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2021年9月13日 (月)

詰将棋パラダイス2021.9月号

 詰将棋パラダイス9月号、到着日は8月30日。結果稿は6月号分で、学校はお休み。その代わりの目玉が年に一度の順位戦だ。今回はA級6作、B級7作、C級7作の計20作が参戦。手数は15手以内と短いが、いずれも力の入った作品なので解くのはなかなか大変。A, B級は全問正解できたが、C級で2問間違えた。C級だからやさしいとは限らないし、それをいうならA級だから優れているとも限らない。いずれにせよ好作がならんでいるのは確かなので今年も十分楽しませてもらった。結果稿の順位をみるとなるほどなと納得。5点満点で4点越えの作品はA2,A4,A6,B2,B3,B4,B5,C2,C6と9作あった。ちなみにぼくが満点の5点をつけたのは、A2,A4,B2,B3,B4,B6,C2,C6の8作だからほぼ一致している。ぼくの個人的評価は他人と変わっていると思っていたけど、これをみるとそんなことはないのか。というか上記のラインナップが衆目一致して傑出していたということなのかもしれない。

 いくつか感想を書くと、A級ではなんといってもA2だな。これは最後にとりあげよう。首位に輝いたA6はぼくはあまり評価しなかった。難しかったけど何がやりたいのかがよくわからかったせいだ。短評をみると77香がすごい手らしいが、これは低棋力のぼくにしてみれば絶対に読みたくない手なので評価が下がってしまう。先月号のエントリで書いた高25に通ずるところがある。B級は1位のB2には感心しきり。15に逃がさないようにかつ34香を働かせないように、狭い空間で使いにくい角の扱いに苦心する。解けてみればなんと17香を成らせてもどす驚きの手順。香車を成香にしてもどす趣向は最近よく見るし、2マスも3マスももどすのもあったと思うが、こんな隅っこでさりげなく行う意外性は抜群だ。C級では1位のC6で37桂成の妙防を見落として13手で詰めてしまった。それでも満点をつけたのだから、正解していたらさらに評価は上がっただろう。さすがは首位。

 あとのコーナーは結構難しくて、同人室もやさしい大学院もあまり解けなかった。フェアリーは6月は神無一族なので難しすぎる。三桂あって詰まぬことなしの格言にしたがって、持駒が桂3枚なら詰むが、1,2枚はもちろん4枚あると逆に詰まない青木さんの作品がおもしろすぎる。よく考えるものだ。さて、フェアリーといえば透明駒入門という本が発刊されて、ちえのわ雑文集にはその紹介文があった。記念作品展として4題の懸賞募集も載っている。透明駒かあ。その概念は論理性が高くぼくの好みなんだけど、説明を何度読んでもいまひとつわかったようなわからないところがある。これは別稿を立てないととても書ききれないな(後記:別稿書きました)。とりあえず透明駒入門は入手したので、機会があれば感想を書くとしよう(後記:書きました)。

 ところで9月号でとてもがっかりしたのが推理将棋の休載だ。パラパラと目を通してなんか変だなと思って気がついた。担当者の都合ということなので何か事情があったのだろう。毎月の作業に追われてどこのコーナーも担当者は大変だろうと思うが、通常3ヶ月後の結果稿が表紙と推理将棋だけは2ヶ月後なので特に大変だ。推理将棋はメール解答が翌月7日まで容認されているので、その月の月末に届く翌々月号に結果を掲載するには1週間くらいで入稿しなければならないのでは。毎月ほんとにご苦労さまです。でもなんで2ヶ月後なんだろう。結果稿はみんな3ヶ月後でいいんじゃないだろうか。

 今月の1作は、最初に書いたA級順位戦2番中村雅哉氏作。直感的に67銀を捨てるんだろうなと予想。35と65から逃げられると困るのでそうならないように攻める。一方で67銀を捨てると下辺に逃げ込まれそうだが、こちらは16馬の脚が届いているので大丈夫だ。あれこれやってみて、銀捨ての前に38香と据える手順を発見、なんとか捕まえたぞと58銀から47角と追って愕然。しまった38香のおかげて馬筋が止まったので49に逃げ込まれてしまう。香を動かして開き王手はできるけど、馬はと金で取られちゃうしそもそも動かす先が非限定なんてありえないしなあ、としばし考える。下辺ばかり睨んでいたのでなかなか気がつかない。全体を見渡すと、お、2段目の飛車を横に使う手があるのか、それには盤端へ31香成しかない。序盤に打った香を最後に最遠限定移動。うんうん考えて発見しただけにインパクト絶大。すばらしい。

 

210913
詰将棋パラダイス2021年6月号
A級順位戦2 中村雅哉氏作

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