三角点通歩き
札幌には三角点通という通りがある。三角点にちなむ地名雑学のページにも他に紹介されていないので、たぶん全国でもここだけではないかと思う。東区の東苗穂地区を南北に縦貫する通りで、苗穂町の豊平川畔に近い北13条北郷通との交点を起点とし、北北東方向に約5キロ直進してモエレ沼公園の手前、豊畑が終点となっている。軌道系交通機関の便に恵まれない東苗穂地区の交通の大動脈であり、沿線に北海道中央バス東営業所があって、通過するバス路線も本数もかなり多い。名前の由来は、北方延長上のモエレ沼畔に三角点「当別太」(現在はモエレ山頂に移設)があったことによるとか、さらにその先の石狩川畔に三角点「苗穂道」(現在は成果異常で公開停止)があることによるとか諸説あるようだ。いずれにせよ三角点巡りを趣味とする札幌在住者としては歩いてみないわけにはいかない。しかも沿道近くには「三角」、「苗穂」という2つの三等三角点があるとあってはなおさらだ。
というわけで好天の昨日、三角点歩きならぬ三角点通歩きをしてきた。東苗穂地区へのアクセスは地下鉄東豊線環状通東駅からバスというのが普通だが、幸いぼくの住むあいの里からは、あいの里教育大駅からモエレ沼外周部を経て三角点通を通り環状通東駅へとつなぐバス路線があるのでそれを利用させてもらった。あいの里地区からのバス路線は西方の地下鉄麻生駅、栄町駅へ向かうのが普通で本数も多く、逆の東方を大回りするこの路線は異端だ。もともとこの路線だけは札幌市営バスの路線だったのが民営化のときに中央バスに移管されたという経緯がある。
あいの里教育大駅から乗車して15分ほど、三角点通終点の豊畑で下車。ここからまっすぐ北13条北郷通までひたすら歩く。豊畑は多くのバス路線の終点になっているターミナルだが、周囲には何もない。近くのモエレ沼が整備されて公園が造成されるまではなんでこんなところがというところだ。通り名の標識を写真に撮っていて、普通は両側が尖った<○○通>という形なのが、右だけ尖った |三角点通>型なのに気づいた。ここが終点という意味なのだろう。歩き出せば通りの名が三角点通だからといって他の通りと変わるわけではなく、別に変哲のない町中歩きで特段記すこともない。田舎びた風景が南下するにつれて街中になってゆき、やがて大きなバスターミナルやショッピングセンターがあらわれてくる。途中、東苗穂10条あたりで右折して三角点「三角」に寄り道し、その先の東苗穂3条でまた三角点「苗穂」に寄り道をした話はまた別エントリで書くとして、寄り道しても2時間足らずで南端へ到達、無事に三角点通完踏を達成した。
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