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2022年2月

2022年2月28日 (月)

2022.2月の総括

 2月の総括。1月の総括にもう雪の話しか書くことがないなどと書いてある。まったくのん気なものだよ。それより前、昨年2月の総括にはたかだか積雪深が1 mをやっと超えたくらいで今年は大雪だみたいなことが書いてある。認識が甘いにもほどがある。今年はどうなってるのだろう。定点観測写真を比べても一目瞭然。この調子では来年は...、こわいがな。

 今朝9時時点のあいの里観測点の積雪深は131 cmで、平均値(74 cm)、昨年値(94 cm)よりもちろん多くて平均値の1.8倍近く、累計降雪量は531 cmで、平均値(431 cm)、昨年値(488 cm)を大きく超えて、平均値より1 mも多い。2月の降雪量は160センチほどだから1月(250センチ)より少ないのだが、降り方が悪かった。おかげで札幌の都市機能がマヒ状態に陥っているのはニュース等で報道されているとおり。ここ数年は3月末までに積雪がゼロになっていたが、今年は4月になるだろう。

 2月は短いはずなのにいろいろなことがあった。なんといっても二度の大雪。それはもう書かない。それから北京オリンピックなんてのもあったな。あの女子カーリングの決勝戦がつい1週間前だなんて信じられない。そしてあろうことか戦争が始まった。ロシアのウクライナ侵攻、市街戦で多数の民間人が犠牲になっている。現実のこととは思えない。さしもの新型コロナがトップニュースの座を降りているくらいだ。そのコロナの第6波がなかなか収まらない。3月6日でまん防が終了するという予測でその後に飲み会を入れたのだけど、まさか延長はないだろうな。

 2月の記録 (1月比)
  エクササイズ日数 26 (-4)
  走行距離 (換算km) 108.7 (-15.6)
  総エクササイズ (Ex) 176.4 (-2.5)
  体重 (kg) 67.3 (+0.1)
  体脂肪率 (%) 16.8 (0.0)

 

220228
定点観測(家の裏)

2022年2月27日 (日)

上には上が

 2月にはいって大雪と暴風雪で二度にわたって北海道のJR線は異例の長期運休に追い込まれた。災害級の悪天候だったのは間違いないので、例年並みの冬対策では追いつかなかったのはしようがないところもあるが、一方で長年道民をやっている身としてはこのくらいの雪で連日止まるようでは心もとないなというのも正直なところだ。しかし、このニュースをみてびっくり。中国地方のJR木次線は大雪のためにすでに1ヶ月以上運休しているのだそうだ。これは知らなかった。

 運休しているのは中国山地を越える島根県の出雲横田駅から広島県の備後落合までの29.6 km区間。ここは途中に出雲坂根駅の三段スイッチバックがある険しい区間で、その前後は人跡まれなというくらいの山間路線だ。1月12日に列車が積雪で立ち往生して以降、除雪が行われずにタクシー代行が続いているという。映像からは除雪できないほどの雪には見えないが、なだれの危険があるため雪のある間は運転を見合わせるのだそうだ。これは今年に限ったことではなく、2ヶ月以上運休した年もあるというから驚く。

 この木次線をはじめ中国地方の山間部路線はいずれも超閑散線区で、JR西日本は今後のあり方を検討したいとバス転換も視野に入れた考えを表明している。こういうことが毎年続くようでは路線存続も危ういといわねばならないだろう。いずこも同じというか暗澹たる気持になるな。

 

2022年2月25日 (金)

高架横緑道閉鎖

 今日は国立大二次試験前期日程試験日。月曜日からの暴風雪による交通機関の乱れもほぼ収まり、遠来の受験生もなんとか試験に臨めたようだ。うちの近くの道教大札幌校でも試験が行われているが、頼みの綱の学園都市線は平常通り動いているし、まずはよかった。
 といいつつ、札幌近郊で最後まで不通だった千歳線の南千歳~苫小牧間が開通したのは今日の昼だし、そのちょっと先の方の室蘭線大岸~長万部間はまだ不通だ。札幌から室蘭までの特急すずらんは運転を再開したが、函館行きの北斗は今日もすべて運休となっている。公共交通で札幌から函館へ行くには飛行機かバスしかない。その昔、「冬こそJR」というキャッチコピーで冬季の安定運行を宣伝していた時代があったが、今の人には信じられないだろう。

 そういえば、交通網が寸断されていた頃、鳥栖で行われたコンサドーレ札幌の試合に、地元局の取材クルーは苫小牧からフェリーで八戸へ渡って向かったと番組で言っていた。さがせばなんとか方法はあるものだが、仕事とはいえごくろうさまだ。こういうときこそ新幹線が威力を発揮するはずで、実際北海道新幹線は平常通り運転していたのだが、いかんせん新函館北斗までではどうにもならない。函館まで行く手段がない。新幹線が博多まで開通したのは1975年で、札幌開業予定(2030年)より55年も早い。いくらでも代替交通機関のある九州よりも冬場にこういうことになる北海道の方が必要性が高いと思うけど、経済性の論理では逆に半世紀以上もの差があるらしい。

 前置きが長くなった。その新幹線の札幌延伸工事、駅西側の桑園方面のトンネル掘削が来年夏から始まる予定とのことだが、その準備として歩道等の撤去工事が近々始まる。それにともなって、札幌と桑園の間の高架横の緑道の石山通(西11丁目)からイオン桑園店(西13丁目)の間の区間が先週15日から通行止になった。復旧予定は2028年以降だそうだから、6年もの間通れなくなる。
 ここは桑園駅から北大農学部への順路なので、ぼくは毎日通勤に歩いていたので懐かしい。そういえば、高架下の駐車場の横から演習林苗畑を通って、石山通の陸橋を越えて直接農学部裏へ出る近道もあったが、その石山通陸橋も老朽化のために昨年秋に撤去され、今はない。ぼくはもう関係ないけれど、桑園駅から農学部へはずいぶん不便になってしまうな。

 

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緑道閉鎖区間(HTBニュースページより)

 

2022年2月23日 (水)

そこのけそこのけ道路が通る

 今日、3日目になってもまだ千歳線が止まったままのJR北海道にもびっくりだが、JR東日本の陸羽西線のニュースにも驚いた。山形県の新庄~余目間43 kmの陸羽西線は庄内地方と最上地方を結ぶ重要路線だが、今年の5月14日から工事のため約2年間全列車を運休し、代行バスを運転するのだそうだ。どんな工事なのかというとこれが鉄道の工事ではなく、並行して建設中の高規格道路「新庄酒田道路」の一部である高屋道路の(仮)高屋トンネル掘削工事だという。このトンネルがちょうと陸羽西線の第二高屋トンネルと地中で交差する形になっていて、その間隔が3 mほどしかないため、掘削期間の安全対策のため列車を運休させるという。

 信じられない話だ。まず、鉄道が先に通っているのだから、それを支障しないようなルート選定にすべきだろう。それが無理で近接する形にせざるを得ないにしても、なんとか鉄道の運行を止めないような施工法を採用すべきではないか。実際、当初はそういう工事計画だったのが、「より安全で効率的な施工を行うため」という理由で変更になったという。効率的ね。どうせほとんど利用客のいないローカル線(陸羽西線の2020年度の輸送密度は163)なのだから、2年間くらい運休させてもよかろうという安易さが見え見えだ。たしかにバスでも十分な輸送量しかないのだが、それならもう鉄道はいらないといってるようなものだ。うがった見方をすれば、ほらバスで問題なかったでしょと言われて2年後に鉄道の存廃が問題にならない保証もない。

 鉄道は国土の骨格を形成する枢要な公共交通機関ではなかったのか。いつの間にそんなに軽いものになってしまったのだろう。地元の人は怒らないのだろうか。それとも便利な道路ができるのなら鉄道はもういいやと思っているのだろうか。この国の鉄道はどうなってしまうのだろう。

 

2022年2月22日 (火)

胆振東部地震以来

 前回2月6日の大雪から2週間、またまた大雪に見舞われた北海道。昨日は全道のJR列車がほとんど運転できず、1日の運休本数が1000本を超えたのは3年半前の胆振東部地震のとき以来だそうだ。あの地震のときはいわゆるブラックアウトで全道が停電という大災害だったから、当然列車の運行はできなかった。今度のは全道的な暴風雪だからホワイトアウトによるものだ。

 前回は予想外の大雪の不意打ちをくらって、日中駅間に列車が次々に止められて動きが取れなくなり、その留置車両が除雪作業の支障となって、復旧まで5日間もかかった。その苦い経験を生かして、今回は前日のうちに21日朝から札幌圏は全線運転見合わせの措置をとって除雪作業にあたったはずだった。それなのに今日の22日になっても列車は動かず、札幌~新千歳空港間のみ昼から運転再開予定だったのがそれもできなくなり、夕方になってやっと手稲~札幌~江別間だけ1時間2本ていどが動き出しただけだ。

 優先順位が高いはずの新千歳空港方面が今日中の復旧を断念して後回しになったのは、肝心の千歳線沿線が札幌以上の大雪だったせいだ。JR北海道 非常時列車運行情報【公式】ツイッターに、もう匙を投げた感が漂う北広島駅構内の絶望的な写真が載せられていた。これではとうてい列車を走らせるなどおぼつかないだろう。今回は線路上に列車がいない状態で除雪作業に万全を期していたはずなのにこの体たらく。前回と違って今回は風が強く猛吹雪による吹き溜まりができて作業が遅れたというのはあるだろうが、それにしても北海道の公共交通機関としてはちょいと非力なのではと思ってしまう。

 今日は千歳の大雪で飛行機も全便欠航という話だ。25日の国立大二次試験に向けてそろそろ早めに移動する受験生もいるだろうし、明日はきちんと復旧して動いてほしいものだ。

 

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本日16:30現在の全道の運転状況(JR北海道webページより)

2022年2月20日 (日)

青春18きっぷ40周年

 今日2月20日は何の日か。調べればいろいろあるんだろうけれど、鉄旅派にとっては春の青春18きっぷの発売日だ。全国のJR普通列車が乗り放題の青春18きっぷは、春夏冬の年3回発売されるが、1年のトップをかざる春季の発売期間が例年2月20日から3月31日で、利用期間が3月1日から4月10日となっている。この青春18きっぷ、前身である青春18のびのびきっぷが初めて発売されたのが1982年3月1日なので、今年が40周年にあたるそうだ。

 最近は売り上げ枚数も落ちてきて今年もちゃんと発売されるのだろうかと危惧される状況にあるが、なんとか細々と発売され続けているのはめでたいことだ。などといいながらぼくが最後に使ったのはもう10年前くらいかもしれない。特にここ2年は不要不急の都市間移動がしにくい状況だったけれど、3月あたまには3回目のワクチン接種予定だし、今年の春はこれ以上路線がなくならないうちにどこかへ出かけたいものだ。

 

2022年2月18日 (金)

除雪予算

 札幌市北区の市議会議員田島よういちさんのブログに札幌市の直近の除排雪作業進捗状況等が紹介されていた。それによると、2月17日時点の進捗状況は主幹線道路及びバス路線660 kmが99%、その他幹線道路719 kmが70%、生活道路(パートナーシップ排雪)2522 kmが21%とのことだ。2月6日の大雪による除排雪の遅れについて、秋元市長は19日までに幹線道路は終わらせる計画と言っていたが、ほぼそれは達成されそうだ。しかし、そのしわよせが生活道路排雪の遅れにきていて、2月半ばで21%しか終わっていないということは、残りまだ2000 kmもの道路が手つかずで残っているのだ。市では遅れ対策として、例年を100%とすると70%に排雪量を減らして対応し、3月半ばまでに終わらせる計画だそうだけれど、うちの近所をみても当初計画よりも10日くらいはすでに遅れているのでそれもどうなるか。

 市の年間除雪予算はだいたい200億円だという認識だったが、年次推移グラフをみるとこの冬は当初予算の217億円に追加補正予算67億円がすでに提出されて議決される見込みであり、その上に2月6日の大雪に伴う追加予算が準備中だとのこと。となるともう年間300億円近い予算が除排雪だけに使われることになる。市民1人当たりにすると1万5千円だ。4人家族で6万円か。市民税が高くなるわけだ。うちみたいな年金世帯は最低クラスの税金しか払ってないから、収入の多い現役世代はもっと多くなるだろう。そのうえ、暖房費にリッター100円を超えるというバカ高い石油代を月何万円も払わなければならない。なんで好き好んでこの寒冷地に住んでるかねと思わないでもない。

 

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札幌市の除雪予算(田島よういちブログより)

2022年2月17日 (木)

投薬開始

 今日は定期的に通っている血液検査日。もともとは白血球数の減少だったのだが、そっちはほとんど問題なくなっていて、最近はそれよりも血中コレステロール値が高いのが経過観察対象になっている。前にちょっと書いたが、次にこれくらい高かったら投薬始めますかといっていたのが、次には少し下がってじゃあもうちょっと様子見ましょう、という繰り返しでなかなか投薬が始まらない。

 で今日の値は、LDL-C 164, HDL-C 96 とまたちょいと高い。ぼく「薬はまだいいですか?」、医者「ずっと140超えているし飲んだほうがいいんですけどね、どうします?」、ぼく「おまかせします(あんたが決めろよ)」、医者「じゃ薬出しますか」、ということでやっと投薬開始となり、シンバスタチン5 mg錠をとりあえず60日間処方された。

 スタチン系薬剤は、コレステロール生合成につながるメバロン酸経路の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素の阻害剤で、日本で発見された有名なものだ。学生時代に二次代謝や生合成の勉強をしている頃に、ちょうど三共の遠藤章氏らがメバスタチン研究を展開して大きな話題になっていた。それからの一連の薬剤開発と今日の隆盛はいわずもがなで、いまやコレステロールといえばスタチンだ。ぼくもとうとうそのスタチンを飲むようになったかと思うと感慨深い。2ヶ月後の検査が楽しみだ。

 

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シンバスタチン

2022年2月15日 (火)

3回目接種券

 そろそろだなと思って待っていた新型コロナワクチン3回目接種券が昨日届いた。65歳以上の高齢者の方は2回目接種から7か月経過後ということで、ぼくらは2回目が7月26日だったので2月26日以降ということになる。接種会場は個別医療機関(原則かかりつけ医)か集団接種会場だが、うちはかかりつけ医などというものはもたないので集団接種会場へ出向くことになる。1,2回目のときは札幌コンベンションセンターの大規模会場で接種したけれど、3回目はそこはやってなくて各区の区民センターが会場となっている。
 ということで札幌市のワクチンNAVIページから予約状況を見てみた。住んでいる区にかかわらずどこの会場でも選べるようで、現在のところ2月27日までの予約を受け付けていた。1回目のときは確か水曜日に翌週から2週間の受付開始だったから、たぶん今出ているのは2月9日予約開始分なのだと思う。会場にもよるが最初の時とは様変わりして予約状況は余裕があるようで、ヨーイドンでアクセスしなくても大丈夫のようだ。集団接種会場はモデルナなので敬遠されているというよりは、2回目接種日から起算して個々の接種開始日が決まるので、前回の接種数が律速になって大勢が集中するということがないのだろう。3月はいろいろとイベントがあるので、早いうちに打ってしまおう。

 

 220215
3回目接種券

2022年2月13日 (日)

モエレ山に亀裂

 先週日曜日の大雪から一週間。JRはなんとかほぼ正常ダイヤにもどったが、思わぬところに余波が。
 東区のモエレ沼公園にある標高62 mのモエレ山の山腹の積雪に大きな亀裂がはいって、雪崩の危険のために立入禁止となった(ニュース)。写真を見ると全山を横切るように大きな亀裂ができて日増しに広がっているのがわかる。今日現在深さ1.8 m、長さ150 m、幅6 mになっているそうだ。この山は、以前の記事に書いたように公園の造成とともに作られた人工の山で札幌市東区最高峰でもある。夏は一面の草山でどこからでも簡単に登れるし、冬は格好のそりやスキーの遊び場となっている。
 こんな亀裂の出現は初めてのことで、先週の一気に積もった大雪が原因で雪が自らの重みでズリ落ちたと見られている。壮大な雪崩実験みたいでおもしろそう。ずり落ちた下のほうはどうなっているんだろうな。見に行ってこようかな。

 

 

2022年2月12日 (土)

詰将棋パラダイス2022.2月号

 詰将棋パラダイス2月号、到着日は1月31日。表紙作の山川さん、年は違うけれど誕生日がぼくと同じだ。しかも大学教員とのこと。何がご専門か存じ上げないが親近感を覚えてしまう。

 結果稿は11月号分で、詰棋校はこれが最終月で年間成績が出る。まず気になっていたのが中学の21番。どうやっても駒が余る。唯一駒が余らない順がそれっぽくないので困ったが、結局それで正解だった。28馬の筋を逸らせば簡単なので27飛と打ち、3筋に逃げられたら37香と重ねるのだなとは気づく。で、27同馬に対して25香と打つと飛車が渡るので24飛合が成立して、までは筋っぽいのだが、それを取ってしまって23銀以下の並べ詰みがいかにも作意らしくないのだ。しかも飛合のところで24銀と移動合する手があって、それだとどうやっても2手延び駒余りすなわち変長になる。結果稿によれば、単に33玉と逃げると23香成以下同手数駒余りで、銀合しても同じ手順が成立するので無駄合だということだ。そういわれればそうだが、33玉に対しては55角成以下別手順でも詰むので無駄合だと気づきにくくなっている。わかりにくかったので変長解も正解にしたとのことだけど、そっちはそっちでどうなんだろう。2手変長は作品としては許容なのではなかったかな。いずれにしてもすっきりしない。

 それはともかく、高校の最後25番でまたチョンボ。84飛と打って桂跳ねのスイッチで効きをオンオフする仕組みにうまいうまいと感心してその先がおろそかになった。その後に中合延命手順があったとは。同じ罠に落ちた人が多数いたようで、といっても何の慰めにもならないが。いくら非手数順とはいえ最後に短い13手詰が2題並ぶのは変だよなと気づくべきだった。これで昨年分の結果が出そろって、手元の集計によればぼくの年間成績は502点となった。正式発表は6月号(だったかな)を待たねばならないが、前年よりずいぶん下がった。まあ一昨年ができすぎだったので、500点前後なら御の字だ。今年は1月号からつまずいているし前途多難でとうてい500点は覚束ないだろう。

 フェアリーランドの方は早くも年間成績が発表になって、ぼくは74題中58題正解だった。正解率78%だから上出来だ。しかもうれしいことに皆勤者リストに名前が載っている。全題正解は逆立ちしても無理だが、皆勤賞は努力すれば取れるのでこういうふうに称揚してもらえるのは励みになる。ついでにいうと掲載月である将棋パズル雑談も年間成績が出ていて、こちらも年4回ながら皆勤賞かつ全題正解だった。あとリスト化されていないが推理将棋も皆勤賞のはずだな。この3コーナーは今後も皆勤賞が続けられるようがんばろう。

 今月の1作は迷ったけど、中学校24番早川巧真氏作11手詰にした。作者の言、「82→37→59と大移動する角や、玉が95で詰むところが見所です」に魅力の説明は尽きている。自然な配置から角の大転回に気づいたときはおおと声が出た。

 

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詰将棋パラダイス2021年11月号 中学校24番 早川巧真氏作

 

2022年2月10日 (木)

ロイズタウン駅開業記念ツアー

 路線廃止だの雪害だのと暗い話題ばかりだったJR北海道の明るい話題をひとつ。

 昨日のニュースリリースに、ロイズタウン駅開業記念イベントの案内が載っていた。そのうちの目玉が、キハ261系5000代車ラベンダー編成によるロイズタウン駅ツアーだ。開業日の3月12日に札幌駅から乗車してロイズタウン駅に下車、バスで道の駅とうべつに寄った後、当別駅近くの田西会館で弁当配布後解散、帰途は当別駅から札幌駅まで普通電車に自由乗車となっている。100名募集で価格は9300円。

 イベント車両として活躍中のラベンダー編成に乗れるのは往路だけで、20分くらいのものなのがちょっと残念。札幌~(石狩)当別間の普通運賃は往復1500円だから弁当付きにしてもちょっと高い気がするな。せっかくのロイズタウン駅なのだからロイズ工場に寄ってお土産でも配ればいいのに、そういう企画にはなっていないらしい。ちなみに、ラベンダー編成は当別駅まで回送した後は、当別町民限定記念体験乗車会列車として札幌駅までもどるということだ。

 いずれにせよ、駅といえば廃止する一方だったJR北海道で久々の新駅開業ということで、ぜひ盛り上がってもらいたい。ただ、3月初旬はまだ大雪降ってもおかしくない時期だから、心配なのは天気だな。これ以外にもオンラインイベントや記念乗車券販売もあるので、詳細はニュースリリースをどうぞ。

 

220210 
JR北海道ニュースリリースを一部編集

 

2022年2月 8日 (火)

優先順位

 非常時には大きな意味をもつのが優先順位。災害時のトリアージによって運命が分れたりもする。すべてを平等に助けるわけにはいかないのは理解できるけれど、釈然としない気分も拭いきれない。
 何が言いたいかというと、一昨日の大雪による札幌圏のJRの運転見合わせの復旧見通しだ。昨日(7日)に続いて、本日(8日)も札幌駅を発着するすべての路線について朝から運転見合わせが続いていたが、本日16時37分現在のwebページ情報によると、小樽~札幌~新千歳空港間は夜の運転再開を目指しているとのこと。その他の路線は終日運休になる。
 さらに、明日(9日)の運転計画として、小樽~札幌~新千歳空港間は大幅に本数を減らして運転、札幌~苫小牧は一部運転再開、札幌~岩見沢は夜に運転再開、札幌~北海道医療大は終日運休と発表された。すなわち、札幌圏の優先順位は、小樽~札幌~新千歳空港(苫小牧)>札幌~岩見沢>札幌~北海道医療大、の順ということなのだ。まあ十分予想できることではあるが(笑)。

 昨日はバスも全滅だったあいの里地区は、今日は地下鉄麻生駅行きのみが一部動いていたが、道路狭隘のためJRあいの里教育大駅は通過扱いだった。JRのこない駅に寄ってもしかたないしな。JRは明日も走らないし、在職中ならそのバスに乗らざるをえないところだった。まったく退職後でよかったよ。

 

220208
JR北海道列車運行情報より(一部改変)

2022年2月 7日 (月)

大雪

 毎度雪の話ばかり書きたくはないが、しかしもうオリンピックもコロナもどっかへ行ってしまうくらいの大雪のダメージがすごい。全国ニュースにもなっていたように札幌は2月6日昼までの24時間降雪量が60センチと1999年に現在の観測法になって以来最大値を記録した。札幌の観測点は街の中だが、ここあいの里の観測値でもちょうど60センチだったから、市内全域で同様な大雪だったようだ。

 おかげで昨日午後からは札幌駅を発着するJRがすべて止まり、除雪作業が追いつかなくて今日も終日すべての列車が運休、さらに明日も始発から運転見合わせで再開のめどが立っていないという前代未聞の状態になった。錯綜する線路の分岐器をすべて手作業で除雪するのだから、そりゃ60センチも積もれば大変だろう。今の時代もうちょっとなんとかならないものかと思うけど、全体をシェルターで覆っても開口部から吹き込むだろうし、雪まみれで進入してくる列車が雪を落としたり舞い上げたりするから効果ないのかも。こうなると二転三転して決まった新幹線の駅も、地下案にしておいたほうがよかったのではと思ってしまう。

 道路の除雪も追いつかないので、昨日午後から今日いっぱいは市内北・東・白石・西・手稲の各区を走るバス路線もほぼ運休。今日はこの近くの小学校もすべて臨時休校となった。まあでも何年に一回かはこういうこともある。幸い今日は天気が回復したので、雪かきというよりは家を雪から掘り出す作業に追われた。まわりの積雪深は160センチを超えているので、掘った雪を頭上より高く積み上げねばならない。まったくたいがいにしてほしい。

 

220207 
定点観測(家の裏)

 

2022年2月 5日 (土)

お疲れさま

 いよいよ北京オリンピックが開幕。東京が一年遅れだったせいで、まだ終わってから半年しか経っていないのにまたオリンピック?という気がしないでもない。しかし、半年前はコロナのせいで開催自体が危ぶまれていたのに、その半年後はまだまだオミクロン株が猛威を振るっているさなかでありながら、開催自体が疑問視されたことは少ない気がする。もう慣れっこになってしまったのか、どうせ反対してもIOCは強気にやるんだとわかってしまったのか、中国がやめるとは考えられないということなのか。まあ、いずれにせよ無事に終わってもらいたい。

 冬季五輪といえば4年前のピョンチャン大会を思い出してしまう。あの年2018年の3月末でぼくは退職したので、その直前のオリンピックは特に思い出深い。いろいろあったけど、なんといっても高梨選手の銅メダルだったな。2回目飛び終わった後に伊藤選手が駆け寄って抱きついて祝福したシーンが忘れられない。その前のソチ大会でのまさかの4位からひとつ順位を上げての3位。本人は必ずしも満足ではないかもしれないが、ひとつ順位を上げるためにどれだけの努力が積み重ねられたことか。それは何より尊い。というようなことを追いコンの別れの挨拶でしゃべった記憶がある。あれから4年経ったのか。あっという間だな。しかもその4年間の世界の変わりようには言葉もない。まったく先のことはわからないものだ。

 そして4年回って今夜また高梨選手の舞台がやってきた。結果は...。

 

220205 
 高梨選手(NHK webページより)

2022年2月 3日 (木)

センバツの意味

 春の選抜高校野球が話題だ。ある地区の代表校2校のうち、昨秋の大会優勝校とともに選ばれたのが準優勝校ではなく、ベスト4止まりの学校だった。このことについて、なんで逆転現象が起きたのか、納得できる理由を説明せよと疑問の声が噴出している。

 しかしこれはなあ。そもそも春のセンバツというのはそういう大会なんだからしかたないんじゃないか。夏の甲子園は各地区予選優勝校がすべて出場する完全なトーナメント形式だ。春はそうではなくいろいろな要素を勘案して選抜された高校が出場する大会であるところが大きく違う。地区大会の成績順ですべてが決まるのなら夏と変わらないし、それなら年に2回も似たような大会をやる必然性がない。実際、戦後GHQの何で2つも大会をやるのかという疑問に、明確な違いがあるのだという理由で存続された経緯があると聞いた。

 21世紀枠なんて風変わりなものがあるのもその特徴だ。あるていどの実力が担保されている学校の中から大会成績以外の要素を加味して選考する。つまりこれは一般入試に対するAO入試だと考えればいいんじゃないか。野球留学生で固めた私立強豪校ばかりじゃなくて、文武両道の公立校とか、地元の子ばかりの学校とか、ハンディのある雪国の学校とか、そういうところにもチャンスを与えるという意味は大きいと思う。というかそうしなければ夏と春と2回やる意味がない。

 それをきちんと説明すればいいだけのことなのに、今回も選考委員会が変てこな釈明をするから叩かれる。そういえば、以前どこかの監督が21世紀枠校なんかに負けて末代までの恥だ、腹を切りたいとかいって物議をかもしたことがあったが、きちんとした理念を浸透させる努力が不足しているからそういう勘違い野郎が出てくるのだ。たしかに、すっきりしている夏の大会と違って、選考委員会を経る春はどうやったって万人が納得するようにはいかないだろう。しかしそれは、レコード大賞だって芥川賞だってノーベル賞だって同じことだ。選考あるところ不満も異論もある。それは仕方ないよ。

 

 

2022年2月 2日 (水)

山線問題その後

 いよいよ山線の命運も尽きかけたかというエントリを書いたのがつい半月前。その後、態度を保留していたニセコ町と黒松内町がバス転換容認を発表し、さらに今日蘭越町もバス転換支持を表明した。これで小樽余市間の部分存続を希望している余市町以外の町はすべて廃止容認が決まった。残るは小樽市のみだが、別記事によれば小樽市長は正式決定ではないものの「バス転換を視野に入れた動きを進めたい」と記者会見で語っているそうなので、部分存続の目もほぼなくなったとみていいだろう。余市町は残念だろうが国はもちろん道の支援も受けられないのでは一町のみではいかんともしがたい。

 考えてみると、この構図はこちらも風前の灯の留萌本線と似ている。留萌本線は沿線4市町のうち、すでに末端の留萌市は存続を断念して協議会から離脱しており、中間の沼田町だけが恵比島深川間の部分存続を希望している状態だ。根元の深川市は正式に廃止容認していないけれど、小樽市同様札幌へつながる幹線は確保されている以上、ごく一部の支線を巨額の負担をして残す理由付けは乏しいだろう。ということで沼田町は余市町と同様の孤立無援となりそうだ。

 ただ、山線の場合はJR単独では維持できない路線として存続が問題になっているのではなく、あくまで北海道新幹線の並行在来線分離としての扱いだ。すなわちバス転換の方針が決まっても実際に鉄道が廃止になるのは2030年度の新幹線延伸開業時だから、8年も先のことだ。それまではJRが運行することは確認されているし、その間ににどんな変化が起こるかわからないのも事実ではある。

 

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