県境を越えるロープウェイ
ぼくは知らなかったので、へえ~と興味をひかれた乗り物ニュースのヒマネタをひとつ。
県境を越える鉄道路線はたくさんある。しかし大都市間の長距離輸送を除くと、近距離のローカルな移動で県をまたぐ需要は県内移動に比べると格段に少なく、幹線でも県境を越える普通列車の本数は少ないのが普通だ。ましてや地方路線の県境部は閑散区間が多く、大幅な赤字を抱えて存続が問題化しているところも珍しくない。事情はバスも同じで、路線バスの区間や本数は県をまたぐ部分では極端に少なく、ローカル路線バスの旅でも毎回苦心させられている通りだ。通勤・通学、通院、買物などの日常利用は同一県内完結する場合がほとんどだろうから、これはしかたのないことだ。
そんな県境を越えるまさかのロープウェイがあるというのが今日のネタ。日本でも唯一とのことだ。ぼくは国内の鉄道を全線完乗したことがある物好きだが、カテゴリーとしては鋼索鉄道(ケーブルカー)までで索道(ロープウェイ)はカウント外なのだが、一応ロープウェイも興味の対象ではあり、完乗には程遠いけれどできる限り機会を見つけては乗り歩いてはいる。なのでなんとなく全国の路線も頭にははいっているつもりだが、これは知らなかったというか気づいていなかった。
それが、よみうりランドの京王口ステーションと山頂ステーションを結ぶスカイキャビン(1999年開業)。京王よみうりランド駅最寄りの京王口は東京都稲城市にあり、よみうりランド入園口にある山頂は神奈川県川崎市というしかけだ。いわれてみれば東京・神奈川県境は入り組んでいて市街地が連続しているところも多いので、最初に書いた県境のような隔絶感はないが、県境をまたいでいることには間違いない。よみうりランドは有名な遊園地だし、首都圏近在の人はよく知っているのかもしれないが、ぼくのような地方在住者にとっては知ってはじめてなるほどねという感じだ。
日本唯一の希少価値といわれれば是非にも乗ってみたい。そんなに不便なところではなし、知っていれば東京に出かけたついでに今までいくらでも乗りに行く機会はあったろうに。今となってはいつになったら乗りに行けるか。
「鉄道」カテゴリの記事
- 南小樽駅(2024.07.07)
- 小樽築港駅(2024.06.21)
- 朝里駅(2024.06.02)
- 銭函駅(2024.05.17)
- 新幹線函館駅乗入れ計画(2024.04.02)
コメント