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2021年12月20日 (月)

「いまこそ輝け!北のキハ183系」

 JR北海道のニュースリリースによれば、年明けの1月18日から特急「オホーツク」、「大雪」に今年新製した261系5000代車ラベンダー編成が使用されるそうだ。といってもこの合わせて4往復ある特急には1日3編成が必要なので、運用上3日に1度しか回ってこないことになり、その充当される予定日も掲載されている。新車が投入されるのは喜ばしいことだが、残りの2/3は従来からの183系旧式車両のままなわけで、落差が際立つ結果になっている。

 JRもそれを気にしてか、それと同時に「いまこそ輝け!北のキハ183系」というキャンペーンをやるのだそうだ。これは期間中に上川、遠軽、北見、網走で上記特急のグリーン車指定席券を購入して窓口で合言葉「いまこそ輝け!北のキハ183系」を伝えると、「幻の乗車証明書」がもらえ、さらに4駅コンプリートすれば特製ペナントがもらえるというもの。新車のラベンダー編成にはグリーン車がないので、183系利用の差別化としてこんな企画を考えたものらしい。

 はまなす編成、ラベンダー編成と2編成ある261系5000代車は、もともと老朽化したなんちゃらエクスプレスという企画列車向けリゾート車両の置換え用として整備されたもので、夏場の繁忙期はそっちへ使用されるだろうから、今回のような定期列車使用は閑散期のサービス向上という意味合いだ。先日詳細が発表された2022年3月12日ダイヤ改正でも石北線特急には変化がないので、相変わらず最古参の183系が道内で唯一走り続けることには変わりがない。JR北としては苦心のキャンペーンなのだろうけれど、どれだけ効果があるか。

 もうひとつ、それに伴って183系の先頭車とグリーン車を1両ずつ昭和61年デビュー当時のオリジナル塗装に復刻するとのこと。国鉄時代の復刻塗装ははやりだからわからないでもないが、なんで2両だけなんだろう。4両編成のうち半分では中途半端でかえって美しくないんじゃないか。というより、ぼくはいまの青系のHET色の方が好きだし前面貫通型の現編成には似合っていると思うから、よけいなことしないでほしいと思うけど。

 

 

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