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2022年2月23日 (水)

そこのけそこのけ道路が通る

 今日、3日目になってもまだ千歳線が止まったままのJR北海道にもびっくりだが、JR東日本の陸羽西線のニュースにも驚いた。山形県の新庄~余目間43 kmの陸羽西線は庄内地方と最上地方を結ぶ重要路線だが、今年の5月14日から工事のため約2年間全列車を運休し、代行バスを運転するのだそうだ。どんな工事なのかというとこれが鉄道の工事ではなく、並行して建設中の高規格道路「新庄酒田道路」の一部である高屋道路の(仮)高屋トンネル掘削工事だという。このトンネルがちょうと陸羽西線の第二高屋トンネルと地中で交差する形になっていて、その間隔が3 mほどしかないため、掘削期間の安全対策のため列車を運休させるという。

 信じられない話だ。まず、鉄道が先に通っているのだから、それを支障しないようなルート選定にすべきだろう。それが無理で近接する形にせざるを得ないにしても、なんとか鉄道の運行を止めないような施工法を採用すべきではないか。実際、当初はそういう工事計画だったのが、「より安全で効率的な施工を行うため」という理由で変更になったという。効率的ね。どうせほとんど利用客のいないローカル線(陸羽西線の2020年度の輸送密度は163)なのだから、2年間くらい運休させてもよかろうという安易さが見え見えだ。たしかにバスでも十分な輸送量しかないのだが、それならもう鉄道はいらないといってるようなものだ。うがった見方をすれば、ほらバスで問題なかったでしょと言われて2年後に鉄道の存廃が問題にならない保証もない。

 鉄道は国土の骨格を形成する枢要な公共交通機関ではなかったのか。いつの間にそんなに軽いものになってしまったのだろう。地元の人は怒らないのだろうか。それとも便利な道路ができるのなら鉄道はもういいやと思っているのだろうか。この国の鉄道はどうなってしまうのだろう。

 

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