A級順位戦最終局
昨日はいわゆる将棋界の1番長い日というやつ、すなわちA級順位戦最終9回戦一斉対局の日だった。例年だと、この日の結果によって名人挑戦者やA級からの陥落者が決まるという劇的な日なのだが、なんと今年は2月の8回戦までに挑戦者も陥落者もすでに決まってしまっていて、昨日の最終戦は残留者の順位争いだけという拍子抜けの日になってしまった。リーグの順位というのはけっこう重要ではあるが、やっぱり挑戦や陥落がからまないと盛り上がらない。中での注目はすでに挑戦者を決めている斎藤慎太郎八段だったけど、これは昨日のわりと早い時間に糸谷哲郎八段に敗れて残念ながら全勝はならなかった。その他の対局結果は今朝になって知ったが、すでに陥落の決まっていた羽生善治九段と山崎隆之八段が敗れるなどまあ順当な結果だったように思う。
しかし今期は調子が悪かったとはいえ羽生九段が2勝しかできずにリーグ陥落とは今更ながらびっくりだ。もちろんA級はそうそうたる顔ぶれではあるけれど、最終局を待たずに陥落決定だからな。名人位9期を含めA級在位29期。あと1期で30期だったのにね。まだ来期どうするかは未定だそうだけど、まだまだ調子が戻ればA級復帰は十分可能だろうし、ぜひ30期目指して指し続けてほしいものだ。あと1期といえばタイトル獲得数も99期で、あと一つで100期の大台に乗るところだ。惜しいは惜しいけれど、まだ目前の目標が残っているという意味ではモチベーションを保つのにいいかもしれない。
さて名人戦の方は昨年に続いて渡辺名人対斎藤八段の顔合わせとなった。昨年は名人初挑戦で1勝4敗と敗れた斎藤八段だが、鬼のA級で2年連続8勝1敗は素晴らしい成績だ。今年こそは昨年の雪辱を果たしてほしいと思う。
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