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2022年6月 4日 (土)

8年連続

 JR北海道の2021年度線区別収支と利用状況が発表になった。ニュースでは前年度より改善されたものの8年連続全区間赤字といっていて、え、9年前は赤字じゃなかったのかと一瞬驚いたが、この種の数字が発表されるようになったのが8年前からというだけで、それ以前が黒字だったわけではないのだった。まあそうだろう。だいたいが国鉄時代に営業係数で収支を表していたときだって、全国の線区で100以下の黒字だったのは山手線とか数線区しかなく他はすべて赤字だったのだから、北海道の線区が黒字だったことは...、あるとすれば石炭全盛時の運炭線区くらいだろう。

 例によって見やすいタビリスの書き直した表でみてみると、確かに2020年度よりは赤字額は減っているとはいえ惨憺たる数字が並んでいることには変わらない。バス転換に向けて協議が進んでいる根室線・富良野~新得(輸送密度50)、留萌線・深川~留萌(90)は別格としても、宗谷線・名寄~稚内(174)、根室線・釧路~根室(174)というのは幹線にしてはひどすぎる。沿線人口がほとんどない区間なのでどうしようもないが、宗谷線など特急以外の普通列車利用客はほとんどいないのだろうし、根室線も優等列車が運行していないだけで事情は同じだろう。よもや廃止にはならないとは思っていたけれど、3往復の特急だけのために線路を残すのかといわれるとどうなんだろうと思ってしまう。

 

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