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2022年8月

2022年8月31日 (水)

稔神社

 神社めぐりには興味がないと書いておきながら今日も神社の話。神社っていうのはどこにいってもあるので、郊外の三角点めぐりなどをしているとちょくちょく行き当たる。人の住む集落には必ずあるといって過言ではないと思う。そしてそれとともにあるのが小学校の廃校跡だ。過疎化と人口減少によって統合や閉校になり、地域の小学校はどんどん消えてゆく。それでも神社だけは残る。よほど日本人の生活に根差しているのだろう。そういえば、以前訪れた江別市のはずれの川下地区にある三角点「南川下」が、ちょうど閉校になった川下小学校の校舎の横で、隣には川下神社があった。まさに典型だ。

 前置きが長くなったが、稔(みのり)神社は昨日の大願神社に行く途上の農道の交差点にある。稔町は大願町の隣で岩見沢市街地寄りの町だ。周囲は同じような田園地帯で今はちょうどタマネギの収穫が盛りだった。市の中心部から幾春別川を隔てた対岸にあたるこのあたりは、もともと東川向という地名で、その後新しく稔町となった。たぶん稔り豊かであるようにという願いがこめられているのだろう。神社ももとは東川向神社という名前で、由緒書きによる歴史は大願神社と同じくらい古い。そこから200 mほど東側に稔農村公園があり、その片隅に稔小学校跡地の碑が建っている。その源流は古く、明治28年に私立共立学舎として設立、東川向小学校を経て昭和38年に稔小学校となり、昭和63年閉校とある。現在の稔神社社殿が新築された3年後だ。

 

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全景(以下3枚2022.8.29)

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社殿

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由緒書き

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稔小学校跡の碑(以下2枚2022.8.19)

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碑裏の年表


位置図

2022年8月30日 (火)

大願神社

 「たいがん」ではなくて「おおねがい」と読む。いかにも大願成就を叶えてくれそうなありがたい名前だ。御朱印ブームで神社めぐりをする人が多い昨今、ひょっとして知る人ぞ知る穴場なのかと行ってみたら、あにはからんや小さな社はひっそりとして人が訪れた形跡はなく、参道にはクモの巣が張っていた。う~ん、もったいない。今の時代SNSで知られざるパワースポットとでも売り出せば、参拝客が押し寄せるのではと思ってしまう。というのは余計なお世話で、世話をする地元の人にしてみれば静かに鎮守の役割を果たしてくれればそれでいいのだろう。

 この神社、岩見沢市郊外の大願町にある。大願というのはこのあたりの古くからの地名で、いまは合併で岩見沢市になっている旧北村区域にもまたがっていて、そちらは北村大願と区別されている。そっちには別に北村大願神社というのもある。この大願という曰くありそうな変わった地名の由来は調べてもわからなかったが、神社の由緒には福井とか富山などの地名が見られるのでそちらに起源があるのだろうか。

 岩見沢市街地から少々離れていて、近くを通っていたバスもとっくに廃止になったので、ぼくは岩見沢駅からの約7 kmを歩いた。もっとも、ぼくは四国八十八ヶ所を歩いてはいるが、神社めぐりや御朱印集めには興味がないので、この神社のためにわざわざ出向いたわけではない。この周囲に「大願」を冠する三角点がいくつかあるので、名前に惹かれて行ってみたということだ。歩くにしても岩見沢の次の峰延駅からなら6 km、岩見沢美唄線や三笠線のバスが止まるイオン三笠店からなら5 kmとやや近い。まあ神社だけが目的なら普通の人はクルマだろうが。

 

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全景(以下写真は2022.8.29)

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社殿

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寄進馬像

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由緒書き

 
位置図

2022年8月28日 (日)

四等三角点「市営球場」

 ここまで順調に踏査を重ねてきた岩見沢シリーズも、前回の「北部」で14点目にして初めて未発見となった。まあこれまでがうますぎたともいえるかも。その「北部」に続いてこの回の最後に回ったのが「市営球場」。探訪日は同じく2022年8月10日。

 「北部」からだと来た道を少し戻って、道道の手前で右に折れて北三条通りへ出る。岩見沢駅からなら、北口(A地点)から北三条通へ出るところ(B地点)までは「稔ヶ丘」と同じ。そこを左折すればあとは一本道だ。B地点から1.6 kmで岩見沢市野球場の角に出る(C地点)。ここからさらに直進する道は行き止まりの表示があるが、200 mほど進んだちょうど球場の外野スコアボードの裏あたりの右側に三角点がある。草むらだが表示杭が立っているのでその近くをさがすと見つけられた。表示杭があるとないとでは大違いで、その差が「北部」と「市営球場」の明暗を分けたといってもいい。

 ここは市街地の他の四等三角点と同じ2005年7月の設置で、様式も共通している。

〇四等三角点「市営球場」
 北緯 43°11′56″.2382
 東経 141°44′24″.3292
 標高 (m) 13.33

 

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北三条通の市営球場角(C地点)

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右手のスコアボード裏あたりに頭の赤い杭(矢印位置に三角点)

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草むらを近寄ってみる

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反対側から見たところ

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

 

2022年8月27日 (土)

三等三角点「北部」

 「稔ヶ丘」に続いて西方に移動して幾春別川沿いにある「北部」へ。探訪日は同じく2022年8月10日。

 「稔ヶ丘」からは緑町経由で西新橋を渡って向かったが、岩見沢駅からだと北口(A地点)から直進して北三条通の交差点(B地点)へ出るところまでは「稔ヶ丘」と同じ。そこをこんどは左折して道道687号との交差点(C地点)を右折して西新橋手前のD地点へ、というルートになる。D地点から西に折れると右手の川沿いはパークゴルフ場になっていて、そのへりを道なりに進む。右カーブした先に左側に倉庫があって、そのあたりの右側の草むらに三角点があるはずだ。あるはずだが草が深く茂っていて、目印になる表示杭のようなものも見当たらない。少しそのあたりの草をかきわけてみたものの何の痕跡も発見できず撤退ということになった。Google StreetViewでは表示杭が立っていて簡単そうにみえるが、これは10年前の2012年5月の状況なのであまり参考にはならない。
 なお、点の記によればここの設置は1914年5月で、移転の記録はない。点名の北部(きたぶ)の由来は定かではない。

〇三等三角点「北部」
 なし

 

 

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北三条通交差点から南西方向(B地点)

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道道からの左折点(D地点)

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左折した川沿いの道(D地点)

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右手のパークゴルフ場沿いの三角点あたりの状況

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月26日 (金)

四等三角点「稔ヶ丘」

 「配水池」のあとは一転して市街地北部の「稔ヶ丘」へ。探訪日は同じく2022年8月10日。

 「配水池」から向かうと、四条通をもどって途中から右折して東10丁目橋で幾春別川を渡るのが近い。岩見沢駅からだと改札口を出てすぐ左側から連絡橋を渡って北口(A地点)に出て、重厚な岩見沢レールセンターの前を北進して北三条通を右折(B地点)、北盛橋で幾春別川を渡って次の道道交差点を左折(C地点)、500 mほど先の変則交差点(D地点)を右折という順路になる。右折した道を少し行くと、左手に道路沿いに木の茂った家があってその先がタマネギ畑になっている。三角点は木と畑の境目の道路際に露出していてすぐにわかる。

 ここは四等三角点だが、点の記によれば設置は1965年8月と古い。その後2001年に現在地に移転されている。平成になってから設置された市街地の他の四等点とは異なって、きちんと標石が地上に出ていて四等とはいっても立派なものだ。標石を囲む周囲の上面舗装部が左右に二分されているのが珍しい。点名の稔ヶ丘(みのりがおか)は、この一帯の古くからの地域名である稔町からとられている。

〇四等三角点「稔ヶ丘」
 北緯 43°12′54″.1233
 東経 141°45′39″.8957
 標高 (m) 17.38

 

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岩見沢駅北口(A地点)

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北口の駅前通(A地点、左前方に岩見沢レールセンター)

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北三条通との交差点(B地点)

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右折した北東方向(B地点、2022.8.19撮影)

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道道6号の右折点(D地点)

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D地点から北東方向

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左手の木とタマネギ畑の間(矢印位置に三角点)

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反対側から見たところ

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全景

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月25日 (木)

三等三角点「配水池」

 「児童館」に続いて四条通をずっと東進した先の「配水池」へ。探訪日は同じく2022年8月10日。

 岩見沢駅南口(A地点)から駅前通を進んで四条通を左折(B地点)するところまでは「児童館」に同じ。その四条通をただひたすら北東方向へ歩くことB地点から約30分で国道12号にぶつかる。歩道は地下道になっていて、国道の下をくぐってさらに進むと、すぐに左手に大きな北海道中央労災病院がある。その先で道はトンネルで土手をくぐっていて、そのトンネルの右側が水明公園だ(C地点)。公園に沿って右へ進むと集合住宅の手前の左角に三角点がある。周囲はほとんど草のない裸地になっていて、木の間に標柱が突き出ているのが遠くからもよく見える。
 標柱が地上に出ているので四面の文字もきちんと読める。保護石がないのがちょっと残念だが、近くには古びてはいるものの標示杭もきちんとあるし、三角点見学には格好だ。点の記では1959年10月設置となっていてそれ以前の履歴がないが、三等の文字は右書きであり最初の設置はもっとずっと古いのだろうと思う。公園名にもあるようにこの一帯は以前浄水場があった場所で、点名はそれに由来する。

〇三等三角点「配水池」
 北緯 43°12′49″.7855
 東経 141°47′19″.2848
 標高 (m) 48.24

 

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四条通を直進したトンネルの手前(C地点)

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トンネルの右側が水明公園(C地点)

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公園の右角(矢印位置に三角点)

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近くに寄ってみる

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反対側から見たところ(遠景が労災病院)

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月24日 (水)

四等三角点「児童館」

 岩見沢シリーズその3は市街地東側と北側の5ヶ所を巡る。まずは駅から最も近い「児童館」。探訪日は2022年8月10日。

 岩見沢の中心部は碁盤の目状になっていて、函館本線に平行に南西・北東方向が〇条、直交する北西・南東方向が〇丁目だ。駅南口すぐを横に走るのが一条通、以下南東方向に平行に二条、三条となる。ちなみに駅の北側は順に北一条、北二条と北がつく。なんで南側は南がつかないのかはわからない。岩見沢駅はゼロ条西5丁目に相当し、西5丁目と6丁目の間が駅前通となっている。

 駅前通を南下して案内標識のある大きな交差点が四条通で、ここを左折する(B地点)。「児童館」は六条通の角なので、駅前通をさらに進んで六条通との交差点(D地点)を左折してももちろんよい。このD地点を右折すると前回訪れた「稲穂公園」の方向だ。四条通を東進して右手に岩見沢グリーンランドホテルサンプラザがある角を右折する(C地点)。そこから2丁ほど南の六条通との左角が岩見沢市立中央児童館で、その交差点側の隅に三角点がある。駅から1 kmくらい。この道をそのまま南へ500 m行った先が、C57とD51が静態保存されているみなみ公園だ。三角点本体はほとんど草もかぶっておらず柵の外からもよく見えるが、無人の園庭の柵際へちょっとお邪魔させていただいた。

 近隣の四等三角点と同じ2005年7月の設置。地下埋設上面舗装という様式も同じ。点名もそのままだ。

〇四等三角点「児童館」
 北緯 43°12′09″.8708
 東経 141°46′08″.9756
 標高 (m) 18.21

 

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岩見沢駅南口から駅前通(A地点)

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四条通との交差点(B地点)

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ホテルサンプラザの角(C地点)

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右折した南東方向(C地点)

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左角に児童館

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交差点側から見る(矢印位置に三角点)

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全景

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月23日 (火)

プリンタ更新

 しばらく使っていたプリンタ(キヤノンMG6530)の調子が悪くなった。電源を入れるとメーカーに連絡せよというエラー表示が出て動かなくなる。起動を繰り返すと何かの拍子に動き出すが、ときに印刷の途中で同じエラーで止まる。その繰り返し。これもいいかげん古いからなと調べてみたら、買ったのが2014年11月だからもう8年前だ。型落ち品で11800円という安さだった。これはもう寿命だなと買い替えることにした。

 調べてみると同じメーカーの同等品はTS7530という機種でヨドバシで2万円以上する。前回が安すぎたのでまあしょうがないかと発注した。在庫がなくお取り寄せとなっていたのでちょっと時間がかかるかなと思ってたら、1週間ほどして「メーカー在庫がなく遅れます、次のご連絡は2週間後です」とメールがきた。そんなにかかるのかとメーカーの直販サイトをのぞいてみたら、なんと納期は4ヶ月となっていて口をあんぐり。む~、これも例の半導体不足の影響なのだろうか。

 実をいうと最近はプリンタの使用頻度が低く、詰パラの郵送解答分を印刷したり、ニコリのパズルザスーパージャイアントをコピーしたり、孫のトイレトレーニング用のごほうびシール台紙を印刷したりくらいしか使っていない。だけどかといっていちいちコンビニに行くのも面倒だし、4ヶ月も待たされるのはやはり困る。しょうがないので、在庫のある一段グレードの低い機種(TS5430)に変更して発注し直して、それが昨日届いた。この機種、インクが各色独立タンクでないのが不満だがいたしかたない。考えてみると独立タンクでもだいたい減る周期はそんなに変わらないからな。ぼくみたいに使用頻度が低いと、印刷で消費するインクよりもたまに起動するごとのクリーニングで自動的に消費する方が多いのではという気がする。それならカラー共通タンクでもいいか。

 それはもそうだが、驚いたのはインクカートリッジだけではなくインクタンクにプリンタヘッドがついていてそれごと交換するのだという。プリンタヘッドがそのつど更新されるからメンテにはいいのかもしれないけれど、使い捨てプリンタヘッドなんてリソースとしてはどうなんだろう。インクカートリッジが本体に比して高価で、プリンタはインクビジネスだと以前から問題化されているのは今さらのことだが、こうなると写ルンですみたいなものでプリンタつきインクと言った方がいいんじゃないか。

 

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本体はだいぶ小さい(左:TS5430、右:MG6530

2022年8月22日 (月)

いいのかな

 タイトルをみてすぐに何が浮かぶだろう。
 何かよくないことなんだろうと思った人は旧人類、何かいいことなんだなと思った人は新人類だ。
 この「いいのかな」に代表される「~かな」という表現が、テレビのインタビューとかコメントとかの話し言葉のなかで最近多用されていてとても耳につく。この表現自体は昔からあったが、昔はどちらかというと否定的なニュアンスで「そんなことしていいのかな(いやだめだろう)」という感じだったのが、いまは肯定的で「こうすることがいいのかな(たぶんいいんだ)」という意味になってしまっている。「いいのだ」と言い切るよりもやわらかく、断定を避けたがる現代感覚にマッチしているのだろう。しかしねえ。ぼくはこの言葉遣いを聞くといつも、深く考えないで天真爛漫に頭の中にお花畑が咲き誇っている人のような印象を受けてしまう。この人大丈夫なのか。
 きっと同じことを思っている人がいるに違いないとネットで検索してみたら、探し方が悪いのか意外と見当たらなかったのだけど、ひとつだけど真ん中にヒットしたブログを見つけた。なんと2015年のエントリだ。いやあそんなに前から問題視していた人がいたとは。ぼくなど周回遅れもいいとこだな。失礼しました。

 

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写真はイメージです 

2022年8月20日 (土)

新型ワンマン電車

 たまっている三角点めぐり記に追われているうちにも世の中はどんどん進み、せっかくのネタがヒマネタになってしまう。
 JR北海道から導入の予告がされていた新型ワンマン電車の概要が先日発表になった。それによるとワンマン対応オールロングシート2ドアの737系(クモハ737-0=クハ737-0)2両編成が13本の計26両がこの冬から来春にかけて順次落成し、2023年春より室蘭線(苫小牧~室蘭間)で運用予定とのことだ。
 車両のイメージは予想通りだが、一気に26両には驚いた。室蘭本線苫小牧以西の電化区間でのキハ143系他置き換えだけにはどうみても過剰だ。とすると、当然函館本線岩見沢以北の気動車や721系電車の置き換えも視野に入れていると考えるのが妥当だろう。全部置換えるのに26両では足りない気もするが、少なくとも設備から札幌圏での使用は想定されていないだろうし、他に使えるところもない。なので、春までに全車出そろうのなら、導入予定線区に函館本線が含まれていてもいい気がするが、「など」という含みもない。謎だ。
 それはともかく、苫小牧~室蘭を電車にもどしても、東室蘭~長万部間の非電化区間が残るのでH100を送り込まねばならない。ここは新幹線札幌開業以降もそのままだし。ならいっそのこと並行在来線分離で余剰となる山線のH100をこちらへ転用して、苫小牧~室蘭間もH100化してしまったほうがいいような。近いうちに「すずらん」の785系も置き換えが必要となれば、こちらも新幹線延伸で余剰となる261系化してしまえば、この区間の電化設備は不要になる。なんか結局はそういうシナリオになりそうだと思っていたけど、この26両投入でそれはなくなった。どうなるのだろう。

 

2022年8月18日 (木)

四等三角点「稲穂公園」

 「朝風公園」の次はずっと市街地を北上して「稲穂公園」へ。探訪日は同じ2022年8月4日。
 「朝風公園」からだと市内をほぼ縦断して六条通まで北上すればよいが、途中の利根別川を渡れるところが限られているので、注意が必要だ。地図でC地点のすぐ右にある小学校の横を通る道が最短コース。岩見沢駅(A地点)からだと、駅前通を直進して六条通との交差点(B地点)を右折すると、左手の中央小学校を過ぎた右側にいなほ公園がある(C地点)。駅から約1.5 kmと近い。公園の中を突っ切って反対側の西端まで行くと、右手の駒沢幼稚園のフェンスと正面の菓子店ほんだの建物の角に三角点がある。ここも草地の中だが上面舗装が見えているのですぐにわかる。

 同じく2005年7月の設置。様式も同じ。公園名はいなほ公園とひらがな表記なのに、点名は漢字というところまで「朝風公園」と同じ。

〇四等三角点「稲穂公園」
 北緯 43°11′38″.1140
 東経 141°45′03″.7959
 標高 (m) 13.78

 

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岩見沢駅(A地点)

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駅前通(A地点)

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六条通との交差点(B地点)

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右折した南西方向(B地点)

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右手にいなほ公園(C地点)

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公園の右奥の角(矢印位置に三角点)

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全景

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月17日 (水)

四等三角点「朝風公園」

 「南町」から少し南下して、道央道岩見沢インター近くの「朝風公園」へ向かう。探訪日は同じ2022年8月4日。
 しんこう公園から元の道(南三線の延長)へもどり、A地点から住宅街を北東へ進む。約500 mで左角に美園第二町内会の案内看板がある交差点にくるので、ここを右折する(B地点)。ずっと南下して国道234号との変則交差点(C地点)を突っ切ってさらに直進し、梅田鍼灸治療院の次の角を左折する(D地点)。突き当りが土手になっていてゴミ集積所の横に上り口があるので、そこを上ると細長い水路上園地に出る(E地点)。右方向に少し行くと左手が小公園(朝風公園)になっていて、鉄棒の左に倉庫の建物がある。三角点は倉庫の右から2番目の窓あたりの手前にある。岩見沢駅方面からくるなら、国道234号に出て適当なところから水路上園地に上ればよい。「南町」から1.7 km、岩見沢駅から3.4 kmくらい。少し草がかぶっているが、上面舗装が見えているのですぐにわかった。

 ここも近隣の四等三角点と同じ2005年7月の設置。様式も同じだ。点名は漢字だが、公園名はあさかぜ公園とひらがな表記のようだ。

〇四等三角点「朝風公園」
 北緯 43°10′44″.1443
 東経 141°46′01″.6205
 標高 (m) 24.72

 

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しんこう公園の入口から北東方向(A地点)

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美園第二町内会館の標識の交差点(B地点)

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B地点を右折した南東方向

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鍼灸治療院の先の角(D地点)

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D地点を左折した突き当りの上り口

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水路上園地に上った南方向(E地点)

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左手の倉庫と小公園(矢印位置に三角点)

220817h
全景

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月16日 (火)

四等三角点「南町」

 岩見沢シリーズその2、「大和」に続いては近くの住宅街にある「南町」へ。探訪日は同じ2022年8月4日。
 「大和」近くの国道12号の変則6差路(A地点)からだと、そのまま国道を岩見沢方向へ進むのが近いが、すぐ先の室蘭本線旧線を越えていた高架橋の平準化工事が終了したばかりで、まだ国道は歩行者通行禁止になっていて進めない。なので遠回り。6差路を南方向(イオンとケーズデンキの間)へ1 kmほど歩き、室蘭本線旧線跡の築堤を横切った先の交差点を左折する(B地点)。曲がって500 mくらいで住宅地にはいるので2本目の交差点を左折する(C地点)。曲がって少し行くと右手にしんこう公園があり。その入口手前左に三角点がある。岩見沢駅方面から向かうには、駅前通から四条通を右折して地図のD地点を左折すると3 kmくらいだ。草がかぶっているが、先が赤い目印杭が立っているのでその前の草を少しかきわけると標石が顔を出す。

 ここも「大和」と同じ2005年7月の設置。様式も同じだ。点名の南町(みなみちょう)はこのへんの町名によっている。

〇四等三角点「南町」
 北緯 43°11′02″.7733
 東経 141°45′13″.7068
 標高 (m) 12.15

 

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「大和」近くの変則交差点から南東方向(A地点)

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室蘭本線旧線跡築堤を横切った先の交差点(B地点)

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B地点を左折した北東方向

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住宅街の左折点(C地点)

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右手にしんこう公園

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公園入口(矢印位置に三角点)

220816g
全景

220816h
標石

220816z 
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月15日 (月)

四等三角点「大和」

 「上幌向」に続いては国道12号を岩見沢方面へ向かった先の「大和」。探訪日は同じく2022年8月4日。
 上幌向駅南口(A地点)から「上幌向」のある岩見沢観光バスを経て、国道12号をさらに東へ進む。室蘭本線の高架をくぐって右になだらかにカーブした先に、大きな変則6差路の交差点がある(B地点)。ここまで上幌向駅からは約2.5 kmほど、岩見沢駅からくると駅前通から四条通を右折してC地点を経て約3 kmだ。上幌向側からは右にイオン岩見沢店があり、右に鋭角に回り込むようにイオンとネッツの間に細道があるのでそちらへ曲がる。曲がった先を少し行くと左にイオン駐車場への入口があり、その左角ガードレールのすぐ内側の草むらに三角点がある。少し草がかぶっているが周囲の上部舗装面が見えているので、すき間の草を取ると標石が出てくる。すき間にアリが巣を作っていた。

 江別市内の一連の四等三角点とほぼ同時期の2005年7月の設置。保護石なしの上面舗装で標石天面がちょうど地平面という様式も同じだ。点名の大和(やまと)は大和町という住所から採られている。

〇四等三角点「大和」
 北緯 43°11′09″.7830
 東経 141°44′26″.2231
 標高 (m) 12.45

 

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国道12号の変則交差点(B地点、上幌向側から)

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同上(岩見沢側から)

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細道をイオン駐車場入口へ

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駐車場入口(矢印位置に三角点)

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ガードレール角のすぐ内側

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全景

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月14日 (日)

三等三角点「上幌向」

 岩見沢市の三角点探訪、幌向地区に続く2回目は一駅先の上幌向へ。探訪日は2022年8月4日。

 函館本線上幌向駅で下車してまず「上幌向」へ向かう。無人化された橋上駅から南口へ降りる(A地点)。並行する国道12号線をそのまま渡って南側歩道へ出られるところは幌向駅と同じつくりだ。国道を700 mほど岩見沢方向へ歩くと右手に岩見沢観光バスの広い構内がある。道路沿いの看板の足元に謎の動輪が置いてある話は以前書いた。
 歩道と構内は柵柱で区切られていて、真ん中へんの歩道のマンホール横の閾石に埋まるように赤い建設省の境界標識がある。そのすぐ横の構内にコンクリートの丸蓋があり、三角点はその中にある。三角点ViewerのGoogleMapの写真位置からは、もう少し構内の内側にみえるが、この丸蓋以外は周囲はすべてコンクリートで覆われていてそれらしい痕跡はまったくない。国土地理院の基準点成果等閲覧サービスの近景写真でも赤い境界標識が隣に写りこんでいるので、ここで間違いないだろう。

 ここは三等三角点なので設置は大正時代の1914年6月と古い。点の記の履歴では1998年に移転されているので、そのときに現在位置に埋設されたのだろう。本体は地下で見えないので残念。それより横にあって目立つ道路敷地境界標が気になる。側面に建設省とあるのでそれなりに古いもののようだが。

〇三等三角点「上幌向」
 北緯 43°11′03″.7076
 東経 141°43′17″.0849
 標高(m) 13.04

 

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上幌向駅南口(A地点)

220814b
JRと並行する国道12号の岩見沢方面(A地点)

220814c
岩見沢観光バスの看板

220814d
歩道と構内を隔てる柵柱(矢印位置に三角点)

220814e
構内側から見たところ

220814f
道路敷地境界標のすぐ前の丸蓋

220814z 
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月13日 (土)

詰将棋パラダイス2022.8月号

 詰将棋パラダイス8月号、到着日は8月2日。久々に誌代切れ通知が同封されていた。当選記録を確認したら9月号分までははいっているはずだが一ヶ月早かった。まあいずれ支払うものだから早々に振り込んできた。

 結果稿は5月号分。とりあえず保育園から高校までは無事だった。短大は山田修司氏作が残念ながら無解。どうも桂香の使い方がわからなくて枚数の多いのは苦手だ。しかも4枚しかないのに5回使うなんてひどい。その代わり、大学の齋藤光寿氏作が解けたからよしとしよう。相変わらずおもしろい。最後に歩が足りなくなるのを補充するところなどなんてうまくできてるのだろう。あとは、推理将棋が2問にフェアリーランドが3問はこんなものだろう。ばか自殺詰だけでも難しいのに対面とか背面となるととてもができる気がしない。こういうのを正解できる人の頭の中を見てみたい。

 将棋パズル雑談はいずれもおもしろい問題だった。74番の「全て挙げよ」というのは曲者で、いくつ見つけてももう他にないだろうかと疑心暗鬼になる。簡単な詰将棋でもすべての余詰を挙げよといわれたらとたんに難しくなるようなものだ。実は、メール送信直前に13龍を発見して冷や汗をかいたのだ。それはともかく、今月号の問題は盤面図がひとつもなくすべて文章題だ。これは読解力が要求される。特に79番。ゴシックの出題文だけでは何いってるのかわからず、その後の補足文を再読してやっと理解できた。大学の文学部の先生がこれではいかんと思うが。

 その他のページでは第9回春霞賞の発表というのがあった。詰工房という限られた有志?による投票ということなのでどの程度オーソライズされているかは疑問だが、対象が構想作なのでぼくとしては看寿賞や半期賞よりも共感できる作品が多い。今年も納得の結果といえるだろう。春霞賞とはどういう由来なのか知らないが、名前もいい。

 さて、先月号から詰棋校も後期が始まって、中学と高校の担当者が変わった。それにともない、メール解答の宛先も変更になった。せっかく小学校から高校まで、tsumepara****という統一感のあるアドレスだったのにまたバラバラになって残念だ。担当者が代わってもメルアドはそのままにしてくれるといいのに。転送機能使えばなんてことない気がするが。しかも、tsume~(小学、高校、デパート)とtume~(大学院)というトラップまである。そんなことだから、今月号では高校の出題稿にtume~と誤植があるという、ほらみたことかになってしまっている(webページに正誤表)。

 今月の1作は、中25小林敏樹氏作11手詰。いまやバッテリの組替えはめずらしくないが、この意表を突く雄大さ。ああこうなるのかと収束を発見したときは感動した。

 

220813 
詰将棋パラダイス2022年5月号中25 小林敏樹氏作

2022年8月11日 (木)

鉄道の町

 三角点めぐり岩見沢に到達した。
 岩見沢といえば鉄道の町。かつては函館本線、室蘭本線、幌内線が分岐し、2つの機関区を擁する一大拠点だった。それもとうに過去の話になったが、今でも広い構内はその面影を残している。その町外れにC57のニセプレートをつけたD51の動輪が展示してある話は書いた。とうてい納得がいかないので、三角点探訪のついでに本物を見に行ってきた。
 岩見沢駅から歩いて15分ほどの国道12号線沿いにみなみ公園があり、そこにC57 144とD51 47が静態保存されている。屋根はあるものの屋外なので錆が目立つ部分もあるが、わりあいきれいな状態を保っていて実機の迫力を感じるには十分だ。あらためてC57の動輪の大きさに感心する。まったく岩見沢観光バスふざけるなという気になる。C57 144は1976年3月廃車だから135とともに最後に残ったグループだ。D51 47は一足早く1973年の廃車。幌内線、歌志内線、万字線を走ったとある。万字線ってD51入線できたのか。
 岩見沢には他にも見るべき鉄道遺産がいろいろあるが、駅北口から出てすぐの北海道炭礦鉄道岩見沢工場も圧巻だ。現在でもレールセンターとして利用されていて立ち入りはできないが、重厚壮大なレンガ造りの建物は外から見るだけでも迫力十分。1899年建造だそうだが、120年以上経った今も現役で使用されているとはすごい。岩見沢の底力を感じる。

 

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C57 144

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説明

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D51 47

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説明

220811e
旧北海道炭礦鉄道岩見沢工場

2022年8月 9日 (火)

三等三角点「御茶ノ水」

 「猫沼」からはさすがに駅へもどることにする。まっすぐもどっても幌向駅まで6 kmくらい、東へ東へときたので次の上幌向駅のほうがやや近いがそれでも5 km以上ある。いずれにしてもまずは帰り道にある「御茶ノ水」に寄ることにする。
 水路沿いの「猫沼」から元の道までもどり、少し北東方向に進んだT字路を右折する(A地点)。この道は北四線の橋の少し先までダートだが歩きやすい道だ。3ブロック直進して北二線の大きな通りにでたところで右折する(B地点)。左折すれば上幌向駅方向で、駅までは3.5 kmほどだ。「御茶ノ水」三角点は右折して北二線を200 mほど進んだ右手の道路沿い、用水路の向こう側のあぜ道にある。道路からも標石が見えるがその場所では用水路を渡れないので、少し行き過ぎたC地点の小道の橋を渡ってもどることにする(気づいていればB地点から用水路の内側を歩いたほうが早い)。いずれにせよあぜ道歩きをしてぽつんと標石が出っ張っている三角点に到達できる。
 幌向駅から直接来るならば、「東3号」の地図で駅北口からA→C→Dとたどって北二線へ曲がるコースだ。

 ここは三等三角点なので、設置は大正時代と古く(1914年7月)、三等表記はもちろん右書きだ。1993年に移転しているそうだが旧位置は不明だ。その三等三角点表記は通常は標石の正面すなわち南面にあるはずだが、ここの標石ではどうみても西面にある。標石が90度時計回りにねじれていることになるけど、いいのだろうか。
 点名の「御茶ノ水」は町名に由来するが、もともと水の悪い低湿地であったところにきれいな水が湧いたという言い伝えが語源とされている。町名としては「御茶の水」が正しく、岩見沢市の資料にはそうなっている。しかし表記の揺らぎがあり、バス停は「お茶の水」だし、これまで何度も出てきた幹線排水路についても、国土地理院の地図上では場所によって「御茶の水」と「お茶の水」表記が混在している。たぶん漢字変換では「お茶の水」はあっても「御茶の水」は普通には出てこないせいだろう。ただし、「御茶ノ水」表記はこの三角点以外には見たことがない。まあ、東京でも御茶ノ水駅だったりお茶の水女子大だったりするから、異とするには当たらないかもしれないが。

〇三等三角点「御茶ノ水」
 北緯 43°10′35″.9793
 東経 141°40′48″.2532
 標高 (m) 10.06

 

220809a
「猫沼」入口から北東方向

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すぐ次のT字路を右折(A地点)

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曲がった先のダート(A地点)

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3ブロック先の交差点を右折(B地点)

220809e
B地点から南西方向

220809f
半ブロックほど進んだ右手の水路右に三角点

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少し先に進んだ小道の橋を渡って逆戻り(C地点)

220809h
あぜ道を歩いて到達

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標石

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北三号からの右折地点(「東3号」のD地点)

220809z 
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月 8日 (月)

四等三角点「猫沼」

 「北4線」まで来てそろそろ引き返そうかと思ったが、そのすぐ先に「猫沼」という奇妙な名前の三角点があるので、ここまで来たついでに寄ってみることにした。探訪日は同じく2022年7月28日。「北4線」からは北西へ1ブロック、北東へ約2ブロックの位置だ。
 A地点から北西方向へ1ブロック歩いて、T字路交差点を右折する(B地点)。そこから北東方向へ2ブロック目の交差点の手前でお茶の水幹線排水路の橋を渡る(C地点)。橋の先を右手に水路沿いの道があり、よくみると20 mくらい先の左側に三角点があるのが道路からも確認できる。

 ここは、2000年代に新設されたこれまでの四等三角点とは異なり、1984年6月の設置と古い。水路沿いの道の左側斜面にかかっており、保護石を埋め込んだ上面舗装枠が半分露出している。標石も摩耗していて風雨にさらされてきたのを感じさせる。
 猫沼というのは三角点から北へお茶の水幹線排水路をたどった先800 mほどの位置にあった沼で、猫の形をしていたという。現在の地図では水田記号になっているがGoogleの航空写真では沼の形が確認できる。このあたりの石狩川中流域にはこのような河跡湖がたくさんあり、三角点の名前になっているものも多い。何号だの何線だのよりよほどいいと思う。

〇四等三角点「猫沼」
 北緯 43°11′22″.0567
 東経 141°40′10″.1879
 標高 (m) 7.87

 

220808a
「北4線」の十字路を北西方向に進む(A地点)

220808b
突き当たりのT字路を右折する(B地点)

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B地点から北東方向

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お茶の水幹線排水路の橋(C地点)

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橋を渡って右手の排水路沿いの道(C地点、矢印が三角点)

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近づいた全景

220808g
標石

220808z
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

2022年8月 7日 (日)

四等三角点「北4線」

 次に向かったのは「北4線」。探訪日は同じく2022年7月28日。「東3号」からはちょうど北東に3ブロック、北西に1ブロックの位置にあるので、距離はほぼ550×4=2200 mとなる。
 A地点からお茶の水幹線排水路沿いの道をさらに進んで、道道との交差点を左折する(B地点)。幌向駅からなら黄色の道道沿いに来ればよい。次の交差点を右折して北四線にはいる(C地点)。そこから1ブロック先の水路に架かる橋の話は以前書いた。その橋からさらに1ブロック先の交差点が目的地だ。三角点は交差点を渡った先の左手角にあり、草むらをのぞき込むとすぐに見える。

 ここも「東3号」と同じ2001年7月の設置で、4個の保護石を埋め込んである上面舗装部分が露出している。標石の角が欠けているのが残念。点名は北四線沿いにあることから採られているが、東3号と同じく地図では漢字である数字が算用数字になっている。

〇四等三角点「北4線」
 北緯 43°10′48″.6798
 東経 141°39′46″.1422
 標高(m) 7.57

 

220807a
「東3号」から水路沿いをさらに進む(A地点)

220807b
道道に突き当たるので左折する(B地点)

220807c
B地点から北西方向

220807d
すぐ次の十字路を右折する(C地点)

220807e
C地点から北東方向

220807f
2ブロック先の十字路(左奥角に三角点)

220807g
十字路の左奥角に標石が見える

220807h
全景

220807i
標石

220807z
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入

2022年8月 6日 (土)

四等三角点「東3号」

 岩見沢市幌向の三角点めぐり、「幌向」に続いて向かったのは駅の北側の「東3号」。探訪日は同じく2022年7月28日。

 幌向小学校にある「幌向」からは、ちょうど道道(地図の黄線)を北西にまっすぐ行った位置なので、北三号をC、D地点を経て行けばいいなと思うとトラップにはまる。その先を斜めに走るお茶の水幹線排水路に橋がないので、対岸の「東3号」には渡れないのだ。というわけで、C地点から一旦駅の北口側へもどって再スタートとなる。
 駅北口(A地点)からまっすぐ北西に延びる北二号をずっと歩いて、お茶の水幹線排水路の橋を越えたところで水路に沿って右折する(B地点)。そのまま排水路の左側の土道を斜めに歩いて北三号との交点あたりに右手に赤い水門があり、左手に北三号の延長となる細道が分れている。そこの左に回り込んだ角に三角点がある。

 草むらの中ではあるが、保護石4個に囲まれた標石が露出していて、いかにも三角点というたたずまいだ。2001年7月の設置で、江別市街の一連の四等三角点群よりちょっと古い。ところで、ここは位置的には北三号と北三線の交点にあたるので東3号という点名は不可解に思える。このあたりの農地は標準的な550 mごとの碁盤の目状に区画されていて、東西方向の道路は国道12号を基線として北に北一線、北二線、南に南一線、南二線、南北方向は江別市との境界を基線として東に東一号、東二号と番号が振られている。なので、この位置は北三線と東三号の交点にあたるのだが、なぜか幌向地区では国道の北側は東〇号ではなく北〇号、南側は南〇号という呼称が使用されている。幌向川より南の栗沢地区に行くと正当な東〇号という名称になっている。というのが謎解きだ。なんでだろう。

〇四等三角点「東3号」
 北緯 43°10′02″.3689
 東経 141°38′59″.1332
 標高(m) 5.88

 

220806a
幌向駅北口(A地点)

220806b
駅から北西方向に延びる北二号(A地点)

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お茶の水幹線排水路にかかる橋を渡る(B地点)

220806d
橋の先を水路に沿って右折する道へ(B地点)

220806e
右側の水門を越えた先の左手前角に標石が見える(矢印位置)

220806f
振り返ってみたところ

220806g
全景

220806h
標石

220806z
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

 

2022年8月 5日 (金)

二等三角点「幌向」

 江別市の三角点めぐりが一段落したので、ここからは岩見沢市へと足を延ばす。まずは幌向地区、探訪日は2022年7月28日。

 函館本線幌向駅で下車してまず「幌向」へ向かう。ここは貴重な二等三角点だ。駅から1 kmほどの幌向小学校とアクセスもしやすい。ただ、正門を入ったすぐの場所とはいえ一応は学校の敷地なので、勝手に入るのは問題があるかもしれない。学校によっては関係者以外立ち入り禁止と明示してあるところも多い。結果的にここは開放的でそういう注意表示は一切なかったが、念のため夏休み期間の訪問とした。

 橋上駅の幌向駅を南口へ出る(A地点)。並行する国道12号をまたいで南側歩道まで橋がつながっていて便利だ。国道12号を北東側岩見沢方向に歩いて行くと、道道との信号交差点があり右角にセブンイレブンがある(B地点)。ここを右折して少し行くと右手に豊中学校があり、その先が幌向小学校だ。ここまで駅から10分ちょっと。正面は左右の門柱があるだけでフェンスもなにもなく自由に出入りできる。右側の門柱の裏の街灯の奥に四角い標石が見えていて、「II 幌向」と表記した先の赤い表示杭が差してある。新しいのでたぶん今年に差したものだろう。

 標石は丸みをおびていて年代を感じさせる。一部角が欠けているのが残念だ。設置は明治時代の1911年で、もちろん二等表記は右書き。ただし点の記によれば1982年に移設されている。このへんはいつもの今昔マップの範囲外なので旧位置は不明だ。

〇二等三角点「幌向」
 北緯 43°09′03″.7810
 東経 141°39′53″.5576
 標高(m) 7.61

 

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幌向駅南口(A地点)

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JRと並行する国道12号の岩見沢方面(A地点)

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セブンイレブンの角を右折する(B地点)

220805d
右折した栗山方面の道(B地点)

220805e
幌向小学校正門

220805f
右側の門柱のすぐ裏に三角点が見える

220805g
全景

220805h
標石

220805z
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

 

2022年8月 4日 (木)

看板に偽りあり

 幌向ネタをもうひとつ。といってもこんどは上幌向の話。

 札幌から函館本線下り旭川方面の列車に乗ると、江別の先は豊幌、幌向、上幌向、岩見沢という順になっている。豊幌は江別市、幌向・上幌向は岩見沢市になるが、もともとこのあたり一帯は幌向太という地名で、幌向駅が官営幌内鉄道の駅として1882年に開業したときは幌向太という駅名だった。札幌から江別までは都市近郊という風景が続くが、江別を過ぎると一転して田園風景となり、ロングシートの電車に揺られていてもなんとなく旅に出たなという感慨を覚える。札幌・江別間はぼくが子どもの頃は苗穂、白石、厚別、野幌しか駅がなかったが、現在では平和、森林公園、大麻、高砂と4つも駅が増えた。それに対し、江別・岩見沢間の駅はその当時のままだ。岩見沢まではデータイムでも30分おきに普通電車が走っているし、札幌まで40分くらいだから十分通勤圏といえると思うが、まだまだのどかなところだ。

 そんな上幌向駅に今日降り立ったのは先週に続いて三角点めぐりのためだが、最初の目的地が駅から500 mほどの国道沿いにある岩見沢観光バス営業所の構内だった。駅から国道を歩いて行くと入口に岩見沢観光バスという大きな看板があって、そのすぐ手前になんと腕木式信号機が立っている。ほおと思って近づくと、その根元のレール上に蒸気機関車の動輪が鎮座していて、C57 135のプレートがついている。え、こんなところにと一瞬驚く。C57 135といえば、オールド鉄道ファンなら知らぬ者のないといってもいいくらいの有名機で、1975年に室蘭本線で国鉄最後の客車列車を牽引した栄光の機関車だ。特にSLに思い入れのないぼくでも知っている。当然引退後も丁重に扱われ、現在はさいたまの鉄道博物館に保存されている。岩見沢は終焉の地とはいえ、こんなバス会社の片隅にあるはずのものではない。

 それによくみると動輪のサイズがどうみても旅客機関車の大きさではない。いったいなんなんだこれは。周りには説明板のひとつもなくかいもく事情がわからない。帰ってネットで調べたらたちどころにわかった。これはC57ではなくD51 1086の第4動輪とのことだ。同機も同じ年の本線貨物最後の牽引機だったからそれなら納得だ。しかしなんでC57のプレート(もちろんニセ物)が付けてあるのか。紛らわしいというか知らない人が見たら誤解するだろうに。同じ展示するにしてもきちんとしてほしいものだ。まったく鉄道の町岩見沢の会社にあるまじき行いだと思うが。

 

 

220804a
バス会社の看板の手前の腕木信号機

220804b
足元にあるC57ならぬD51の動輪

2022年8月 2日 (火)

昭和64年1月竣功

 まあどうでもいいようなネタだけれど。
 7月末に幌向の三角点めぐり(これについては後ほど)をしたときのこと。幌向駅北方の碁盤の目に区画された農地を歩いていて、小さな排水路にかかる橋を渡った(お茶の水第3排水路の小野田橋)。何の気なしにこんな小さな橋にもついている欄干というかガードレールの銘板を見てびっくり。昭和64年1月竣功とあるではないか。昭和64年は1月7日に天皇が崩御して翌1月8日から平成に改元されたので、年初の1週間しかない。つまりその真冬の正月早々に竣功したということになる。その年の正月の祝賀行事が自粛されていたから土木工事はやっていたのだろうか。あるいは実際の竣功は平成になってからだけど、用意されていた銘板の修正はされないままだったのだろうか。平成から令和はあらかじめ決められていたからこういうことはないが、それ以前は改元日が当日まで確定できなかったからこういうことになる。西暦にすれば何の問題もないのに。

 

220802a
お茶の水第3排水路小野田橋

220802b
橋名表示

220802c
竣功年月表示

220802d 
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

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