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2022年11月14日 (月)

詰将棋パラダイス2022.11月号

 詰将棋パラダイス11月号、到着日は11月1日。通巻800号記念特大号がちゃんと1日に着いた。全132頁の増大版なのに定価は同じ。この内容で税込み700円はどうみても安い。

 まずは800号到達おめでとうございます。詰パラは1954年8月が創刊とのことなので、ぼくの人生とほぼ同じ。とても親近感がわく。今月が800号だと計算が合わないがどこかで休刊した時期があったのだろう。前にも書いたようにぼくが初めて手に取ったのは中学の頃で、今はなき近代将棋誌に広告が載っていたのを見て購読を始めた。もう55年以上前の話だ。そのときは長続きせずに、長い中断を経て再講読を始めたのが2000年で、それからでももう20年以上になる。さすがに昔のは処分してしまったが、再開してからのは全部とってあるので、通巻600号、700号に続いて今回が3冊目の記念号だ。このペースでいくと900号は2030年3月、1000号が2038年7月か。なんとかそれまで見届けたいものだ。

 記念号だけあって内容は盛り沢山で、巻頭には久々に藤井聡太五冠の作品が2題。簡単そうに見えてあれれ詰まない。しばし考えさせられた。さすがにうまいなあ。藤井さんの作品は本当にセンスを感じる。それから800手作品展。これ700号のときもあったやつだ。全72題で手数の合計が800手になっている。これだけの数をそろえるのも大変だろう。あまりに簡単なのもあってご愛嬌。その次が詰将棋学校。なんか企画に埋もれてしまって忘れそうだが、今月は期末だ。褌を締め直してかからねば。そしてツメパラ800の記念曲詰。そうそうたる作者の顔ぶれが豪華すぎる。その後も読みごたえのある思い出の詰将棋と記念企画が続く。

 そんな前半の山を越えたところにあった将棋パズル雑談。ああ今月はこれだったか。前回の結果をとみると、若島さんの79番が正解者たったの2名。ぼくは2番人気の27飛成であえなく敗退。28飛成との比較は注意深くしたのに、28玉とは驚いた。正直、玉の手はこれっぽっちも考えなかった。いや頭をよぎったかもしれないが、すぐに捨てたのだろう。そうか玉位置を明示することで不可能化される手が増えるのか。短評の駒井さんのように、もしやと考えてみれば気がついたかもしれないのに。注意力の差だな。しかし今年は難しいような。年間全解者いるのだろうか。推理将棋は相変わらず低空飛行で1題のみ。それより今月7日〆切の10月号分の解答出し忘れたし、とほほ。

 さて今月の結果稿は8月号分。小学~短大の集計表の問題番号がすべて11-16となっているのは6-10の誤植、と他人の間違いはすぐ気づくのに自分の間違いには気づかないのはどうしたものか。高10の初手83角と打って沈没。成れなくてもいいのかい。打歩詰の変化を見落としたわけか、上記の将棋パズルといいまったくずさんなアタマをどうにかしたい。それから短8山澤氏作。これは詰ませたかった。もうちょいだったのに無念。もうひとつあった、フェアリーランド。珍しく全問解答できたと思ったら、点鏡の5番で間違えた。まったくフェアリーは最後の最後まで油断ならない。

 今月の1作は、高9斎藤仁士氏作17手詰。この人の作品は好きだ。解いてみたくなる初形。持駒強力だし簡単そうにみえる。えーと、そうか32歩がなければ24飛33玉32金同銀23飛成同玉24金ときれいに詰みだ。つまり32歩を原形消去すればいいわけで、24金32玉23金同玉とすればいいんでないの。11手で詰んでしまった、変だな。で、気づく。金が1枚足りないではないか。しからば25飛と打ってうまいこと金合してくれればいいのだけど。それと最初に飛車を打ってしまうと、あとで24飛と活用しなければならないのをどうするか。あちら立てればこちらが立たずとなって、ああでもないこうでもないと試行錯誤。そして14飛と避難させておく手に気づく。うまいものだ。

 

221114 
詰将棋パラダイス2022年8月号高等学校9番 斎藤仁士氏作

 

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