四等三角点「松笠」
国土測量のために全国を網羅して古い時代に設置された三等までの三角点とは異なり、四等三角点は近年になってその土地土地の必要性によって設置されたためか、場所によってばらつきがありスタイルもさまざまだ。普通は農耕地に多いように見えるが、なぜか市街地にまとまって設けられているところもあり、以前訪問した「若草」のある苫小牧市街地や、今回訪れた江別市街地がそれにあたる。野幌駅近くにあるそんな四等三角点をいくつか探訪してきた。
最初は「松笠」、探訪日は2021年10月7日。JR函館本線野幌駅に下車。新しく立派な高架駅の南口へ出て(A地点)、線路に沿った道を札幌方向へ戻る方向に歩く。左手に野幌幼稚園、若葉保育園を見て進み、道央自動車道の上を越えると1.5キロほどでセイコーマートの角に出る(B地点)。そこを左折してゆるやかな上り坂を突き当りまで行って右手に入る(C地点)。右に曲がるとすぐ先の右奥に公園がみえる。そこがまつかさ公園で、三角点は公園内の手前角にある。
囲いの内側の芝生の中に上部舗装面が見えていて、くりぬかれた真ん中は土がかぶって雑草が生えている。移植ごてで土と草を除いてやるとすぐに標石の上面が現れた。点の記によると設置は2005年と新しい。同時期に設置された江別市街地の四等三角点群はほとんどが公園内で、地下、上部舗装、保護石なしという共通形態をしている(地下というのは標石が上面まで埋設されている意味で、標石上面と周りの舗装面は地表上にあり見つけられる)。「松笠」という点名はおそらく地名ではなくて、没個性な公園名に由来するのだろう。せめて野幌若葉町からとって「若葉」とでもすればいいのに。
〇四等三角点「松笠」
北緯 43°04′43″.8451
東経 141°31′19″.9960
標高(m) 46.04
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