四等三角点「石狩下」
当別町太美の「二十三線」から「八幡」を自転車で巡った数日後、今度は石狩旧市街にある二等三角点「石狩」へ探訪に出かけた。二等三角点は平野部には数少ないので、これまで「当別太」、「獅子内」、「勇払」の3ヶ所しか行っていない。石狩の墓地の中だしすぐに見つかるだろうと軽く考えて行ってみたら、あにはからんやものすごい灌木の薮の中で近づくことすらできなかった。三角点というものが現状いかに利用されていないかがよくわかる。というわけであえなく敗退。が、そこへ行く前に通りがかりに「石狩下」という四等三角点へ寄ってみたら、こちらはあまり期待してなかったのだけれどその片鱗を見つけることができたので、そっちの話を書いておく。
探訪日は2021年9月11日。場所は石狩旧市街へつながる道道225号線沿いで、公共交通機関だと道道225号線を通る中央バス札幌ターミナルから石狩行きで整備工場前下車、進行方向100 m先になる。ぼくは自転車で行ったので、以前「大橋南」に行ったときに通った道道508号線から「大橋南」の入口(A地点)をそのまま直進して、石狩河口橋のたもとで国道231号線を渡ってさらに直進し、道道225号線に突き当たったT字路(B地点)を左折した。三角点は左折してすぐ右の角だ。
四等点であるしたぶん草に埋もれてわからないだろうと思っていたが、草むらを歩いてみるとなんと国土地理院と書いた標示杭が刺さっていた。お、と思って周囲をさがしたがそれらしいものはない。と、杭から真西の方向に地面の凹みがあって、そこに丸い自然石が見えている。草むらの凹みにこんな石があるのは不自然だなとその凹みを少し移植ごてで掘ってみたところ、石の横にセメントで固めた平面がつながっているのがわかった。ははーん、これは三角点の周囲を囲む舗装の一部で、見えている石は保護石なのでは。点の記の保護石4個上部舗装という表記にも合致する。とすればその横を掘れば標石があるはずだが、いかんせん凹みの横を掘らなければならず持参の道具では無理だった。スコップがあればと思うが、一応民家の近くではあるしそれではまるで怪しい人になってしまう。まあよしとしよう。点の記では設置が1974年となっていて、移転等の履歴はない。
〇四等三角点「石狩下」
北緯 43°13′40″.4345
東経 141°20′27″.4604
標高(m) 4.97
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