世界最長耐久走
2,3日前にネットで見たこのニュース。世の中にはいろいろと驚かされるニュースがあるが、これは本当に驚いた。今年一番のニュースかもしれない。すごすぎる。ありえないでしょ。
アメリカで4989キロ(3100マイル)を52日間以内に走る世界最長の耐久走で、横浜の看護師瀬ノ尾敬済さんが日本人として初めて完走した。最初見たときは、ああトランスアメリカ(大陸横断レース)かと思った。あれ、でも大陸横断はたしか6000キロ以上あるし、第一日本人は何人も完走しているはずだ。と思ってよく見たら、今回のはニューヨーク市内で行われた「シュリチンモイ自己超越3100マイルレース」というやつで、なんと1周約883メートルのコースを5649周するのだそうだ。コースは市内の歩道で通学生や歩行者にまじって走り続けるらしい。
世界にはトランスアメリカをはじめ、スパルタスロンだのサハラ横断だの過酷なランニングレースはいろいろあるけれど、これはある意味最も過酷なんじゃないだろうか。たかだか900メートル足らずの周回をひたすら毎日毎日まわり続けるのだ。肉体的にはもちろん精神的にも大変だろう。気が狂いそうだ。絶対ぼくには無理。いつものあいの里公園の周回コースは短い内周でも1120メートルある。それでも5周もすれば飽きてしまう。100キロマラソンを走れるのは時々刻々景色が変わっていくから耐えられるのであって、気の紛れようのないたったの883メートルの周回を52日間連続100周以上もするなど想像を絶する。
しかしこんなレース誰が企画したのか知らないが、参加する人がいるもんなんだ(賛辞です)。瀬ノ尾さんの記録は51日12時間50分52秒だそうだ。いや、タイムなんて関係ないでしょ。ゴール後の談話が、「力を全て出し切った。禅のように何も考えずに走った。ゴールできて夢のようだ」とのこと。禅かあ、そうだろう。無の境地にならないとできることではない。そこらの禅坊主よりよほど修行になったのでは。無条件で尊敬する、お疲れさま。
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