BRTひこぼしライン
2017年の水害で不通になり、その後鉄道での復旧を断念して一部区間を専用区間とするBRTとして再開することが決まっていた日田彦山線添田~夜明間が、2023年夏に開業することが決まった。「BRTひこぼしライン」という愛称がつけられたBRT区間全40キロ(久大線夜明~日田間を含む)のうち、延長4379メートルの釈迦ヶ岳トンネルを含む彦山~宝珠山間の約14キロが鉄道路線敷を利用した専用道となる。峠越え区間を短絡する長大トンネル前後のみを専用道として、その前後はアクセスしやすい一般道という妥当な経路といえるだろう。分水嶺である釈迦ヶ岳トンネルは福岡・大分県境なのかと思っていたら違って、ここは福岡県内で県境は専用区間の終点である宝珠山駅だとは知らなかった。
国交省のローカル鉄道路線の見直し方についての「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会」で、赤字ローカル線をJR運行のBRT転換を積極的に推進する姿勢が示されているという話だし、こういうBRT転換は今後のモデルケースとなりうるのかもしれない。同じ九州で同様に大水害で不通になったままの肥薩線のことをつい考えてしまう。あちらはなぜか復旧支援に国が積極的なのがこちらとは大違いだが、とはいっても復旧後の赤字負担問題が残されているのは変わらない。JR九州としてはここをひとつの前例としたいというのが本音かもしれないな。
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