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2022年11月

2022年11月30日 (水)

2022.11月の総括

 今年の11月も雪が遅く、昨年の記録に並ぶのではというくらいだったが、結局、初雪は11月16日だった(昨年は19日、平年値は11月1日)。その後もさっぱり降らずにこのまま12月になるのかと思ったら、最終日になって初めて積もり、最深積雪値2 cmを記録した。11月の最深積雪2 cmというのは18年ぶりの少なさだ、と昨年のエントリに書いてあったからまったく同じだ。雪が遅いからといってラクな冬になるかというと、そんなことはまったく関係がないというのは昨冬が証明している。昨冬の大雪にはぼくらも懲りたが、苦情が殺到した市や関係諸方面も懲りたようで、ここへきて今冬の除雪体制についていろいろと見直しが発表されているところだ。昨冬は特に降雪量が多かったわけではなく、降り方が悪かったということだが、そんなのは理由にならないので、今冬はしっかり対応してもらいたいものだ。

 個人的には、数値が示す通り可もなく不可もない一ヶ月だった。月初めに人間ドックを受診して、その結果が先日届いたが、これもほぼ例年通りだった。もちろんこの歳になれば例年通りというのを喜ぶべきなのだろうな。血液検査で一か所E判定がついて一瞬えっと思ったが、よく見るとEというのは治療中の項目で、2月からスタチンの投与を始めたことによるものだった。いずれEばかりが並ぶようになったらもう検診も意味なくなるわけだ。人間ドックももう23回目だけどいつまで続けるものかな。血液検査は定期的にやっているし、あとはがん検診くらいでいい気もする。

 11月の記録 (10月比)
  エクササイズ日数 29 (+1)
  走行距離 (換算km) 175.5 (-1.7)
  総エクササイズ (Ex) 212.8 (+3.6)
  体重 (kg) 65.7(+0.3)
  体脂肪率 (%) 15.1 (+0.2)

 

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定点観測

 

2022年11月29日 (火)

オルリスタット

 日本ではじめて抗肥満薬が処方箋なしで対面販売可能にというニュース。へえと思ってみたら、何のことはないオルリスタットのことだった。久々に懐かしい名前を聞いた。 
 オルリスタットは食物中脂質の主成分であるトリグリセリドの加水分解をおこなう酵素リパーゼの特異的阻害剤で、脂質の消化吸収を抑える働きがある。脂質成分の吸収が抑えられるので、過剰摂取による肥満を改善することができる。すでに外国では以前から販売されていたものが、このほど日本でも広く入手可能になるというのだ。

 食物中の脂質や糖質の過剰摂取は肥満のみならず種々の生活習慣病の原因になるので、それらの消化吸収を抑える薬品や健康食品がいろいろと出回っている。しかしいろいろな有効成分が知られている糖質と異なって、脂質に関しては活性の高い有効成分がほとんど知られていない。ぼくも現役時代に、いろいろな天然素材から糖質や脂質の消化吸収阻害成分の探索を行ってきたが、こと脂質に関しては目立った成果が得られなかった。
 水に溶けない脂質(トリグリセリド)を界面活性剤でミセル状に分散させて働くリパーゼは、反応系をきちんと確立するところから苦労したものだ。そのときにポジコン(陽性対照)に使ったのがこのオルリスタットだった。当時はもちろん国内では入手できなかったので、海外のサイトから直接個人輸入して用いた。できるだけまともそうなサイトを選んだつもりだったのだが、その後しばらくは何やら怪しげなドラッグのDMがたくさん届いて閉口したおぼえがある。

 それはともかく、このオルリスタットはよく効いた。こんなに阻害効果の高いものを不用意に摂取したら危ないんじゃないかと思うくらいだ。事実、そのころからネットでは悲惨な事例がいろいろ報告されていた。記事にも「脂肪の排泄(はいせつ)量が増え、下痢などになることがある」と書かれているが、そんなものでは済まないかもしれない。使用される方はくれぐれもお気をつけて。

 

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オルリスタットの製品(ケンコープラスHPより)

2022年11月27日 (日)

札幌市未来へつなぐ町内会ささえあい条例

 なんともはやな名前。そういえば最近どこかで、町内会費を払わない人はゴミステーションの使用を禁止するという話が物議をかもしていた。時代が変わって町内会の加入率が低下し、さらに高齢化していろいろと問題になっているということで、札幌市は来年春に町内会の維持や活性化を目指す条例を施行するのだそうだ。記事についているグラフでは、札幌市の町内会の加入率は2022年には70%を切っていて、どんどん右下がりに低下しているようにみえる。が、よくみると20年前の2000年だって76%程度だから20年で6%しか下がっていないともいえる。急減しているようにみえるのは縦軸の切り取りのトリックだ。

 うちの町内会はほぼ100%加入しているので、たしかに70%てのは低いなとは思う。でもそれが問題かというとどうなんだろう。市が音頭とってまで増やそうというのもなんだかなという気がする。昔と違って近所付き合いなどべたべたした人間関係をきらう人が増えているのが原因なら、行政が旗を振っても効果はないし。ぼくも役員をやったことがあるが、町内会活動はなかなか大変で、共働きの若い世帯などで時間に余裕がない人には難しいだろう。

 うちの町内会では、会長、副会長、会計、会計監査、総務正副部長、環境防災正副部長、文化体育正副部長、女性部正副部長、班長等と21もの役職がある。それを180軒ほどの会員で分担するので9年に1回くらいは回ってくる計算だ。よその町内会の事情は知らないが、PTA役員と同じでこういうのを回避する人が多くても不思議ではない。これらすべての役職が必要かというと、中にはほとんど有名無実なのもあって単に昔からの枠組みが残っているだけというふしもある。

 もちろんゴミステーション管理とかパートナーシップ排雪とか、札幌市では町内会単位での協力が前提になっているものがあるから、なくしてしまうことはできないだろうけれど、もう必要最低限の業務だけに縮小して、イベントだの行事だの回覧だのは廃止してしまえばいいと思う。それをまた昔みたいに活性化しましょうというのは時代錯誤じゃないのかなあ。中身もだけど、こういう条例の名称を考えた人の頭の中を見てみたいものだ。

 

2022年11月25日 (金)

ローカル線輸送密度2021

 ちょっと前のことだが、JR各社(東海を除く)の各線区の2021年度の輸送密度が公表された。全国359区間の数字ランキングというのがタビリスにまとめられていて興味深い。小さい順すなわち赤字の大きい順でいうと、1位が只見線(会津川口~只見)の21だが、これは災害によるバス代行が続いている数字なので参考値とすると、実質の1位は2位の芸備線(東城~備後落合)の13、次いで3位が木次線(出雲横田~備後落合)の35、4位に陸羽東線(鳴子温泉~最上)の44、5位に根室線(富良野~新得)の50と続く。以下17位までが輸送密度100以下の超赤字線区だ(下表)。

 JR北海道の線区は5位の根室線に続いては、16位に留萌線(深川~留萌、輸送密度90)がランクインしている。赤字赤字と話題になることの多い北海道の鉄道だが、実はワースト17のうちに2線区しかない。それも5位の根室線の区間は1位の只見線同様災害による不通区間のバス代行区間を含んでいるから、参考値扱いだ。とすると北海道の実質ワーストは16位の留萌線ということになるが、この区間はすでに石狩沼田~留萌が2023年3月、深川~石狩沼田が2025年3月に廃止することが決まっている。さらにいえば5位の根室線も廃止に向けた協議が進行中だ。つまりワースト17にはいっている2線区いずれも近い将来の廃止が決定している。

 北海道以外のローカル線で廃止に向けた協議にはいっているところはないことを考えれば、北海道がいかに先行しているかがわかる。つまりローカル線赤字問題は実は北海道よりも本州各社において深刻化しており、今までそっちがあまり表立って問題化していなかったのは単に会社の体力差なのだろう。ただし北海道以外でも赤字が突出しているJR西の芸備線3区間(2、11、14位)、木次線1区間(3位)は、見直しに向けた問題提起が始まっているし、いずれJR東の各区間でもそういう動きが起こるだろう。

 この夏には国交省が赤字ローカル線問題を議論する「鉄道事業者と地域の協働による地域モビリティの刷新に関する検討会」での提言をまとめるなど、国としての方針が示されつつあり、今後の赤字ローカル線の帰趨は予断を許さない状況といえる。なんか国鉄末期の赤字線大量廃止時代の再来を思わせないでもない。あのときは実際に廃線になったのはほとんどが北海道と九州で、本州各線はだいたいが3セク化して今に至っているのだが、こんどはどうなるか。
 ただ私見をいわせてもらえば、鉄道の必要性というのは単なる収支計算だけでは計れない部分があると思う。ある区間だけみて利用者が少ないからといって、沿線自治体だけの協議会で存廃を議論しては大計を誤ることになりかねない。今さら国の管理下にもどせとはいわないまでも、国が主導権をもって将来計画をすすめるべきだろう。

 

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輸送密度100以下の線区(タビリスより)

2022年11月24日 (木)

おめでとう

 いやあすごいな、本当におめでとう。
 昨夜のワールドカップドイツ戦は前半だけ観て寝てしまった。今朝起きてニュースを見たら勝っていたのでびっくり。ライブは見逃したけどあのすごいゴールシーンを何度も何度も見たのでまあいいや。

 だけど本題はそれではなくて、将棋の王将戦。挑戦者決定リーグ最終戦で羽生九段が豊島九段に勝って全勝で挑戦権獲得を決めた。年明けから藤井(聡)王将との七番勝負が始まる。ぼくはクールな豊島九段のファンだけど、こればかりはまあよかったなと思う。羽生さんはタイトル通算獲得99期で、100期目を賭けて豊島竜王(当時)に挑戦したのは2年前だったか。その後順位戦A級陥落など調子を落としていて、もう100期はおろかタイトル挑戦も難しいかもという気すらしていたが、ここのところの復調は目覚ましい。さすが常人ではないところを見せつけられた感が強い。しかも因縁の豊島九段を破っての挑戦権獲得だし。

 しかし対戦相手がこちらも常人ではない藤井五冠だからなあ。ただぼくの素人考えだけど、豊島さんが挑戦するより羽生さんの方がひょっとしたらという気がするな。藤井さんはたしかに当代最強ではあるけれど、全面無敵というわけではない。筋のいい正攻法で真っ向からぶつかる相手には滅法強く、その筆頭が豊島九段だろう。斎藤(慎)八段とか渡辺(明)名人もそうかな。おそれながらもうちょっと作戦を考えればいいのにと思ってしまう。その点、羽生さんは百戦錬磨でタイトル戦の戦い方も熟知しているし、どんな引き出しを開けてくるか楽しみだ。大変な勝負になると思うけど、ぜひ頑張ってほしいものだ。

 

 

2022年11月22日 (火)

97歳

 高齢者ドライバーの交通事故には今さら驚かないが、さすがに97歳老人の起こした福島の死亡事故には驚いた。あれ、池袋暴走事故の元院長はいくつだったかなと思ったら、当時87歳だった。あのときもそんなに高齢でと叩かれていたのに、さらに10歳も上とは。日本の高齢化進行は顕著で、100歳以上人口が全国で9万人を超え、90歳以上だと200万人ということだ。もちろんその中には車を運転する人だっているだろう。今年から75歳以上の高齢者に対する運転技能検査が義務付けられたが、それとて一定の違反歴のある運転者だけだし、そもそも次の免許更新の時期が来るまではどんな高齢者でも今のまま運転できてしまう。

 こういう事故が起こると、若年者には年齢制限があるのに高齢者にないのはおかしいという議論が起こる。たしかにその通りで、加齢とともに運動機能や瞬間的な認知・判断力などは低下するから、そんな状態でひとたび間違えると重大事故につながる車の運転をすること自体が恐ろしい。今回亡くなられた方はほんとうに不運だったとしかいえないが、街中を歩いていて誰もがいつなんどき同じ目に合うかもしれないのだ。ただ、運転免許の年齢制限は必要だとは思うが、何歳で線を引くかとか現実的には難しいし、反対意見もあるだろう。アメリカでいくら悲惨な銃犯罪が続いても銃の規制ができないのと同じことだ。

 自分も年寄りの部類なのでよくわかるが、加齢による衰えというのは確実にある。だけど少しずつ進むので自分では違いがわかりにくい。昨日今日はもちろん、1年前と今と比べても大して変わらないような気になる。でも確実に違いはあるのだ。たとえばぼくは40年以上ランニングを続けているが、LSDなど長い距離を走るときの快適なペースは10年前くらいまではキロ6分40秒だった。不思議なもので時計をみなくても走っているうちにだいたいこのペースになって、ずっと走り続けられた。それが気がつくと今では7分くらいになっている。試しに6分40秒で走ってみるととんでもない速さに思える。そういえばもっと若い頃はキロ6分なんて普通だったのにだ。

 一事が万事、走力だけではなく他の機能も気づくと気づかないとにかかわらず必ず衰えているに違いない。一方で、今どきの年寄りは元気だから長く働いてもらうべきだと定年延長する流れになっている。年金財源等財政面での必要性もあるのだろうが、それが自分は年をとっても若い時と変わらないんだという錯覚を助長しないといいのだが。確実に判断力の劣っているであろう人たちが長老と祭り上げられて一向に引退しない、あ、いやどこの話というわけでは...。

 

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NHK News Webより

 

2022年11月20日 (日)

文庫解説目録

 続いて今読んでいるのがジル・チャーチルの「ゴミと罰」。こいつは老人ものではなくて主婦ものというべきか。こういうのも結構多いジャンルな気がする。日常生活が主題になるから捜査中心の警察小説などより書きやすいのかな。それはともかくこのタイトル。もちろん「罪と罰」のパロディだ。で、原題はというとこれが「Crime and Punishment」ならぬ「Grime and Punishment」ときた。原作者の茶目っ気はもとより、洒落を洒落として訳した邦訳の秀逸なこと。この人もぼくは初読なのだが、このシリーズものすべてがこの調子の名作パロディタイトルだというから驚く。おそらく訳者が最も頭を悩ませたのがタイトルの訳に違いない。

 ところで、昨日といい今日といいこういう変わったタイトルの本をどうやって選んでいるかというと、東京創元社解説目録というのを最近入手して、そこから選んだものだ。文庫解説目録というと、昔は各社それぞれのが書店の書棚の横とかに吊り下げられていたものだが、最近とんと目にしない。検索はwebページで手軽にできるようになったので、冊子体のはなくなってしまったのかと思っていた。それが、たまたま大型書店(コーチャンフォー新川通り店)で文庫の棚に数冊おいてあるのを見つけた。文庫サイズ500頁を越える厚さで、勝手にもらっていいものか迷ったので店員さんに確認してもらってきた。昔と変わらない体裁で、1頁に5冊分が収録され、それぞれ細かい字で30字×5行の内容説明がつく。どれもぴったり150字前後でまったく余白がないという芸にも驚くが、なによりパラパラ読んでいるだけでも楽しいし、選書には絶好だ。創元を入手したからあとハヤカワ文庫のがあれば鉄板だな、どこかにないかな。

 

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座右の書

2022年11月19日 (土)

老人たちの読書

 コリン・ホルト・ソーヤーの「老人たちの生活と推理」読了。感想はそのうちブクログのページに公開するとして、タイトルが中身を表すといえばまあその通りなのだが、それにしても身もフタもないタイトルだ。原題はとみると、「The J. Alfred Prufrock Murders」となっていた。J. Alfred Prufrockなんて登場人物は出てこないので、いったいなんぞやと無知丸出しで調べてみたら、T. S. エリオットの詩「The Love Song of J. Alfred Prufrock」から採られたものだった。確かに冒頭にその詩が引用されていた。その格調高いタイトルがなんで「老人たちの生活と推理」になるかね。海外小説の邦訳タイトルはかなりいいかげんなものも多いが、もうちょっとなんとかならなかったものか。

 それはともかく、読んでいてなんか既視感にとらわれる。前に読んだか、いやそんなことはない。で、ブクログの書棚を見直してみたら「木曜殺人クラブ」を思い出した。介護老人施設に入居している元気なじいさんばあさんが探偵ごっこを始めるあれだ。シチュエーションがよく似ていて、こちらも似たような施設でおこる殺人事件をばあさんたちが突っつきまわす。今の時代ならではというか。そういえば「もう耳は貸さない」の御年89歳の食えないじじいバック・シャッツも施設に入居していたし、エーランド・サーガ4部作の探偵役イェルロフ老も施設入居者だった。別に自分が爺だからといって、こういうものを好んで読んでいるつもりはないのだが、類は友を呼ぶのだろうか。

 同じ本を読むのでも、若い時と歳を取ってからではおそらく印象も変わるだろう。出てくる年寄りたちは元気とはいっても、あちこちに老いによる問題を抱えている。ストーリーはおくとしてもそういう周辺の描写に共感できるかどうかで、評価も違ってくる違いない。つまり、ぼくはいま極めて妥当な選書をしているわけだ。なるほどね、アルフレッド・プルーフロックなどと気取らないストレートなタイトルは、読者のセレクションに役立っているのかも。

 

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創元推理文庫版「老人たちの生活と推理」より

2022年11月17日 (木)

三等三角点「上白石」

 白石区内の落穂ひろい、「岡田」に続いては南西に4 kmほど移動して「上白石」へ。探訪日は同じく2022年10月31日。

 「岡田」から北白石川沿いの道にもどって南下、道央自動車道直下の信号を右に曲がる(A地点)。この道が米里通で、道なりに行くと「上白石」近くのD地点に出る。そのつもりだったのだが、月寒川の橋から見る堤防の道が気持ちよさそうだったので、そちらを歩くことにする(B地点)。両岸のどちらも歩けるが、西岸の道を行くとそのまま分岐から斜めに望月寒川にはいる。この川も両岸に歩道があるが、西岸は工事中だったので対岸に移動して歩き、道央道をくぐった先の橋を西方向に渡る(C地点)。橋を渡って右にカーブするとすぐに米里通交差点に出る(D地点)。そこを左折すると左角がフェンスと生垣に囲まれた豊平川水再生プラザ(水処理センター)の敷地で、三角点はその中にある。フェンスの先に入口があるが、残念ながら関係者以外立入禁止の表示があった。ところが幸いなことに三角点はフェンス際にあって、なぜかちょうどその位置の生垣が切れていて、北側道路の歩道からのぞき込むことができ、木の根元に標柱と標石を見ることができた。

 ここはJR白石駅から歩いても2.5 kmくらいだし、豊平川の対岸の環状通と三角点通の交差点(E地点)にある本町2条9丁目のバス停からならさらに近く、環状北大橋を渡りF地点で左折すれば1.8 kmほどだ。イオンモール苗穂が近いので地下鉄環状通東駅から三角点通を通るバスが頻発している。

 点の記によれば、ここも「岡田」と同時期の1913年8月設置と古い。その後、1984年9月に旧位置の南西47 mに移転とある。古い地図を見ると1916年から1975年までは現在位置より少し北側に三角点表示がある(新旧地図マーカー位置)。このあたりは古くは月寒川と望月寒川の合流点近くの湿地帯で地名でいうと米里であり、上白石という地名は少し豊平川の上流寄りの函館本線鉄橋あたりに表記がある。

〇三等三角点「上白石」
 北緯 43°04′15″.0213
 東経 141°24′59″.4137
 標高 (m) 8.33

 

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「岡田」から南下した道央道手前の交差点(A地点)

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右折した先の月寒川の橋(B地点)

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月寒川西岸の道を南下

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望月寒川沿いからの右折点(C地点)

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望月寒川を渡る橋の西方向(C地点)

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米里通の交差点に出る(D地点、北方向)

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左折した左側が水再生プラザのフェンス

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近くの入口(立入禁止)

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生垣が切れている場所

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のぞき込むと標石と標柱が見える

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

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新旧地図比較(今昔マップ on the web)

2022年11月15日 (火)

柿胃石

 柿胃石というのは、柿を食べすぎることによって胃の中にできる石で、場合によっては手術で摘出する必要があることもあるというABEMAのネットニュース。柿のタンニンが原因で食物成分が凝集して塊になるということだ。確かに柿はタンニン(高分子ポリフェノール)が豊富で柿渋の成分でもあるし、タンニンはタンパク質を代表とする生体成分と分子間結合をつくってそれが種々の生理作用につながる、というのはよく知られた話だ。ぼくも現役時代は植物ポリフェノールがひとつの研究の柱だったし、ポリフェノールの化学について大学院で講じていたので、このあたりのことはよく知っている。しかし寡聞にして柿胃石は知らなかった。柿を多少食べすぎたくらいで胃に石ができて問題になるなんてことがあったら、もっと注意喚起されているだろうし、なんか大げさな煽り記事ではないかと思ったが、ちょっと調べてみるとまんざらネタというわけでもないことがわかった。

 「ある大阪での症例によると、67歳の男性が市販の干し柿(500円硬貨大)を7-8個食べた翌日から、食欲不振、嘔吐などの症状が出て、いろいろあった末一ヶ月後に胃石(10×10×8 cm, 100 g)を摘出したという。成分分析では柿タンニンの主成分シブオールは検出できなかったが、タンパク質や多糖類のスペクトルが得られたことから柿胃石と考えられた。柿摂取から症状発現まで1日と短いが、胃石割面に層状構造がなく、短期間に凝集がおきたことが示唆された(岡本ら, 日臨外会誌, 63, 71 (2002))」。干し柿7-8個は大量といえるか微妙だが、ふだんから柿が好きで食べていたとか、症状が出現してからも放置して飲酒を継続していたとか、生活スタイルにも問題がありそうだ。これはかなり特殊なケースだと思うが、しかしこんな短期間に10センチ大もの石になるとは、タンニンの分子結着力はすごいものだ。昔知っていれば授業のネタに使えたのに、残念。

 

2022年11月14日 (月)

詰将棋パラダイス2022.11月号

 詰将棋パラダイス11月号、到着日は11月1日。通巻800号記念特大号がちゃんと1日に着いた。全132頁の増大版なのに定価は同じ。この内容で税込み700円はどうみても安い。

 まずは800号到達おめでとうございます。詰パラは1954年8月が創刊とのことなので、ぼくの人生とほぼ同じ。とても親近感がわく。今月が800号だと計算が合わないがどこかで休刊した時期があったのだろう。前にも書いたようにぼくが初めて手に取ったのは中学の頃で、今はなき近代将棋誌に広告が載っていたのを見て購読を始めた。もう55年以上前の話だ。そのときは長続きせずに、長い中断を経て再講読を始めたのが2000年で、それからでももう20年以上になる。さすがに昔のは処分してしまったが、再開してからのは全部とってあるので、通巻600号、700号に続いて今回が3冊目の記念号だ。このペースでいくと900号は2030年3月、1000号が2038年7月か。なんとかそれまで見届けたいものだ。

 記念号だけあって内容は盛り沢山で、巻頭には久々に藤井聡太五冠の作品が2題。簡単そうに見えてあれれ詰まない。しばし考えさせられた。さすがにうまいなあ。藤井さんの作品は本当にセンスを感じる。それから800手作品展。これ700号のときもあったやつだ。全72題で手数の合計が800手になっている。これだけの数をそろえるのも大変だろう。あまりに簡単なのもあってご愛嬌。その次が詰将棋学校。なんか企画に埋もれてしまって忘れそうだが、今月は期末だ。褌を締め直してかからねば。そしてツメパラ800の記念曲詰。そうそうたる作者の顔ぶれが豪華すぎる。その後も読みごたえのある思い出の詰将棋と記念企画が続く。

 そんな前半の山を越えたところにあった将棋パズル雑談。ああ今月はこれだったか。前回の結果をとみると、若島さんの79番が正解者たったの2名。ぼくは2番人気の27飛成であえなく敗退。28飛成との比較は注意深くしたのに、28玉とは驚いた。正直、玉の手はこれっぽっちも考えなかった。いや頭をよぎったかもしれないが、すぐに捨てたのだろう。そうか玉位置を明示することで不可能化される手が増えるのか。短評の駒井さんのように、もしやと考えてみれば気がついたかもしれないのに。注意力の差だな。しかし今年は難しいような。年間全解者いるのだろうか。推理将棋は相変わらず低空飛行で1題のみ。それより今月7日〆切の10月号分の解答出し忘れたし、とほほ。

 さて今月の結果稿は8月号分。小学~短大の集計表の問題番号がすべて11-16となっているのは6-10の誤植、と他人の間違いはすぐ気づくのに自分の間違いには気づかないのはどうしたものか。高10の初手83角と打って沈没。成れなくてもいいのかい。打歩詰の変化を見落としたわけか、上記の将棋パズルといいまったくずさんなアタマをどうにかしたい。それから短8山澤氏作。これは詰ませたかった。もうちょいだったのに無念。もうひとつあった、フェアリーランド。珍しく全問解答できたと思ったら、点鏡の5番で間違えた。まったくフェアリーは最後の最後まで油断ならない。

 今月の1作は、高9斎藤仁士氏作17手詰。この人の作品は好きだ。解いてみたくなる初形。持駒強力だし簡単そうにみえる。えーと、そうか32歩がなければ24飛33玉32金同銀23飛成同玉24金ときれいに詰みだ。つまり32歩を原形消去すればいいわけで、24金32玉23金同玉とすればいいんでないの。11手で詰んでしまった、変だな。で、気づく。金が1枚足りないではないか。しからば25飛と打ってうまいこと金合してくれればいいのだけど。それと最初に飛車を打ってしまうと、あとで24飛と活用しなければならないのをどうするか。あちら立てればこちらが立たずとなって、ああでもないこうでもないと試行錯誤。そして14飛と避難させておく手に気づく。うまいものだ。

 

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詰将棋パラダイス2022年8月号高等学校9番 斎藤仁士氏作

 

2022年11月12日 (土)

三等三角点「岡田」

 10月の最終日、好天にさそわれておそらく今年最後の三角点歩き。白石北部に歩き残したところをたどった。探訪日は2022年10月31日。

 今日はJRではなくバスで出発。昨年夏に三角点通を歩いたときと同じバスにあいの里教育大駅から乗り、東苗穂8条3丁目のバス停で下車する。三角点通を走るバスの系統は多く、中心部から向かうなら、バスセンターや地下鉄東豊線環状通東駅から豊畑方面へ行くバスに乗ればよい。バス停のすぐ横が三角点通と丘珠空港通の大きな交差点で(A地点)、丘珠空港通を東方向に進む。その道はやがて国道275号線に突き当たるので左折する(B地点)。あとは道なりにゆくと雁来大橋で豊平川を渡り、対岸すぐの信号を右折する(C地点)。曲がった道は左側の北白石川に沿った直線道路で、ずっとまっすぐ行くと昨年の同じ頃に歩いた「厚別川下」のある白石高校を経て、JR平和駅に突き当たる(「厚別川下」の地図のB地点からA地点)。平和駅から歩くとここまでは5 kmちょっとだ。

 雁来大橋東詰交差点(C地点)から南下して、北白石川に架かる最初の橋を渡る(D地点)。この橋とその先の道は現在の国土地理院地図には記されていないが、新旧地図比較の古い地図には描かれている。廃道になったのかもしれず、実際橋には車両通行止め表記があり、鉄パイプでふさがれている。人は立入禁止とは書いていないのでゲートを乗り越えて進む。道は一部草が茂っているが簡易舗装されていて歩くには支障はない。少し行くと、左手に高圧線の鉄塔があり、正面に栗の木が一本立っている。その栗の木の根元に三角点があり、すぐにわかる。バス停からここまで2.6 kmくらい。

 点の記によれば、ここは大正時代の1913年5月設置と古い。その後、1955年9月に再設置され、さらに1980年6月再設置と書かれている。古い地図を見ると1916年から1975年までは現在位置の南100 mくらいの位置に三角点表示があり(新旧地図マーカー位置)、これが1980年以前の位置だろうが、1955年の再設置では地図上では動いていないようにみえる。点名の岡田(おかだ)の由来も不明だ。この近くにはすでに訪れた「田中」というのもあって、いずれも人名由来だろうが、このあたりの地主なのだろうか。

〇三等三角点「岡田」
 北緯 43°05′33″.4234
 東経 141°26′40″.8998
 標高 (m) 7.12

 

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東苗穂8条3のバス停から北方の交差点(A地点)

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曲がった東方向(A地点)

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国道275号に突き当たる(B地点)

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左折した雁来大橋方向(B地点)

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雁来大橋を渡る

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豊平川下流方向

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雁来大橋東詰の交差点(C地点)

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右折した南方向(C地点)

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北白石川の最初の橋を渡る(D地点)

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荒れた道を進むと正面に栗の木

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栗の木の根元に三角点

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標石

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位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

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新旧地図比較(今昔マップ on the web)

2022年11月10日 (木)

マックロ

 以前、「最後の一冊」というエントリでニコリのナンバーリンクの問題集をポチった話を書いた。どうもぼくは限定版とか残り僅かという惹句に弱く、もう手に入らないかもと思うと衝動的に買ってしまう傾向がある。今日もそれだ。同じニコリのペンパ本マックロ1、1991年発行だから31年も前の本だ。よくも今まで在庫が残っていたものだが、その最後の1冊を直販ショップで購入(なのですでに表示はSOLD OUTになっている)。

 マックロは今ではニコリ本誌にもほとんど登場しない忘れられかけたパズルだが、昔よくやった記憶がある。真っ黒ではなく、たしかmathematical crossの略だ。たまたまニコリのバックナンバーを解いていて久々に出くわし、懐かしいなと思った。やってみるとおもしろい。名前の通り計算が必要なのがいい。昔はそれほど思わなかったが、この歳になってみるとこのくらいの計算を暗算で解くのがボケ防止に格好だ。これはいいぞもっと解きたいと思ったが、今ではマイナーなこのパズル、本誌には出てこないし残念だ。そうあきらめかけていたら、なんと直販ショップでこの最後の一冊を見つけたというわけだ。いやあ探してみるもんだ。

 

2022年11月 9日 (水)

糖尿病のイメージ

 どうでもいい気もするが、当事者にとっては気になるものなのだろうか。日本糖尿病協会が「糖尿病」の名称を変更する方針だというニュース。今後1,2年のうちに新たな病名を提案すべく、日本糖尿病学会とも連携して検討を進めるとのこと。ん、糖尿病協会というのは糖尿病学会とは別なのか。ややこしいな。

 中身を読んでみると不思議なことが書いてある。まず、患者へのアンケートで、回答者の9割が病名に抵抗感・不快感をもつというから驚く。「尿」という字が負のイメージでよくないらしい。ところが、さらに記事を読むと、「糖尿病に対する誤った認識が偏見を助長し、差別を生んでいる」とあり、生命保険や住宅ローンに加入できないとか、就職が不利になった、怠け者のような目で見られる、などの具体例があげられている。いやいや、これは名前のせいじゃないだろう。名称変えても実態は変わらないと思うが。そしてとどめが、これらの偏見を払拭するために関連用語の見直しに着手しているとして、「糖尿病患者」を「糖尿病のある人」に変えたりするのだと。何かの冗談なのかと思った。悪いのは「尿」ではなくて「患者」なのか。病気じゃないんだと言い張りたいのだろうか。

 ところで、前にも書いたようにぼくは2月からコレステロール低下薬を飲み始めている。ワクチン接種時や人間ドックなどの問診票には、摂取している薬と病名を書く欄があるので、そこには高コレステロール血症と書いている。なんかすごい病気のように見えるが他に書きようがない。そういうとき、そうかぼくは病人なんだなとしみじみしたりする。これが英語だとhypercholesterolemiaとなって、確かに「病」とか「症」とかがつかないので抵抗感が少ない気もする。高血圧症はhypertensionだし、糖尿病はdiabetesだ。ということで、カタカナでダイアビーティースとすれば「尿」も「病」もなくていんじゃね。

 

2022年11月 7日 (月)

ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第19弾

 いやあ残念だったなあ。最後の区間のバスを1時間の差で乗り逃がしてゴールできなかった。

 今頃何言ってるの、とキー局のテレビ東京の放映(8月)を観た人は思うかもしれないが、当地の系列局テレビ北海道で番組が放送されたのは先週のことで、録画しておいたものをやっと昨日観たのだ。すでにタビリスの答え合わせ記事も読んでいるし、周回遅れも甚だしいがこればっかりは地域差なのでしようがない。

 それはともかく、9勝9敗で迎えた第19回、群馬県谷川岳ロープウェイから山形県銀山温泉までという課題をクリアできずに敗退。負け越しが決まってコンビ解散・放送打ち切りとなった。太川・蛭子コンビの元番組を引き継ぐ形で、新たに羽田圭介・田中要次という微妙なコンビでスタートした「Z」もいつのまにかもう5年19回もやっていたのか。前にもエントリを書いたことがあるが、この通称バス旅はぼくが楽しみにして観ている数少ないテレビ番組のひとつだ。人気番組ではあるが、初代のときから通算すると44回も続いたことになるから、いいかげんルート設定も出つくして、ここは前に通ったよなとバス停の名前まで覚えていたりするようになっているし、それよりなにより地方の路線バス路線がどんどん廃止されていって、特に県境市境などがつながらなくなっている。乗り継ぎの旅という設定自体が難しくなり、コンビの問題というよりも番組自体がもう無理なのかもな。羽田・田中のZコンビは健脚といわれてずいぶん歩いているが、ルート探しの誤りというよりそうせざるを得なかったという方が正しいだろう。

 番組をずっと見続けていると、最近はバス路線が撤退した後に地域の自治体で運行しているコミュニティバスを利用することが多くなったし、案内所での聞き込みでもそういう尋ね方をしている。そして乗るバス乗るバスの空いていること。わずかに残っているいなかの路線バスも大半は空気を運んでいるようなもの、というのは実際にもよく経験するところだ。JRの赤字ローカル線存廃が問題化しているが、バスだって同じことなのだ。ぼくが子どもの頃は、鉄道とバスを乗り継いで観光地を周る旅が一般的で、旅行会社ですべての切符を順に綴じた周遊券をつくってもらったりしたものだが、今や旅はマイカーかレンタカーあるいは団体観光バスばかりだからな。ローカル線や路線バスなど乗る人はいない。

 でも、この番組はおもしろかった。コンビとマドンナのかけあいもそうだけど、親身になって調べてくれる案内所の人とか運転手さんや地元の人とのやりとりもそうだ。今回も遠刈田温泉だったかのタクシーの運ちゃんが、蔵王山頂経由で山形へ抜けるバスの時刻を調べて教えてくれた。ウルトラC級のルートで山形へ出ればゴールは近い、はずだったのだけど結果的にはそっちを選択した時点でゴールの可能性がなくなったという悲劇。なんとかして仙台へ出ていれば間に合ったのに。これはもう台本のないドラマとしかいえないよな。

 名残惜しいけど十分に楽しませてもらった。お疲れさまでした。

 

 221107
番組webページ(テレビ東京)より

2022年11月 6日 (日)

「3密」は遠く

 今年の流行語大賞の候補が発表されて、もうそんな時期なのかと慌ただしい気がする。なんて言ってみただけで、毎日が日曜日の暇爺はちっとも慌ただしくはないのだが。当地では、「BIGBOSS」とか「きつねダンス」が取り上げられたとかで話題になっていた。そういえば昨年の流行語大賞は「3密」だったよな、と調べてみたらそれは一昨年で、昨年は「リアル二刀流」だった。一方、清水寺の坊さんが揮毫する今年の漢字も、「密」は一昨年で、昨年は「金」だった。オリンピックの年だからね。つまり、3密回避などと騒いでいたのは一昨年のことで、昨年はもうそれが当たり前になっていたのか。それが今年はどうなったかというと。

 こんな話を持ち出したのは、ソウルの繁華街・梨泰院の細い路地で起きたハロウィン事故を思い出したからだ。もう一週間前のことになるが、群集雪崩によって156名もの死者が出た。原因だの対策だのがいろいろ言われているが、何より衝撃的だったのは事故直前の現場の俯瞰写真だ。すごい人込み。中にいる人は自分の周囲以外は見えていないのだろうけど、上から見ると事故以前にとても恐ろしくてこんな中にはいられないなと思う。密集も極まれりだ。3密回避、ソーシャルディスタンスという概念はどこに行ってしまったのだろう。

 コロナ後の日常などとよく言われる。コロナ禍の生活を経験してしまうと、もうそれ以前のライフスタイルにはもどれないのでは。手をよく洗うとか、公共施設ではマスク着用するとか、不要不急の会合はやめるとか、そういう身についた公衆衛生上望ましい習慣は、定着していくのだろうなと漠然と思っていた。それがこの写真だ。コロナ前となんら変わらない。「3密」は一昨年の流行で、昨年は当たり前になり、今年はもう忘れられたというわけだ。

 

 

2022年11月 4日 (金)

四等三角点「一夫」

 江別市内の落ち穂ひろいその2。「江別西」に続いては西に下って「一夫」。探訪日は同じ2022年10月13日。

 「江別西」からは来た道を南西にもどってC地点を過ぎてさらに進み、野菜即売所の角の十字路を右折する(E地点)。大麻駅からくる場合は、駅前の道を左手に行ってすぐのT字路を右折する(D地点)。そのまままっすぐ北西方向に進むと、以前紹介した大麻神社の前を通り、4番通にぶつかったところがE地点になるので、直進する。さらに行くと変形T字路に突き当たるので右折する(F地点)。この道は道央道江別インターへのアクセス路で拡幅工事が行われている。少し行くと右手の草地への入口がある(G地点)。草地の中へ轍をたどり左に積んである土の山を過ぎたところで側溝にぶつかるので左折する(H地点)。側溝沿いに北東方向へ踏み分け道を歩くと正面遠くにポツンと木が1本あり、その手前の少し草が盛り上がったところに黄三角ポールが見える。そこが三角点位置で、ちょうど側溝がT字型に交わる角になっている。ポールの周囲はかなり草深く地面が見えないくらいだが、丹念に探すとポールから南東方向1 m弱あたりに標石が見つかった。

 点の記によれば、ここも他の近傍の三角点と同じく2005年8月に新設されている。点名の一夫(かずお)がどういう由来なのかは不明だ。どうみても地名ではなく個人名だろう。苗字ならまだしも名前とは人を食っているが、この近くにはすでに紹介したように、「晃司」「博文」なんてのもあるから、関係者の名前を付けるのが流行りだったのだろうか。

〇四等三角点「一夫」
 北緯 43°05′02″.2881
 東経 141°29′08″.4401
 標高 (m) 5.06

 

221104a
大麻駅北口から左手に進んですぐのT字路(D地点)

221104b
右折した北西方向(D地点)

221104c
突き当りの変則T字路(F地点)

221104d
右折して少し先の右手に草地入口(G地点)

221104e
草地を見たところ(G地点)

221104f
土の山を過ぎて側溝の手前を左折(H地点、北東方向)

221104g
溝に沿って進むと三角ポールが見える(矢印位置に三角点)

221104h
近づいてみたところ(南方向から)

221104i
ポールと標石

221104j
標石

221104z
位置図(国土地理院地図(電子国土web)に一部記入)

 

2022年11月 2日 (水)

マラソン大会離れ

 新型コロナ禍で中止を余儀なくされていた多くの市民マラソンが、今年あたりから再開されるようになっている。が、思うように参加者がもどらない大会もあるらしく、その原因として参加費大幅値上げがあるのでは、という推測記事がでて話題になっている。

 記事では、いずれも定員がうまらずに追加募集している大阪マラソン(11500→19100円)、京都マラソン(15000→18000円)の例があげられている。確かに高くなっているとは思うが、マラソン大会の参加費上昇は今にはじまったことではない。ぼくがフルマラソンに1万円なんて高いよなと思ったのはずいぶん昔のことだ。それから考えれば今はもう1万円台後半となっても驚きはない。

 つい数年前、市民マラソンブームといわれていた頃は、大きな大会は軒並みエントリーが大変で、抽選倍率10倍だとか、先着順クリック合戦だとかが珍しくなかった。強気の参加費設定しても十分人が集まったということだろう。それが今年は集まらなくなった、というのは参加費の問題よりも、一過性のブームが去ったということだろうと思う。ブームにつられてファッション性や話題性でマラソン大会に参加していたライトな層が、コロナ禍で大会がなくなったことで、他のスポーツや趣味に流れたのだ。マラソンは継続性が重要なスポーツだから、1年休んだらまた元のように走るのは大変だ。コロナ禍で2,3年休んでまた今年走りましょうとはなかなかいかない。

 もちろん大会があろうがなかろうが走り続けているコアな層はいるので、一定の参加者は見込めるだろうが、一時期のような待っていてもどんどん人が集まる時代は終わったのだよ。当然のことながら、少ないパイを分け合うようになれば、良心的なレースが生き残り、ろくでもないレースは淘汰されることになるのだから、それは歓迎すべきことだ。

 ぼくはメガマラソンが嫌いで、北海道マラソンは3回走ったけどもう懲りた。とにかくスタートからゴールまでずっと人の流れの中で、まるでベルトコンベアで運ばれている機械部品みたいだった。どこかの大会では、高い参加費を払ったのに遅いランナーが通過するころは満足に給水もなくなっていたみたいな話も聞く。そんな大会は淘汰されてしかるべきだ。ランニング人口が減ったのなら、それに見合うように参加定員を減らしてコンパクトな大会にすればいいだけの話だと思うけど。

 

2022年11月 1日 (火)

2022.10月の総括

 早いもので、と毎月書くのも芸がない。まだ今年は2ヶ月もあるのだ。というか、当地では10月末はもう秋も深まって、そろそろ今年も終わりが近いなという気になるのだが、といいつつも雪がどんどん降っていよいよ冬だと覚悟を決める12月にはまだ1ヶ月ある、11月はそんな秋でも冬でもない中途半端な位置にある。記録的暑さで幕を開けた10月は、結局わりと暖かい日が多かった印象で、札幌の初雪の平年値は今日だそうだけど、まだまだ降りそうもない。先月も似たようなことを書いていたような。ほんとにこのまま暖冬になるのだろうか。

 10月最終日の昨日は快晴無風の好天で、外を歩くには絶好の日和だった。もうこんな好日は今年最後ではないだろうか。というわけでたぶん今年最後の三角点歩きに行ってきた。なんだかんだ今年は13回も出かけたことになる。訪問数は今年だけで40点、一昨年に始めてからの累積訪問数は91点に達した。よくも飽きずに、と思わないでもない。そろそろ近場に行けるところは限られてきたし、とりあえずクリアしたいなと漠然と考えていた100点は目前だ。最近は三角点そのものよりもその途中の町歩きや郊外歩きの方が楽しくなってきたこともあり、この先どうするかちょっと考え中。

 10月の記録 (9月比)
  エクササイズ日数 28 (+6)
  走行距離 (換算km) 177.2 (+17.1)
  総エクササイズ (Ex) 209.2 (+2.0)
  体重 (kg) 65.4(+0.3)
  体脂肪率 (%) 14.9 (-0.1)

 

221101
望月寒川べりの歩道からのスカイライン
(白石区米里あたり、2022.10.31)

 

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