お寺のケーブルカー
正月早々の乗り物ニュースに気になる記事が。「紀三井寺にケーブルカー新線3月末開通 バリアフリー化を目的に工事進む」というもので、控えめながら「全線完乗を目指すなら…!」というキャッチコピーがついている。ケーブルカー新線、全線完乗、ときては見逃すわけにはいかない。記事によれば、和歌山市の紀三井寺で参詣時のバリアフリー化のために楼門下と仏殿下の間にケーブルカーを建設中で、2022年3月末開通予定とのこと。
ふうむ。これだけでは情報が少なすぎて判断がつかないので、お寺のwebページを見てみたら、トピックとして「新設ケーブル工事が進行中」というページがあった。それによれば、ケーブルの線路・客車は日本ケーブルの造営で、完成は2022年3月末予定、運用開始日程は未定であり、施設運用と維持のために乗車料金を徴収するとのこと。スロープカーのような簡素な搬器が1台斜面の線路上を行くイメージ図が付されている。
なかなかおもしろそうなものであることは間違いないが、しかしこれはぼくの全線完乗の対象なのだろうか。全線完乗にもいろいろなカテゴリーがあるが、ぼくの場合は日本国内の鉄道・軌道(鋼索鉄道を含む)としていて、鉄道要覧に収載されていることが基準だ。なので、一般の鉄道やモノレール、ケーブルカーは含むけれど、索道に分類されるロープウェーやリフトは含まない。また、スロープカーや斜行エレベータのような小規模な乗り物も対象外だ。これらはできるだけ乗りたいとは思うが、数が多くて追いつかないのであくまで希望枠としている(webページ「鉄道のある風景」を参照ください)。
お寺のケーブルカーというと鞍馬寺の鞍馬山鋼索鉄道が有名だ。日本唯一のお寺が運営しているケーブルカーで、これは鉄道事業法によるれっきとした鉄道として鉄道要覧にも載っている。もちろんぼくの全線完乗対象なので、わざわざ乗りに行った。それ以外にも山上にあって長い階段をもつことの多い寺には、四国別格第5番札所大善寺のように簡易モノレールというかケーブルカーみたいなスロープカーをもつところがある。ほかにもあるだろう。これらは希望枠だ。こんどの紀三井寺はどっちなんだろう。鞍馬寺式なら乗らねばならないし、大善寺式ならできれば乗りたい。あれ、まあ結局乗りに行くのか。
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