詰将棋パラダイス2022.10月号
詰将棋パラダイス10月号、到着日は10月4日。郵便の送達日数が繰り延べになってから到着が遅れがちだ。3日の月曜日には来るだろうと思ってたら火曜日になった。以前は前月末に届いたこともあったから5日くらいは遅い勘定だ。ただでさえここのところ解図意欲の低下で〆切に間に合ってないというのにこれではいよいよ厳しい。
結果稿は7月号分。後半期の開始だが相変わらず低調だ。いやいや保育園も幼稚園も全題正解できたから上出来かもしれない。それというのも幼稚園では延べ誤解者67名という恐ろしさだったのだ。そんな危うい問題があったとは全然気づかなかった。嵌らなくてよかった。さらに、それ以上だったのが小学校。延べ誤解者84名で全題正解者数は中学校より少ない102名。こっちもぼくは幸い無事だった。最近の注意散漫ぶりだったらここまでのどこかで間違えてもおかしくないところ。やれやれ。中学、高校も無事で、短大が1題凡ミスがあって3題。短4の解説に、「84中合は倣いある展開。83合は2手早い、といういつものパターンだ」、ああそうですかそうですか。あとは推理将棋が1題にフェアリーランドが5題。まあこんなところだろう。
今月号は半期賞の発表がある。小学中学はああこれか。なんかこういうのはいくつも見ている気がして図抜けたという気がしないけど、まあ妥当なんだろうな。高校はちょっと意外。このあたりは好みとしかいいようがない。短大・大院は敷居が高すぎて口を出せないが、大学の齋藤光寿氏作はおおと思った。これは解いて楽しかったし、こういうのが選ばれてうれしい。受賞のことばもとてもいい。これからも期待だ。解答の部は...、高校で「寄」の書き落としで高19が誤解になったので全解ならず。これ齋藤さんの作品だったので二重に悔しい。
読者サロンに合作の入選カウントの扱いについての問題提起が載っていた。たしかにここのところ連名での発表作が増えていると思っていた。流行りなのかな。今月の結果稿でも中学に2題、短大に2題あったし、最近どこかで合作特集なんてのもあったくらい。ぼくは作図しないので入選カウントなぞどうでもいいし、各自の業績としてカウントできる連名学術論文だと思えばいい気もするが、気になる人は気になるのだろう。それなら、エラリー・クイーンや藤子不二雄みたいな合同ペンネームなら問題ないのだから、連名の場合はその組み合わせ(〇山太郎・×川花子)を1人格として当選回数をカウントすればいいのでは(組み合わせが変われば別人となる)。
今月の1作は、高3石川裕治氏作13手詰。まず図を見てげんなりした。たくさんの持駒に広い玉、ぼくのもっとも苦手とするところだ。左上に逃げ込まれたら絶望だし、右下も17歩をかわされたらおしまいだ。なので53角同香とはやってみたくなる。その後、なんとか中央に追い込んでからも、うまく手順を運ばないといっぱいあるはずの持駒が足りなくなる。そうか55銀同香と一旦ふさいでおいてから57銀なのか。というわけでなんとか詰め上げた。並べ直して手順を確認してみてびっくり。なんと51香が2マスずつ前進して59まで動いている。ああ、こういう趣向だったのか。解いているときは気づかなかった。桂馬の4段跳びは何作か見たことあるが、香車の4段飛びは初めて見た。よく考えたものだし、よくぞ実現した。三賞があれば技能賞ものでは。
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