ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第19弾
いやあ残念だったなあ。最後の区間のバスを1時間の差で乗り逃がしてゴールできなかった。
今頃何言ってるの、とキー局のテレビ東京の放映(8月)を観た人は思うかもしれないが、当地の系列局テレビ北海道で番組が放送されたのは先週のことで、録画しておいたものをやっと昨日観たのだ。すでにタビリスの答え合わせ記事も読んでいるし、周回遅れも甚だしいがこればっかりは地域差なのでしようがない。
それはともかく、9勝9敗で迎えた第19回、群馬県谷川岳ロープウェイから山形県銀山温泉までという課題をクリアできずに敗退。負け越しが決まってコンビ解散・放送打ち切りとなった。太川・蛭子コンビの元番組を引き継ぐ形で、新たに羽田圭介・田中要次という微妙なコンビでスタートした「Z」もいつのまにかもう5年19回もやっていたのか。前にもエントリを書いたことがあるが、この通称バス旅はぼくが楽しみにして観ている数少ないテレビ番組のひとつだ。人気番組ではあるが、初代のときから通算すると44回も続いたことになるから、いいかげんルート設定も出つくして、ここは前に通ったよなとバス停の名前まで覚えていたりするようになっているし、それよりなにより地方の路線バス路線がどんどん廃止されていって、特に県境市境などがつながらなくなっている。乗り継ぎの旅という設定自体が難しくなり、コンビの問題というよりも番組自体がもう無理なのかもな。羽田・田中のZコンビは健脚といわれてずいぶん歩いているが、ルート探しの誤りというよりそうせざるを得なかったという方が正しいだろう。
番組をずっと見続けていると、最近はバス路線が撤退した後に地域の自治体で運行しているコミュニティバスを利用することが多くなったし、案内所での聞き込みでもそういう尋ね方をしている。そして乗るバス乗るバスの空いていること。わずかに残っているいなかの路線バスも大半は空気を運んでいるようなもの、というのは実際にもよく経験するところだ。JRの赤字ローカル線存廃が問題化しているが、バスだって同じことなのだ。ぼくが子どもの頃は、鉄道とバスを乗り継いで観光地を周る旅が一般的で、旅行会社ですべての切符を順に綴じた周遊券をつくってもらったりしたものだが、今や旅はマイカーかレンタカーあるいは団体観光バスばかりだからな。ローカル線や路線バスなど乗る人はいない。
でも、この番組はおもしろかった。コンビとマドンナのかけあいもそうだけど、親身になって調べてくれる案内所の人とか運転手さんや地元の人とのやりとりもそうだ。今回も遠刈田温泉だったかのタクシーの運ちゃんが、蔵王山頂経由で山形へ抜けるバスの時刻を調べて教えてくれた。ウルトラC級のルートで山形へ出ればゴールは近い、はずだったのだけど結果的にはそっちを選択した時点でゴールの可能性がなくなったという悲劇。なんとかして仙台へ出ていれば間に合ったのに。これはもう台本のないドラマとしかいえないよな。
名残惜しいけど十分に楽しませてもらった。お疲れさまでした。
« 「3密」は遠く | トップページ | 糖尿病のイメージ »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 四等三角点「拓新」(2024.11.25)
- 四等三角点「高倉」(2024.11.24)
- 四等三角点「北六号」(2024.11.23)
- 四等三角点「三十八線」(2024.11.22)
- 四等三角点「南八号」(2024.10.25)
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 明日萌・悲別・幌舞(2023.04.08)
- セールスフォースのCM(2023.03.23)
- ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z第19弾(2022.11.07)
- NHKカメラが走路妨害(2022.05.08)
- ヨーロッパトラムの旅(2022.01.26)
コメント