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2021年11月12日 (金)

詰将棋パラダイス2021.11月号

 詰将棋パラダイス11月号、到着日は11月1日。結果稿は8月号分で、高校までは何とか解けたものの短大の7と10が無解。短7は作意はと金を動かす順だろうなとは思ったのだけど、45玉と逃げられると打歩詰でどうにもならない。ここで36銀という手があるのには唖然とした。これはぼくには絶対無理だ。こういう広い方へ追い出す順は苦手で、心理的に拒絶しているのかもしれない。もどって高校は5題中4題が二桁無解者、そのうち3題は30人近くと大荒れだった。たしかに難しかった。特に高7。初手の最遠開きはすぐにわかったけれどその先が。なんでこんなにうまいこと中合が次々に出てきてきれいに詰むんだろう。それはともかくぼくはなぜかこの作者が苦手でいつも苦労する。非手数順出題についてはまだまだもめているようだが、「先頭ならばAだ」はさすがに意味不明な難癖としか思えない。作者に気の毒だ。

 最近あまり解けていないのでここで取りあげられない詰将棋デパート。今回は久々に全題正解だった。なんたって5手、7手のツイン特集だったから。いずれの作もおもしろく甲乙つけがたい。よくこういうのを考えるものだ。ツインというのは初期局面がちょっとだけ異なる2題で対照的な詰手順をもつペア作品のことだ。例を挙げた方が早いので末尾に取り上げた。常に2題で一組なので一般の作品と同等に評価するのは難しく、解答競争でもある詰将棋学校には出題不可となっている。その点デパートというのは何でもありなので、今回の特集となった。ぼくは大いに楽しんだが、解答者の総評を見ると好意的な評価ばかりではないのが意外だった。「個々の作品が詰将棋として面白いか」が大事だという意見があったが、ひとつでおもしろければそのまま出題すればいいのであって、ツインはペアであることに意味がある。ひとつを取り出すのは無意味だろう。

 さて毎度おしまいのフェアリーランド。Qばか詰2題は手も足も出なかったけれど、その他は正解できた。それよりなんと2ヶ月連続当選者に選ばれた。抽選時に直近の当選者は除くとかしていないんだ。なんか申し訳ないような気がするが、毎月欠かさず出していてもまったく当たらないコーナーもあるからいいのかな。ありがとうございます。

 今月の1作はツインだから2作。特集の作品はどれも素敵なのだが、もっとも単純明快なものを。詰将棋デパート1番青木裕一氏作の5手詰。(a)、(b)で香車の位置がひとつずれているだけ。どちらも超簡単で1題だけ見たらおもしろくもなんともないが、2題対照してみるとほおーっと膝を叩く仕組み。お試しを。

 

211112
詰将棋パラダイス2021年8月号 詰将棋デパート1 青木裕一氏作(ツイン)

 

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