十二国記
久しぶりにブクログの本棚を更新。このブログの開設当初はその都度読んだ本の感想を書いていたが、一昨年の再開からは本の感想はすべて専用サイトであるブクログに移行している。読み終わるとあまり間を開けないうちに感想の下書きは書いておくのだが、手直ししてアップするのがめんどうでいつもたまってしまい、最近は月末にその月の分をアップというのが通例になってしまっている。というわけで今回のは5月分。みると十二国記ばかりだった。
小野不由美は好きなので前々から気にはなっていたのだが、さる人の紹介文にあってこの際えいやっと読み始めたものだ。読んでみるとおもしろい。いや、すこぶるおもしろい。たちまちのめりこんだ結果がこれだ。この壮大なファンタジーの魅力についてはいろいろな人がいろいろなところで書いていて、まさにその通りだと思うのでここには繰り返さない。実はあと最後の1作というか文庫4冊が未読なので、戴国の行方がどうなるのか興味津々というところなのだが、いずれにしても著者の意向としてはそれでどうも本編はお終いということらしいのが残念だ。
せっかく十二国のシステムを構築したのに、ここまでの物語はほぼ北東3国のしかも日本から流れ着いた胎果・海客の話に限局されている。それが主題なのだといえばそれまでだが、それからはずれている痛快無比の恭の珠晶の話(図南の翼)がサイドストーリー扱いなのはもったいない。十二国のうちには舜などという得体のしれない国もまだあるし、山から流れてくる山客というシステムも生かされていない。まだまだ物語として広げようがあると思うけどなあ。いや、それは先走りというものだ。まずは最後の「白銀の墟 玄の月」を読んでからだな。
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