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2022年1月23日 (日)

ラフレシア

 ナショナルジオグラフィックの記事に、ラフレシアの栽培に初めて成功したインドネシア・ボゴール植物園のソフィ・ムルシダワティさんの話が載っていておもしろかった。

 世界最大の花といわれるラフレシアは子どもの頃に図鑑で見て以来あこがれの花だ。花以外の器官をほとんどもたない寄生植物で、開くと1 mにも達する巨大な花は強烈な腐臭を放って受粉を助けるクロバエを誘引する。東南アジアの熱帯雨林にしか自生せず、人工栽培できないのでいまや絶滅の危機に瀕している。というあたりまでは知っていたが、その花には雌雄があり、雄花と雌花を同時期にクロバエが花粉を受け渡せる距離内に咲かせなければ種子を残せない、とはこの記事で初めて知った。あの途方もない花をひとつ咲かせるだけでも大変だろうに、これでは人工授粉など困難極まりないことは容易に想像できる。ムルシダワティさんは、「そんなことは不可能だ」とみんなに言われながらも試行錯誤を重ね、10年のうちに16花を咲かせることができたが、種子を得ることには成功していないそうだ。

 数年前にインドネシアに行ったときに、ボゴール植物園を見学したことがある。ラフレシアがあることは知っていたのでわくわくして見に行ったが、残念ながらそこには看板しかなかった。さもあろう。そんなに栽培の難しいものがいつ行っても見られるはずもない。
 そういえばそれより以前、たしか大阪花博だったかで展示されていたと思う。ガラスケースに封じ込められていたような記憶がある。そのときは行けなかったが、今思えば無理してでも見に行けばよかった。もう二度とチャンスはないかもしれない、そう後から気づくことは人生に多い。幸運の女神には後ろ髪はない、まさにその通りだな。

 

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影も形もないラフレシア(ボゴール植物園にて、2015)

 

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