詰将棋パラダイス2022.2月号
詰将棋パラダイス2月号、到着日は1月31日。表紙作の山川さん、年は違うけれど誕生日がぼくと同じだ。しかも大学教員とのこと。何がご専門か存じ上げないが親近感を覚えてしまう。
結果稿は11月号分で、詰棋校はこれが最終月で年間成績が出る。まず気になっていたのが中学の21番。どうやっても駒が余る。唯一駒が余らない順がそれっぽくないので困ったが、結局それで正解だった。28馬の筋を逸らせば簡単なので27飛と打ち、3筋に逃げられたら37香と重ねるのだなとは気づく。で、27同馬に対して25香と打つと飛車が渡るので24飛合が成立して、までは筋っぽいのだが、それを取ってしまって23銀以下の並べ詰みがいかにも作意らしくないのだ。しかも飛合のところで24銀と移動合する手があって、それだとどうやっても2手延び駒余りすなわち変長になる。結果稿によれば、単に33玉と逃げると23香成以下同手数駒余りで、銀合しても同じ手順が成立するので無駄合だということだ。そういわれればそうだが、33玉に対しては55角成以下別手順でも詰むので無駄合だと気づきにくくなっている。わかりにくかったので変長解も正解にしたとのことだけど、そっちはそっちでどうなんだろう。2手変長は作品としては許容なのではなかったかな。いずれにしてもすっきりしない。
それはともかく、高校の最後25番でまたチョンボ。84飛と打って桂跳ねのスイッチで効きをオンオフする仕組みにうまいうまいと感心してその先がおろそかになった。その後に中合延命手順があったとは。同じ罠に落ちた人が多数いたようで、といっても何の慰めにもならないが。いくら非手数順とはいえ最後に短い13手詰が2題並ぶのは変だよなと気づくべきだった。これで昨年分の結果が出そろって、手元の集計によればぼくの年間成績は502点となった。正式発表は6月号(だったかな)を待たねばならないが、前年よりずいぶん下がった。まあ一昨年ができすぎだったので、500点前後なら御の字だ。今年は1月号からつまずいているし前途多難でとうてい500点は覚束ないだろう。
フェアリーランドの方は早くも年間成績が発表になって、ぼくは74題中58題正解だった。正解率78%だから上出来だ。しかもうれしいことに皆勤者リストに名前が載っている。全題正解は逆立ちしても無理だが、皆勤賞は努力すれば取れるのでこういうふうに称揚してもらえるのは励みになる。ついでにいうと掲載月である将棋パズル雑談も年間成績が出ていて、こちらも年4回ながら皆勤賞かつ全題正解だった。あとリスト化されていないが推理将棋も皆勤賞のはずだな。この3コーナーは今後も皆勤賞が続けられるようがんばろう。
今月の1作は迷ったけど、中学校24番早川巧真氏作11手詰にした。作者の言、「82→37→59と大移動する角や、玉が95で詰むところが見所です」に魅力の説明は尽きている。自然な配置から角の大転回に気づいたときはおおと声が出た。
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