七十従心に向けて
10月下旬のある日、元の職場のI氏から、同窓会誌に寄稿してくれないかという依頼メールがはいった。北大農学部には札幌農学同窓会という同窓会組織があり、2年に一度同窓生の寄稿を集めた会誌を発行している。今年がその発行年にあたるのだ。だまっていても原稿が集まるなどということはないので、その時期になると各学科長から研究室あてに原稿を書いてくれそうな卒業生を推薦するようにと号令がかかる。ぼくも現役時代はそのたびごとに心当たりの卒業生にお願いをして回ったものだ。因果は巡る。そのお鉢が今度はこっちへ回ってきた。
しかしこんな時期だったかな。しかも〆切が11月第1週だという。もう10日ちょっとしかない。いくらなんでもそんな急な依頼はありえないだろう。同氏は同窓会の理事も務めているそうだから、これはなんらかの急な事情で原稿が足りなくなったのだな。無理なら断っていいとのことだったけれど、どうせ暇はあるでしょと足元を見透かされているのが見え見えだ。I氏とは長い付き合いだし、それより何よりこれまで卒業生たちにさんざん寄稿依頼をしてきた手前、自分は書きませんとは口が裂けても言えず、引き受けることとなった。
その寄稿「七十従心に向けて」が掲載された札幌農学同窓会誌2021年第25号が出来上がって、昨日届いた。A5判204ページという分厚さにまず驚く。むむと思って2年前の前号を引っ張り出してみたら、全138ページだったから1.5倍近い増量である。なんだよ、こんなに内容が充実しているならぼくなんぞのしょうもない駄文なんて不要だったのでは。しかも送稿後に編集担当のH氏からたってのお願いがあって、いらぬ写真まで送ってしまったし。それはともかく力作が並ぶ本誌は読みでがあるので、機会があればぜひ手に取って...といいたいところだが、同窓会員以外が目にする機会はほとんどないかも(過去の会誌会報類を札幌同窓会のwebページで公開する計画はあるらしい)。
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