根室本線富良野~新得間
ちょっと前のニュースだけど、JR北海道の維持困難線区のひとつ根室本線富良野~新得間がいよいよバス転換も視野に入れた協議にはいることになった。この区間はいわゆる維持困難4線区のひとつで、すでに札沼線(北海道医療大学~新十津川)と日高本線(鵡川~様似)は廃止してバス転換されており、残る留萌本線(深川~留萌)も沿線市町と協議にはいっている。残るこの区間は根室本線という幹線の中間部分ではあるが、バイパスである石勝線開通後はローカル線化しており、しかも区間内の東鹿越~上落合信号場間は5年前の豪雨被害によって不通となっており、多額の費用がかかる復旧工事はまったく行われていないままだ。
災害による不通区間が復旧されずにそのまま廃線になるという点では日高本線鵡川以遠と同じ状況といえる。5年も放っておいて今さらJRが復旧工事に着手するとは思えず、仮に存続しても年間11億円近い維持費が地元負担となり、国や道の支援も見込めないとあっては勝負あったというところだろう。根室本線は滝川~富良野間も含めた滝川~新得間について沿線7市町村で根室本線対策協議会が設置されているが、今回の区間については富良野市、南富良野町、新得町、占冠村のみが関係するので、今後はこの4市町村で検討を進めるそうだ。
といっても新得町は石勝線が残れば狩勝峠を越えて富良野方面へ往来する需要は低いだろうし、沿線自治体ではないのになんで協議会にはいってるのか不明な占冠村は、そもそも石勝線に駅があって札幌方面への特急が停車するから、今さら根室本線に依存するとは思えない。となると関係があるのは富良野市と南富良野町のみということになってこれはもう廃止へと大きく傾きそうだ。富良野市はともかく町から鉄道が消えてしまうことになる南富良野町は無念だろうな。豪雨被害で町役場のある幾寅市街が水没したのが痛かった。ひと駅手前の東鹿越までは現在も列車が走っているのだが、これでは中途半端で利用者減につながっている。これが幾寅まで再開していればまた少し状況が違ったろうに。まあ時間の問題かもしれないけど。
« 三等三角点「丘珠」 | トップページ | 猛暑日 »
「鉄道」カテゴリの記事
- 南小樽駅(2024.07.07)
- 小樽築港駅(2024.06.21)
- 朝里駅(2024.06.02)
- 銭函駅(2024.05.17)
- 新幹線函館駅乗入れ計画(2024.04.02)
« 三等三角点「丘珠」 | トップページ | 猛暑日 »
コメント