以前、札幌郡手稲町だったころは発寒川が市町界で、そこから手稲東、上手稲、追分、富丘、本町、稲穂、金山という順だった。そういえば今はかなり広がっている宮の沢という地名もたぶん昔はなかった。宮丘というのはその宮の沢の山側という造語なのかもしれない。公園近くに手稲宮丘小学校、宮の丘中学校(なぜか「の」がはいる)というのもある。

 札幌に住んで60年以上になるが、ふだん行き来するテリトリー以外は知識が昔のままだ。市内の三角点歩きをしているといろいろと発見があっておもしろい。

 

210622
宮丘公園見晴広場からの展望

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