柱石き損
どうも気になっていた当別町太美の四等三角点「二十線」に三度目行ってきた。一度目は一昨年の夏で、草むらに発見できなかった。そのときの顛末は四等三角点「二十線」のエントリに書いた。二度目は昨年の秋で、そのときは標石は見つからなかったけれど、表示杭の残骸を発見した、という話は「表示杭の残骸」というエントリに書いた。
国土地理院の基準点成果等閲覧サービスで閲覧した点の記の略図には、二十線沿いの電柱の横にあるように描いてあるのだが、三角点Viewerアプリでグーグルの写真の位置表示をみると電柱の横ではなく道路から見て真後ろになっている。ちょっとの違いだが、草むらをかき分けてさがすとなると結構違いがある。これまでの経験で、点の記の略図はそれほど正確ではないことがわかってきたから、これはもう一回探してみる価値があるなと思っていた。
そして訪れたのが先日の日曜日2022年7月3日。行ってみてびっくり。道路際の草が刈られていたこともあり、電柱の根元にすぐに標石があるのが見つかった。こんなのがなんで2回探したときに見つからなかったのだろうと思って近寄ってまたびっくり。なんと標石が折れて頭部がころがっているのだった。折れた基部がどうなっているかはわからないが、天面から15センチくらいの位置で斜めにバッサリ折れている。これはしかし一大事。しかるべき部署に報告せねば。
というわけで、帰ってから国土地理院のお問合せサービスで北海道地方測量部にメールで一報した。翌日の月曜日に返信がきて、現地に回収に行きますとのことだった。そしてその翌日の火曜日に基準点成果等閲覧サービスで三角点情報を見ていたら、もうはや二十線の位置に取り消し線が引かれていて、成果公表が停止されてしまっていた。現況状態に柱石き損、調査日220704となっていた。さらに成果状態には手続中(廃点・停止)となっていて、どうやらこのまま廃点になってしまうようだ。なんという素早い対応だ。しかし協議も検討もなしに即廃点なんだ。とっくに用済みということなんだろうな。うすうす感じてはいたけれど、三角点そのものが今やほとんど歴史的な意味しかないのだろう。
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